梅雨を快適に

今年は梅雨入りが遅く、その分梅雨明けも遅くなるのでしょうか。予報では梅雨明けは早く短い梅雨になるようですが、最近の気候は常識範囲の予報が外れ、突拍子もない予想が当たったりするくらい激しく予報できないものとなってしまっています。今年の梅雨・夏はどうなることやら・・・。

さてこの梅雨の時期から夏そして夏の終わりにかけて、「ムシムシ」と湿気が多く、過ごしにくくなります。

外気に湿気が多くなると、体の中も湿気が多くなります。

そうすると湿気により「だるさ」「神経痛」「血行不良による肩こり」などの症状が出てきやすくなります。また街の至る所できき始めた冷房により、ますますだるさが増し、冷えを感じる頃でもあります。

だるかったり肩こりがあったり冷えていては体が完全でないために良い周期を迎えることができず、やる気も根気もなくなってしまうでしょう。

そこでそんな湿気や冷えも追い払ってしまうおすすめの薬膳料理を紹介しましょう!血をきれいにし、血行をよくし、身体を温め、むくみも解消、さらに美しい肌を作ってくれるうれしい「紅花ごはん」です。

★紅花(こうか)(薬味:辛、薬性:温)キク科のベニバナ科の管状花。
         血をきれいにし、冷え性、生理不順、更年期障害などに用います。
★薏苡(よくい)仁(にん)(薬味:甘、薬性:涼)イネ科のハトムギの成熟種子。はと麦としておなじみです。
         利尿、鎮痛、消炎作用などがあり、むくみ、いぼ、リウマチ、神経痛などに用います。
★枸杞子(くこし)(薬味:甘、薬性:平)ナス科のクコおよびナガバクコの果実。
         疲労、めまい、頭痛、糖尿などに用います。

<紅花ごはんの作り方>

* 材料(5~6人分)
● 生薬
 紅花 … 大さじ1
 薏苡仁 … 大さじ2
 枸杞子 … 大さじ2
● その他の材料
 もち米 … カップ2
 うるち米 … カップ2
 鶏肉 … 150g
 干ししいたけ … 2枚
 ねぎ … 1/2本
 酒 … 大さじ4
 サラダ油 … 大さじ4
 しょうゆ … 大さじ2
 みりん … 大さじ1
 塩 … 小さじ1

* 作り方
① もち米はといで一晩水につけておきます。うるち米は炊く30分~1時間前にとぎ、
  それぞれさるに上げ、水気を切っておきます。

② 薏苡仁はよく水洗いし、やわらかくゆでておきます。(圧力鍋だとすぐ軟らかくなります)

③ 紅花は茶漉しに入れて振り洗いをして細かいゴミを除き、水気を絞って酒につけておきます。(紅花の赤色が綺麗!)

④ 枸杞子はさっと洗って水気をきります。(そのまま食べても美味しい!)

⑤ 干ししいたけは水でもどし、軸を落として1cm角に切ります。鶏肉、たけのこ、ねぎも1cm角に切ります。(大きさを整えるのが見栄えが良くなる秘訣!)

⑥ 中華鍋にサラダ油を熱し、干ししいたけ、ねぎ、鶏肉、たけのこの順に加えて炒めます。
  肉の色が変わったら、もち米とうるち米を加えてさらに炒めます。
  米が熱くなってきたら、紅花を汁ごと加え、薏苡仁、枸杞子、水1カップ、Aの調味料を加えて炒めます。

⑦ 七分通り煮えたら、蒸し器にふきんを敷いてその上に移し、
  やや強めの中火で約30分蒸します。(蒸すのは邪魔くさいので蒸す前の段階で炊飯器に入れ、普通に炊いても美味しく炊けます!出来上がった紅花の赤色に色づいたごはんは、まるでサフランで色付けしたように美しく、食欲をそそられます!もちろん味も美味しいです!)

「紅花」「薏苡仁」はお茶に一緒に入れて煮出しでも美味しくいただけます。「枸杞子」は実としてそのまま食べても甘酸っぱくて美味しいものですので、サラダなどに入れても美味しいです。

是非「紅花」「薏苡仁」「枸杞子」の力で元気にこれからの「湿気の時期」を乗り切ってください。