漢方の力

31歳Kさん。結婚5年目。結婚当初は夫婦2人で楽しもうと避妊をしていましたが、3年目よりそろそろ子供のことを考え始めました。

年齢も20代で、すぐにでも授かるだろうと思っていたのですが、全く兆しも見えず、そして婦人科へ。

その結果は、高プロラクチン血症、排卵障害でした。その後通院されたのは1年間。行った治療は「『カバサール』を週1回服用すること」でした。『カバサール』はもともとパーキンソン病の治療薬としてのみ承認されていましたが、2003年4月に高プロラクチンの治療に対しても承認され、使われるようになっているものです。

Kさんは、タイミングを合わせては、毎回期待に胸を膨らませていましたが、やはり全く兆しも見えないまま時が過ぎていきました。

30歳を過ぎ、悶々としていた頃、ネットにて検索中『漢方による不妊治療』の文字が目に飛び込んできたのです。これだ!!!

早速メールにて問い合わせされたのが、昨年の7月。それ以降、周期療法による漢方治療を始められました。

当初のKさんの状態は、排卵がスムーズに行っていないために、高温期の立ち上がりが悪く、高温期の前半は体温が上がりきらず波状型の基礎体温表でしたので、黄体ホルモンの不足が考えられました。

そのため、排卵期に「五霊脂」や「冠元顆粒」「爽月宝」などの薬の調整を1周期ごとに行いました。

そんな中、10月、高温期初めに出血があり、婦人科では「排卵がうまく行ってないための出血」と診断されましたので、漢方薬は「田七人参」にて経過をみることにしました。

そして翌月、10月の出血は「子宮外妊娠」であったとの報告を受けました。

「子宮外」であったけれども始めての「妊娠」。今まで全く兆しすらなかった「可能性の芽」が吹き始めたことに、Kさんは長い冬を越えた後の「春の暖かみ」を感じられた様子でした。

この芽吹きの時を逃さぬように、また11月より体調を整え次回に望めるよう漢方治療は続きました。

そして、年が明け、旧正月を迎えた2月。Kさんよりメール。

「妊娠5週目です」と。

10月の「初めての可能性」はもう可能性ではなく、確実としたものに変わりつつあることが感じ取れた瞬間でした。

確実に「よろこび」を感じられる漢方薬。

もっと多くの人に、この「よろこび」を感じて欲しいと願っています。