初喜び!

当店の「初喜び」となったのは、36歳Yさん。

先週で7週目の妊娠で、赤ちゃんの心拍が確認されたとの報告を受けました。

おめでとうございます!

Yさんは、2人目をご希望でした。1人目は何の問題もなく3年前に出産されたので、2人目もすぐに出来ると思ったのが、なかなかできないために、昨年11月に相談票により問い合わせをされました。

35歳頃より経血の量が少なくなり、生理前症候群で頭痛に悩まされるようになったというYさんは、1人目を産んだ3年前と比べると、かなり身体が変わってきていることを実感されていました。

35歳は東洋医学で言えば、女性の曲がり角の歳。何かと今まで通りにはいかない部分が出てくる時期です。

Yさんの場合は、「子宮内膜が薄いこと」「黄体機能不全傾向にあること」が挙げられます。「婦宝当帰膠」をベースとして「杞菊地黄丸」や「参茸補血丸」を、生理前には「星火逍遥丸」をお勧めしました。

そしてたった1周期の漢方の服用で、今まで排卵後の高温期への立ち上がりが階段状だったのが、スムーズに行き、それは排卵がスムーズに行ったことを意味しますし、高温期も安定していたということは質の良い卵が育ったことを意味するようにまで改善し、その結果、今回の妊娠へと繋がったのです。

漢方薬は「ゆっくり」「長く」というイメージがありますが、Yさんの様にかなりスピーディーな結果が出ることもあります。

早めの改善策がYさんの身体にぴったりと合った結果です。なかなか良い結果が得られない人は、早くに自分にぴったりのものを探し当ててください。「幸運の鍵を見つける」のも「その鍵で幸運への扉を開ける」のも全てご自分次第なのです。

貧血に隠された病

「貧血」といえば「か弱い女性の代名詞」のようなイメージがあります。

しかし、その裏に隠された病は意外と大きいものがあることを知っておいてください。

「貧血」とは、ヘモグロビンが成人男性であれば13g/dl以下、成人女性であれば12g/dl以下(妊婦は11g/dl以下)、である状態を言います。

日本では、その症状の約70%が「鉄欠乏症貧血」で次いで約20%が「続発性貧血」です。

それらは、小球性貧血から分類されるもので、血清フェリチンが低下している場合を「鉄欠乏症貧血」といい、血清フェリチンは低下していないけれども血清鉄が低下している場合に「続発性貧血」と分類されます。

残りの10%は先天性のものや過度の出血、白血病、多発性骨髄腫、腎疾患、再生不良性貧血などの原因に寄るものですので、血液検査などで容易に原因が発見できる部類のものです。

注意したいのは「続発性貧血」の場合です。

原因は、「慢性炎症」「感染」「腫瘍」があることですが、「炎症」「腫瘍」に関してはどこで起こっているのか、自覚症状がない場合は発見しにくいためにわかりにくく、見落とされてしまうことが多くあります。

45歳Kさん。いつも気を使い過ぎのKさんは、もともと十二指腸潰瘍持ち。昨年に入ってからどうも胃の調子が悪く、お薬を服用しても一向に調子が良くなりませんでした。

春が訪れた時、突然トイレで倒れてしまいました。検査結果では「貧血」の診断。しかし胃カメラで調べても潰瘍の形跡はあるもののその時点で貧血になるほどの症状ではなく、結局原因は不明。

そして秋。極度の腹痛になり、病院へ。結果は、「盲腸炎」でした。かなり腫れていたようでもう少しで炎症が広がり危なかったとか。手術により、盲腸を切除しました。思い起こせば2年前に盲腸炎にて救急で運ばれたことがあり、その時は薬で散らすことで処置が終わっていたのですが、それが2年掛けてこのような状態になってしまっていたのです。

その後、原因不明の「貧血」「胃のムカツキ」はなくなったようです。

32歳Cさん。緊張すると、血の気が引き、めまいを感じることがしばしば。

いつも血液検査では、「貧血気味」で検査結果の欄には「*」印が付いていました。それ以外の症状はなく、生活上問題はなかったために、あまり気にせずに過ごしていました。

ところが、たまたま不妊の検査をしに初めて婦人科を訪れた時に「子宮筋腫」が見つかり、それが「貧血」の原因であることが判明しました。

Kさんの盲腸炎、Cさんの子宮筋腫はどちらもそこに自覚症状がなかったために、早期に原因究明に至らなかった例です。しかし、「貧血であること」を追求していればもっと早くに原因に辿り着けたかもしれません。

単なる「貧血」と思わずに、どこかに潜む原因を必ず見つけるようにしてください。

月経期の働き

「月経期」は不要となったものを排泄する時期です。「生理」が来て、リフレッシュし、また新たに必要となるものを作っていくのです。

ところが、その「生理」により排泄されるはずの不必要な「内膜」や「血」が完全に排泄されずに体の中に残ってしまうと、「お血(おけつ)」という血が滞った状態で血の巡りが悪い状態が生じてしまいます。

「お血」は「生理痛」や「子宮内膜症」などさまざまな病気を引き起こす原因となるものです。さらに、その「お血」に「痰湿」が加わると、「カンジタ」などの「感染症」にかかりやすくなったりします。

そうならないためにも「月経期」には気血の巡りをよくするようにし、「お血」が生じないようにすることが大切です。

「子宮内膜症」と「酷い生理痛」「冷え性」があった36歳のIさん。ご結婚7年目。

もともと「不妊」の相談で来店されましたが、「気血の巡りの悪さ」による「酷い生理痛」と「冷え性」を改善しないことには「周期療法」のスタートに立てないために、まずはそれらの体質を改善するような漢方薬が始まりました。

婦宝当帰膠」、「参茸補血丸」、「冠元顆粒」、そして生理中には「田七人参」を服用することを中心に、周期ごとにその都度症状に合わせて少しずつ漢方薬も変えていきました。

そして3周期目には、生理中に今までなら痛み止めが離せなかったくらいだった「生理痛」から開放され、4周期目には今まで低温期が36度なかったのが36度を越すようにまで改善されたのです。

また、経血に血塊が混じっていたものが随分少なくなり、以前ほど冷えも感じなくなってきたのです。

「気血の巡り」が良くなり、体温も上がり、身体の底力もついてきたので、5周期目の今年より「周期療法」を始めています。

年が変わって始めた新しいこと。

何だか区切りが良くて、良い結果に結びつきそうです。

宇宙の鍵

新年あけましておめでとうございます。

年初めに近くのお寺のご住職より良い話を聞きました。

「願い事が叶う祈り方」について。

人が思っている「気持ち」や「心」は宇宙に放たれ、反復し、どんどんとその「思い」が膨らみ、確固としたものになるのです。

しかしその繰り返される「思い」は、その裏に潜む「本音」であるというのです。

例えば「お金持ちになれますように」と祈れば、その「真実」「本音」は「お金持ちではないということ」で、そのことが宇宙に放たれ、反復され、ますます「お金がない」ことになるというのです。

「病気が治りますように」と祈れば、「病気が治らなくて困っている」という「本音」が反復され、結局病気が治らないことになるのです。

では、どのように祈れば良いのでしょうか。

「お金は今で十分です。ありがとうございます。」「病気がこの程度で良かったです。ここまで治ってありがとうございます。」と感謝すること。

そうすれば「お金が十分である」という「本音」が反復され「十分なこと」が返ってくるし、「病気が治って良かった」ということが返ってくるのです。

この「感謝すること」が願いを叶えてくれる「宇宙の鍵」となると教えられました。

わかりやすい話です。

人はどうしても自分中心に物事を考えてしまいがちです。自分中心に考えてしまうからこそ「~でありますように!」「~になれますように!」と願ってしまうのです。

「~であることに感謝します」と祈れば、「~であること」が自分に返ってきて実現される・・・!

初詣に行かれるときには、是非この「宇宙の鍵」を使ってお祈りをしてださい。

きっと新年、「願い」が叶うでしょう。

来年も

5月から「ぷれぷれママ」のブログを書き始め、7ヶ月が経ちました。

同じように妊娠できずに悩んでいる人達の声を少しでも多くの人に伝えることで、何度もくじけながらも希望を持ち、治療を続けている人達の心の支えになれることを祈りつつ書き続けています。

「いつまで続けたら良いのだろう・・・。」

「いつ私達に喜びが訪れるのだろう・・・。」

「プラス思考に!」と思いつつ、基礎体温表に一喜一憂し、生理が来るたびにどうしてもマイナス思考にならざるを得ない毎周期。

旦那様にもそんな気持ちは全部は伝わりきらない・・・。

一人で悩んでしまう、そんな時に、このブログを読んで、マイナスの心をプラスにしてもらいたいのです。

そんな気持ちが来年も伝わると良いな、と思っています。

来年もよろしくお願いいたします。

初めての妊娠

9月にHPの「レディース相談票」にて不妊の相談をされた32歳のHさん。

ホルモン数値などには問題はないので、漢方を試したい、とのことでした。

タイプとして「お血タイプ」でしたので、「桂枝茯苓丸」を中心にお勧めをし、漢方を飲み始めて1周期目、とても体温がきれいになり、Hさん本人も漢方の効き目の速さにびっくりされていました。

どうしても漢方薬は「長く飲まないと効かない」というイメージがあるのですが、決してそうではなく、急性の症状や慢性になっていない体質改善であれば、早ければ3日も服用すれば改善が見られるものです。

Hさんは、2周期目に差し掛かったところで、高温期が続き、「もしかして」と検査薬を試してみると、陽性反応が出たのです!

今まで全く妊娠の兆候すらあったこともなかったのに、こんなにも早く妊娠できるとはHさんも思ってもいなかったことで、驚きと嬉しさいっぱいの感激メールを送ってくださいました。初めての妊娠ですから、当然のことでしょう。

ところが先日、今月に入って「稽留流産」にて掻爬手術を受けられたとの報告を受けました。

よく伺ってみると、子宮の内部に突出する小さな子宮筋腫があり、それが赤ちゃんの成長と共に大きくなってしまうタイプのものだったために、今回の結果となったようです。

Hさんは、今回のことで、ますます希望が膨らみ力が沸いてきたようで、来年に筋腫を取り、新たな気持ちで再チャレンジする決意をされました。

通常、小さな筋腫であれば取らずとも妊娠・出産可能なのですが、Hさんの場合のように赤ちゃんの成長と共に大きくなるものや、出来ている場所が悪いものであれば、妊娠のためには、取り除く必要があります。

また1年ほど時間に余裕があるのであれば、3cm以内であれば手術をせずに漢方にて筋腫を小さくすることも可能です。

どの方法を取るかはご本人の自由です。

Hさんの決意は力強く、明るい未来に向けて真っ直ぐ進まれているように感じました。きっと良い結果に繋がることでしょう。

これからなのに・・・

40歳のKさん。結婚5年目。

今までに人工授精を5回、体外受精を2回、顕微授精を1回。

いずれも良い結果には至らず、「漢方を試してみよう」と当店に問い合わせをされました。

Kさんは「冷え性」「便秘」「疲れやすい」などの症状をお持ちで、基礎体温は全体的に高めでした。排卵はあまりスムーズに行われていないようで、高温期への移行も階段状で、高温期も短め、全体的に周期も25日を切るくらいの短いものでした。

「高めの体温を下げること」「排卵をスムーズに行くようにすること」「高温期を長く保てるようにすること」が大切になってきます。まずは、「杞菊地黄丸」「爽月宝」「十全大補丸」などを中心に漢方を処方しました。

1周期が終わるたびに症状の変化と基礎体温票を連絡いただき、それに合わせて少しずつ処方を変更して体調が整うように調整していきました。

そして3周期服用されて、効果が出てきました。

高めだった基礎体温がちょうどよい体温に整い、短めだった低温期と高温期が長くなり、今までオリモノがあまりなかったのが、あるようになってきました。

ところが、Kさんより「今周期で漢方を止める」との意思を伝えられたのです。

せっかく体調が整ってきたのに、ここで止めると今まで調整してきたものが台無しになってしまいます。もう少し続けられたら、人工授精や体外受精をされても良い結果が得られるようになったかもしれません。

Kさんにしてみれば「早く早く」と思っている中の「3ヶ月も費やしたのに」というお気持ちが強かったのかもしれませんが、とても残念な気持ちでいっぱいです。

よく患者様より「どれくらい服用を続ければよいか」と聞かれますが、その時は「まずは最低でも3周期お試しください」と答えています。3周期服用されれば何らかの改善が見られるはずだからです。

しかし、「3周期で妊娠というよい結果が即出る」とは限りません。今までのホルモン治療が長ければ長いほど改善にかかる期間は長くなります。ただ漢方での改善は、長いようで結果的には近道の改善となるのです。

決して焦らずにじっくりと、ご自分の体の改善を見守ってもらいたいです。

サンタからの返事

昨日はクリスマスの日。大切な人への贈り物はされましたか?

別に信者でもないのにクリスマスを祝ってしまうのは、美しく彩られる街に包まれているうちに、自然と心が躍り祈りを捧げてしまうからなのでしょう。

そのクリスマスにプレゼントを運んでくれる「サンタクロース」。

そのサンタさんから手紙の返事が返ってきたら、子供の夢に花を添えることができるのではないでしょうか?

実は「サンタさんからのお返事」は、以前よりされていたことなのです。世界中から届けられるサンタさん宛ての手紙全てに対して、返事が届けられているのです。

そこは、サンタクロースの故郷であるフィンランドのラップランド州サンタクロース村郵便局。ここの消印が押されたサンタからのカードが届くようになっています。

今や携帯やPCのメールが使用され、「手紙を書くこと」が以前に比べて少なくなってきています。子供達はどうでしょうか?やはり「手紙離れ」となっているのではないでしょうか。

「手紙を書くこと」「返事が返ってくること」の「喜び」、手紙でしか味わえない「感動」を是非子供達に伝えてほしいです。

この「サンタさんからの返事」は、子供達に夢を与えてくれる素敵な贈り物ですよね。

初の自然減

日本政府がまとめた人口動態統計で、この2005年は、「出生数が死亡数を下回る『自然減』となる」ことがわかりました。

今までにも政府や企業が「出産・子育て支援」に取り組んできましたが、この統計によると、その成果が現れていない結果となりました。

「なにが問題なのか」「改善すべきはどこなのか」・・・社会全体が意識改革をし、変わっていかなければならないところまで来ているようです。

どんどん増える「ニート族」、「結婚しない30代男女層」、「増え続ける教育費」、「要介護の人口増」・・・

この自然減になってしまった日本の社会を増加へと導く改革は、なかなか問題点が絡みすぎて、そう簡単にはいかないようです。

人口減の問題点は、「子供が減る」と、「労働力の低下」により日本の「産業の活力」が失われ、結果として「日本の経済力」が失われ、世界での「日本の存在」が危うくなる、ということに繋がっていきます。

何とか、この絡み合った問題点を少しずつでも解いていく意識改革をしないといけません。これから産まれてくる子供達、これから大人になる子供達に、「日本に産まれ、育ってよかった」と言ってもらえるような夢のある社会にしていきたいですね。

捏造された怖い光景

「どこかで自分のクローン人間ができあがっている」という「怖い光景」は捏造でした。

黄教授による「ES細胞論文捏造」の出来事。

理論上では「これだけできるはず」の仮説が、なかなか結果として結びつかないときの「もどかしさ」は研究者としてはかなりの苛立ちとともに感じることです。

ただその「苛立ち」を捏造によって消し去ろうとするのは研究者としてしてはいけないこと。結果としてやってしまっても心の中での「苛立ち」は消し去ることはできていなかったはず。おそらく黄教授は今、その心苦しさから解き放たれ、すがすがしい気持ちになってことでしょう。

今回は失敗に終わりましたが、近未来に作られるであろうこの「ヒトクローン胚からのES細胞」は、新たな医療技術を生む出すことになるはずです。それにより今まで難病と言われ、治療方法がなかった疾患へのアプローチが可能となったり、先天性の疾患で生活の制限のあった子供達にも明るい未来がやってくることは待ち遠しいことです。

しかしその傍らで、「最先端医療技術がもっと進んで欲しいと思う気持ち」と「どうしても科学を追及したいという研究者の思いにより起こりうる危険を避けたい気持ち」の2つの「思い」があり、おそらくあらゆる事件へと繋がっていくことも予想されるのです。

事件へと繋がる前に、真剣に話し合わなければならない瞬間がやってくる一幕をこの件で垣間見たような気がします。