ボージョレ・ヌーボー解禁!

昨日解禁となった「ボージョレ・ヌーボー」。

なぜ昨日が解禁日かと言うと・・・、

フランスのワイン法で、ボージョレ・ヌーヴォーは11月の第3木曜日が解禁と決められているためだそうです。

この解禁日には、全世界のワイン愛飲家達の『今年の良いぶどうに乾杯!』という声が響き渡っていることでしょう。

「ヌーヴォー」は「新酒」という意味で、ボージョレ地区以外でもフランスでは「ヌーヴォー」として、何種類か決まったワインを販売することができるようです。

今年はフランスでは、暴動が起き、ボージョレ地区も「ヌーヴォー」どころではないのではと心配していましたが、そんな心配なんて何のその!昨日の解禁日には多くのヌーヴォーが出回り、お祝いの食卓に華を咲かせていたようです。

さて、この「赤ワイン」。

体を冷やしてしまう「ビール」とは異なり、「赤ワイン」は体を温める飲み物の仲間です。

ヨーロッパでは、風邪の予防や風邪のひきはじめに、「赤ワイン」に「はちみつ」を入れて、レンジでほどよく温め、飲むそうです。ホットワインです。ワインがホットなだけでなく、体の中までもホットにしてくれる飲み物になるのです。

日本で言えば、「卵酒」に値するものでしょうね。

是非「赤ワインのホットワイン」もお試しください。

お酒に弱い人は、「ジンジャーティー」で「オレンジピールの入ったパウンドケーキ」など食べても良いですね。

これは日本で言えば、「生姜湯」と「みかんの皮(チンピ)を入れたお風呂」に値するのでしょうか。

晩婚化の日本

本日午前、東京・内幸町の帝国ホテルで、黒田慶樹(よしき)さん(40)と紀宮清子(さやこ)さま(36)は、結婚式を挙げられました。

午後からの記者会見で紀宮さまは「様々なことを学び、黒田家の一人として、新しい生活に臨んでまいりたいと思います」と新生活への決意を語られ、黒田さんも「互いの考えを尊重しつつ、心安らぐ、静かな家庭を築いていきたい」と家庭像を語られました。

お二人のお姿を拝見していると、「晩婚化」が進む日本の時世を改めて感じました。

ここ最近私達は、40歳を越える方の「不妊」の相談を多く受けるようになりました。以前よりもその割合が確実に増えました。

それは、「ある程度の年齢までは二人で楽しもう」と仕事や遊びを優先するために「晩産化」が進んでいることもありますが、35歳を超えてから結婚する人が増えているということも原因であると言えるでしょう。

「晩産ほどかしこい子供になる」とは言われますが、もしできることならば、後に望むのであれば「早め」にした方が良いこともあります。

東洋医学では、女性は7の倍数で体の「変化」が訪れると言われます。28歳が心も体もエネルギーが漲っている年齢で、35歳はそのエネルギーが衰えてくる曲がり角。せめて次の曲がり角の42歳までには何とか初産は済ませておきたいものです。

しかし、これは単なる目安でしかありません。重要なのは、生きてきた年月の年齢ではなく、卵胞の年齢なのです。40歳を過ぎても卵胞が28歳や35歳であれば、問題ありません。卵胞が「年齢よりも若く」、「質の良いもの」になるように手助けをしてくれるのが「漢方」です。是非諦めずに「漢方」のドアをノックしてください。

パキシルで先天異常増加?

先日は男性が「パキシル」を服用している時の副作用について記しましたが、今回は女性で特に「妊婦」が服用したときの影響について記します。

2000年11月より日本で販売されている「パキシル(塩酸パロキセチン水和物」。昨年の売り上げは420億円で、「抗うつ剤」として幅広く使用されるようになっています。

この「パキシル」を妊婦が服用した場合、他の抗うつ剤に比べ、「胎児の先天異常の発生率が高い」という調査結果がこの秋に発表されました。

現時点では因果関係ははっきりとはしない、と言われていますが、実際、調査では、妊娠3ヶ月までに「抗うつ剤」を服用した妊婦から産まれた子供の中で、先天異常発生率が約4%のうち「パキシル」服用での発生率は約3%であるというデータが取られています。

妊娠が確認されてからは通常一般の西洋薬は服用しないように言われますが、上記のデータからでは、妊娠が確認されるまでに服用していた場合にもその結果に繋がることを意味します。

妊娠の可能性のある女性は、なるべくこの様に作用の強いお薬は服用しないように気をつけてください。この世に生まれてからも元気に育つことができるように。

今までとは違うIVFのステップ

今日、38歳のWさんは、体外受精(IVF)の最後のステップである「胚移植」をされています。私達も何だかドキドキした1日を過ごしました。

その「胚移植」のステップに行くまでには、いくつかのステップがあります。

まずは、「排卵のコントロール」。月経前、点鼻薬「スプレキュア」により排卵をコントロールし、次に「排卵の誘発」。月経後、排卵誘発剤(HMG)を注射し、月経開始後約2週間程経過したら、超音波検査などにより卵巣内の卵子の成熟度を確認します。卵子が十分に成熟していると確認してからHCG(妊娠時に分泌されるホルモンのヒト絨毛性ゴナドトロピン)を注射します。

次に「採卵」。卵巣に針を刺し、できるだけ多くの卵子が採取され、次に「受精」。試験管の中で行われます。

そしていよいよ「胚移植」。受精した卵のうち最良のものを子宮内に戻します。妊娠したかどうかは、2~3週間後にわかります。

Wさんは、今までにも何度も体外受精を行おうとしてきましたが、「採卵」の段階で卵子が採れず断念したことが何度かあり、「採卵」できたとしても、受精後の分割が全く起こらず、「胚移植」まで至りませんでした。

それが、今回、質の良い卵子がいくつか「採卵」でき、そして「分割」も確認できたのです!

Wさんは今日、今までには進むことのできなかった次のステップに進むことができた日なのです。

そして次の感動のステップまで、あと2~3週間!

その間も漢方が強い味方となり、Wさんを支えてくれることでしょう。

平らな国日本?

デンマーク人の男性と結婚し、デンマークで出産・育児をされた大阪出身の高田ケラー有子さんが、その体験を様々な感動を交えて書き綴った本が出版されました。

著書は「平らな国デンマーク」。

日本では、「育児ノイローゼ」や「子供の虐待」の問題が後を経ちませんが、デンマークではそのような問題発生率は低いようです。デンマークでは、大人の気持ちに余裕がある社会制度ができあがっているために、子供への配慮ややさしさが自然と生まれてくるようです。

例えば、出産時には、「完全給与保障付き」で、父親にも「2週間の休暇」が与えられ、さらに、夫婦どちらでも合計32週間の育児休暇を取得できるのです。

この国が、高福祉国家であることは良く知られていますが、それが基盤にあるために「育児」も夫婦楽しんでできる環境にあるようです。

ただ高福祉国家となるためには、それだけの資金が国に集まらないと充実した制度も環境も備えることができません。そしてその資金は、高い消費税25%の上で成り立っているものであることは見逃してはならない部分でしょう。

日本もゆくゆくは、消費税は15%までに引き上げられると言われていますが、このことにより福祉の分野も充実したものになるのでしょうか。そうであれば、苦しいながらの税金引き上げ政策にもある程度の理解を示さないとならないと思うのですが、そうなっても福祉の分野はまだまだ改善すべき点が残るような気がしてなりません。

デンマークのようにはならないまでも、日本も大人にも子供にも「心にゆとり」の生まれる社会制度になるようにしたいですね。

パキシルの副作用

「抗鬱剤」として使用される「パキシル」。「パニック障害」にも使用されます。

「パキシル」は一般的に知られている副作用としては、「吐き気」「食欲不振」「下痢」などがありますので、そのような症状がある場合は、消化機能異常治療薬である「ナウゼリン」を一緒に服用するように指導されます。

「パキシル」により、「鬱」や「パニック障害」の症状による「突然の動悸」や「緊張性の頭痛」「眠りが浅い」などの症状が治まるのですが、長い期間の服用にはお気をつけください。

43歳Hさんの旦那様。

1年程前に仕事のストレスにより動悸や頭痛に悩まされ、会社の診療所より「パキシル」と「ナウゼリン」を処方され、服用されていました。

動悸や頭痛の症状は軽減したものの、思えばその時期を境にして、「射精障害」が出始めたと言われます。それまではどちらかと言うと早い方だったのに、奥様が不妊治療中である上に、その新たな症状はまた精神的にも辛いものとなりました。

今は「パキシル」を服用していないにも関わらず、その症状に悩まされておられますので、漢方薬としては「冠元顆粒」と「イーパオ」を服用するようにおススメしています。

病院では「そのような副作用はない」と言われますが、服用される期間に応じてその症状を伴うことが多いです。

できれば、西洋薬に頼らずに「生活改善」や「漢方薬」などの自然の力により、ご自身の回復力を引き出してほしいものです。

ハメを外しがちな卵胞期

月経周期の「卵胞期」は、まさに「卵胞が発育していく時期」で、妊娠を成立させるために非常に重要な時期です。

タイミングを合わせて受精卵が着床するまでの時期が「重要な時期」と思われがちですが、卵の質が悪ければ受精も何もあったものではありません。

無排卵でなくとも卵胞の発育不全のために、恵まれないケースが多いのです。

結婚4年目の37歳Aさん。

無排卵のために、月経はあるけれども基礎体温表はずっと低温期の状態。

Aさんの場合は排卵がなく、高温期の周期がありませんので、周期療法を行わずまずは排卵を促すように治療を進めます。

婦宝当帰膠」をベースとして、

「生理周期」に、「参茸補血丸」を、

「卵胞期」には「桂枝茯苓丸」を、

服用し周期を整えていき、漢方服用3周期目、排卵が起こるようになりました。

それと同時に周期も整い始めてきたために、処方を周期療法に変更しました。

「卵胞期」は「妊娠にはあまり関係ない時期」と思われがちで、「この時期ならば少しくらいハメを外してもいいかな」と思わず、寝不足、残業、暴飲暴食・・・などなどしてしまうかもしれません。

「卵胞期」こそ卵を育てる大切な時期なのです。質の良い卵をしっかり育て排卵させるためには、「卵胞期」にも無理なくゆったりと過ごすことが大切です。

カニ解禁!

今日は立冬。いよいよ冬の訪れです。

ただここ最近暖かい日が続き、11月に入ったという感じがしないのにはやはり、何年後かの地球を心配してしまいます。

一方、そんな気候に関係なく、日本海では「冬の味覚」である「カニ漁」が昨日解禁されました!「秋の味覚」もそろそろ終わりを迎える中、これからの「冬の味覚」が待ち遠しい時期です。

その「カニ」について・・・、

中国では「秋の味覚」の「上海ガニ」を食べるとき、「カニ」と共に食卓に「生姜湯」が出されます。何のためでしょうか?

「カニ」は寒い海の底に住んでいると身が引き締まり、油ののったものになるのです。それが「カニ」が美味しくなる条件なのですが、「カニ」の住むところは「寒いところ」。従って「カニ」は「体を冷やす食べ物」になるのです。

「カニ」と言えば、「鍋」「焼きガニ」などなど暖かい食べ物のイメージがあるのですが、「カニ」そのものは「激冷え」の食べ物になります。

従って、「食の作用」を良く知っている中国人は、「カニ」を食べるときには必ず体を温める「生姜」を一緒に食べるようにしているのです。

日本の文化には「カニ」と「温泉」のセットがありますが、これは理にかなったセットだと思うのです。「カニ」で冷え切った体を温泉で温めることにより、「冷え」を予防できます。

「冷え」は女性の大敵です!くれぐれも「カニ」を食べるときは、気をつけてください。

アメリカでの規制

やっとアメリカで規制が始まりました。

「過激な暴力シーン」を含むビデオゲームの店頭での販売や貸し出しの規制です。

その理由は「子供に有害である」ということですが、これは「心」や「精神」という見えないものに対しての結果ですので、立証するには難しいものがあります。従って、ゲーム会社との対立は今後続いていくのでしょうが、「可能性」があるものは規制をかけてほしい、というのが親の本音でしょう。

ただ店頭での販売や貸し出しの規制をかけてもいくらでも抜け道はあるもので、今やネットにて様々な情報を自由に発信でき、受信できる時代になっています。本当にその子供が受信したい情報でなくても勝手に入ってくるものが多くあるのです。

そう考えると情報に溢れた現代社会ではなかなか避けがたい現実であるのかもしれませんが、「公の場」では避けて欲しいものです。

記憶にまだ新しい25年くらい前の日本のTV放送では、手術のシーンになると白黒になったり、時代劇もあまり血の飛び散るシーンがなかったように思います。

世界の時代の流れで映像が変わっていくのは当然のことかもしれませんが、何とも不思議な「子供の犯罪」が増え続ける今の日本社会を振り返り、「一体何がそうさせているのか」を真剣に考えないとならない時期に来ているような気がします。

子供の肥満

「成人病」が「生活習慣病」と言われるようになってから久しいですが、「生活習慣病」は「成人」がなるだけではなく、「子供」もなるものなのです。

その「生活習慣病」の対策を、成人になってから行うのでは「習慣」となったものはなかなか変えられない苦労があることも然り、その習慣になった「体質」を変えるには遅すぎる、ということで、厚生労働省が新たに「子供の肥満予防」に取り組むことを決めたようです。

来年度に5都道府県の10箇所をモデル地区とし、家庭と学校、地域が連携して肥満解消を目指し、2010年度までには肥満の小中学生を7.0%以下にする方針だそうです。

ここ20年で「肥満」と診断された小中学生の割合は、約1.5倍に増加し、2003年のデータによると、小学4年生の肥満の割合は、9.0%、中学1年生は10.8%となっています。

「肥満で国が滅びる」と言われるアメリカでは、ゴールデンタイムの子供がテレビを見る時間に、お菓子のCMを減らすなどの取り組みがされているようですが、その効果はいかなるものでしょうか。

アメリカや西洋文化に憧れて走り続けてきた日本社会は、本来の「日本独自」の生活を見直すときが来ているのではないでしょうか。

少し前の時代までなら食卓に並んでいた「野菜中心のバランスの良い食事」を、今は改めて小学校の総合時間で教えているようです。もしかして、お母さんのお手伝いをしながら「一緒にご飯を作る」という姿も少なくなってしまったのでしょうか。

少子化社会で「幼い頃から良い教育を与えよう」と就学前の乳幼児にかける教育費もますます増加しているといいます。「お手伝い」も「生活習慣病予防」や「生きるための知恵をつける」教育です。「肥満社会」とならないようにするためには、「家庭での意識改革」が一番必要なのかもしれません。