今のうちから

25歳Kさん。2年前に半年以上生理が来なくなったため、婦人科を受診すると多嚢胞性卵巣と診断され、未婚のため1年ほどピルを服用しての治療を受けました。

しかしそれでは根本治療にならないと感じたKさんは、他店で「温胆湯」、「八味地黄丸」、「晶三仙」などの漢方薬を始めました。しばらく続けてみたけれども効果がないように感じたうえに、今年の1月から無排卵の生理が続き、3月から微熱と不正出血が続くようになりました。

心配になったKさんは婦人科を受診。しかし原因を突き止めることもできず、特に問題がないので経過観察ということになったようです。

困り果てたKさんは、他の意見を求めたく当店に問い合わせをされました。

まずKさんの体質について、162cm、44Kgととても痩せ型、心配性、汗をかかない、浅黒い、尿やおりものが黄色い、口渇、食欲あり、多嚢胞性卵巣などから、今現在の微熱と不正出血が続いている原因は、「血熱」によるものであることがわかります。この「血熱」が改善すれば微熱も不正出血も治まることでしょう。

また体重が軽すぎることも少し気になるところです。ある程度の脂肪は、ホルモンバランスを整え、生殖機能を働かせるためには必要なものです。体脂肪が少ないことが美徳と思われがちな昨今ですが、体脂肪も溜めすぎると良くありませんが、適度な量は必要なのです。

ただKさんの場合は、本人が望んで痩せているわけではなく、食欲はあるものの身にならない体質で、そのことが初潮を遅らせ、性腺軸のコントロールに影響を及ぼしているようです。

またホルモン数値より、多嚢胞性卵巣であることに加えて、プロラクチン値も少し高めであることから潜在性の高プロラクチン血症の疑いも考えられました。

Kさんのように、様々な症状を持っている場合、粉薬や丸剤で調整しようとすると、たくさんの種類を服用しないとならなくなってしまいます。こんな場合は、煎じ薬が適しています。煎じ薬の中で様々な生薬を調整することで、Kさんの微熱、不正出血、多嚢胞性卵巣、無排卵などにターゲットを当て、改善を計ることができます。

まだご結婚もされてなく25歳と若いですので、今のうちから強い味方の煎じ薬にて改善を計られることをおすすめします。ただお値段が月に2万ほどかかってしまいますので、今の若いKさんにとってはかなりの負担かもしれません。

しかし今ここで早めに改善しておかなければ、後でもっと様々な治療でそれ以上の費用がかかってしまうことになりかねません。西洋医学的に問題がなくても、体調に不安や不調を感じたら、すぐに対処してください。そんな時には東洋医学が強い味方になってくれます!