人工授精(AIH)、体外受精(IVF)をされる人へ

たくさんの不妊相談の中で、病院での治療を長年していたけれどもなかなか恵まれない人が次の手段として漢方薬を望まれる、という割合が大きいです。

やはり、初めは病院へ行き検査を受け、結果として何らかの障害があった場合、薬などによる治療が始まり、そのまま年月が経つ、というパターンが多いものです。

「多嚢胞性卵巣症候群」と診断された32歳のCさん。結婚暦5年。

1年間、排卵誘発剤のクロミッドを飲み続けた結果、クロミッドでは卵が育たなくなりました。数ヶ月も卵巣に刺激を与えすぎたために、過剰卵巣刺激症候群(OHSS)になってしまったのです。

次の手段として、体外受精をしようとしても卵が育たない、または卵の質が悪いために体外受精ができなかったり、行っても無駄になってしまうことになります。

是非、少しホルモン剤による治療を休み、質の良い卵が育つように漢方薬のみを服用する期間を持って欲しいのですが、「病院での治療から離れたくない」と言われる人も多いものです。

そのような場合、病院での治療費もかなりのものになりますので、漢方薬にあまり多くの費用を当てられないということで、卵を育てる時期である「卵胞期」だけでも漢方薬を服用することをおススメしています。

Cさんの場合も、「婦宝当帰膠」をベースとして、卵の育つ「卵胞期」のお薬をしっかり服用していただくことにしました。

ホルモン剤により「腎陰虚(じんいんきょ)」傾向になり、卵の質が悪くなってしまったCさんの卵胞期のお薬は、「杞菊地黄丸」、「瀉火補腎丸」と「シベリア霊芝錠」です。

これらの漢方薬にて、質の良い元気な卵を育て、次の人工授精や体外受精に望んでほしいものです。何回もお金をかけて人工的な授精をしても、質の良い卵でなければその後、育ってくれません。

せめて「卵胞期」だけでも漢方薬をお試しになられませんか?