ひよこママの会に来てくれました

先日第13回目ひよこママの会を開催しました。

生後3ヵ月から9ヵ月までのかわいい赤ちゃん4人。

その中で、遠くからパパの運転でこられたEちゃん。Eちゃんが生まれるまでのママはたいへんでしたね。結婚してから11年間、ひたすら辛い治療に通っていましたね。漢方を飲みながらARTを進めていました。

<周期療法>の漢方薬を服用して8ヶ月。待望の赤ちゃんが授かりました。うれしかったですね!妊娠されてからも逆子といわれてお灸をしたり、羊水が少ないといわれ心配したり…大変でした。

初めて会うEちゃんは出産まえの心配をよそに元気で、上機嫌に一人遊びをしていました。小児科の先生から「発達は大丈夫!」と太鼓判をおされよかったですね。パパとママの愛情を一杯うけてしっかり育つことでしょう!ママさん体調を整えて2人目の準備を始めましょうね!

また、Uちゃんはお兄ちゃんがいます。ママが2人目が欲しいといって漢方薬を希望され、早速<周期療法>を始めましたね。<婦宝当帰膠>などの漢方薬を服用して4ヶ月で待ちこがれた赤ちゃんを授かりました。Uちゃんママはとってもうれしそうでした。

Uちゃんはママのおなかでしっかり育って3500gを超えてこの世に生まれてきました。もうハイハイもでき、しっかり発達も出来ているようで先生も安心してしぐさを見ていましたね。ママが言うには「2人目なので子育ても楽かな?と思っていましたが、Uちゃんにはやはり1人分手がかかります」と話されていましたね。流石ママ、しっかり捉えています。存分に係わってあげてください。

子育てのポイントは原風景!

先日第11回目の「ひよこママの会」が行われました。

ひよこママの会記録 http://kanpou.cocolog-nifty.com/hiyoko/

今回は5人の赤ちゃんの登場で、お初にお目にかかる赤ちゃんもいます。みんな<婦宝当帰膠>にお世話になった赤ちゃんばかり。

初めてママとJRと地下鉄に乗って長旅をしてたどり着いてくれたYくん、もうすぐ8ヶ月になるRちゃん、Yくん、5ヶ月のHくん、4ヶ月のMちゃん。新米ママもしっかりお母さん顔になっています。8ヶ月のYちゃんとRくんはコロコロと身体を動かしては寝返り自由自在、しっかりとお母さん以外の顔を見つめています。5ヶ月のHくんは終始ニコニコ顔、うつ伏せの姿勢がお気に入り。腕を立ててしっかり顔を上げてみつめては微笑んでくれます。ついにはハイハイを始めて、皆さんから拍手をもらいました。4ヶ月のMちゃんとYくんは、月例が近い子と一緒にうつ伏せになり、負けじと顔を上げて自分をアピール!

子供を見ているだけで、幸せ気分になり、「今日は見ているだけで充分。話は要らないね!」と思うほどいい雰囲気でした。誰も泣かず、本当によく遊び、疲れたら一人で寝入ってしまう、落ち着いた赤ちゃん5人でした。お母さん方が普段から赤ちゃんたちをしっかり受け止めて楽しく子育てしていることが伺い知れ、とても感心しました。

この時、小児科医の橋本先生が「原風景」の話をしてくれました。

「原風景」とは「小さい頃の思い出」。それがその人のものの考え方に大きく影響されるとても大切なことで、これから起こるいろいろな困難を乗り越える力になるのだということです。「子供の頃の楽しい思い出、自然や家族、子供同士のかかわりの中で満足感を得るような思い出をたくさん作ってください!」「子育てのポイントです!」と、良いお話でした。

参加されたお母さんもきっと、「楽しい思い出を作ろう!」と心に湧いてきたことでしょう。帰るときは来たときより一段と輝いていました。

認めること

会社では部下を育てることに苦労している上司が多くいます。

怒り戒めることで伸びていく教育は、今では少し時代遅れかもしれません。少し前の企業では上司や役員は絶対的なもので、その人達の言うように自分も合わせ、仕事を行っていくことが多かったものですが、今はそうではないようです。そのために、優秀な人材がやる気を失い、気が付くと自社から居なくなり他社へと移ってしまっているということが往々にして起こっています。

他社でも同様な仕事内容なのになぜ・・・?

これは部下の良いところをうまく伸ばし成長させ、それをいかに遣り甲斐へと導くことができるか、の違いなのです。いくら給料が良くても遣り甲斐のない仕事には魅力がありません。楽しく行え、共に成長していけるような環境であれば、仕事が少々大変でも乗り越えていけるものです。

そしてこのことは子供を育てるときにも言えることです。

頭ごなしに怒って戒めるだけではそれを行うことが嫌になってしまいます。嫌々行うと、そこからは想像力もなにも生まれてきません。

そうではなく、子供がある行動ができたことに対して「認めてあげる」ことにより嬉しくなり、それをすることが楽しくなってくるようにするこが大切なのです。そしてそうすることで、また望ましいと思われる行動を自ら進んで行うようになるのです。「認められること」は結果的に「ほめられたこと」になり、もっと認めてもらおうと努力するのです。

人間は自分が行ったことが認められると嬉しいものです。もちろんその行為が間違ったことであれば、認めることはできませんが、それが正しく成長していく過程のものであれば、それに気づき認めることは人を子供を成長させるためには大切なことなのです。

誤りばかりを指摘しているだけでは、出た芽を摘むことにもなりかねません。人を子供を成長させ、想像力豊かにさせるためには出た芽はそのまま伸ばしてあげることを考えてください。規格通りに成長しなくても良いのです。少し外れた方向に芽が向かったと感じても、もう少し伸びるまで見守ることも大切です。

放任するのではなくあくまでも見守りながら要所で「認めること」が必要です。

第10回記念

一昨年の7月から年に4回ほどのペースで行っていた「ひよこママの会」。今回で10回目を迎えました。

漢方を服用してやっとできた子供たち。産まれたばかりの頃は、ママもパパもひよこで不安がいっぱいで、よちよち育児をしていました。しかし1年そして2年経った今は、しっかり母親・父親となり、子供と共に大きく成長されていました。

今回は大きな会場を借り、たくさんのママ・パパそして子供達を招き、会を催しました。

会場は3階にあり、畳の広い部屋は子供達のたちまち運動場に、前面ガラス張りの窓から見える景色は巨大スクリーンと化し、お友達と追いかけっこをしたり、「あ、電車!」と窓から見える景色に見入っているは立ち止まり、その姿はとても無邪気で可愛いものでした。

今まで諦めずに頑張ってきて良かったね・・・!

心からそう感じる瞬間です。

2年前の心配事、1年前の心配事、そして今の心配事。どんどんその中身は変わってきます。今となっては以前の心配事なんて何だったんだろう、と思えるくらいちっぽけなことでもその時は一生懸命で不安いっぱい。

でもこの子が産まれる前のあの不安や落ち込みに比べたら、今のこの幸せの中での心配事なんて何ともないと思えてしまいます。

今まだ我が子に会えずに不安の中にいる人たちにも、早くにこんな幸せと幸せの中の心配事を感じて欲しい・・・!そんなことを願いながらこの幸せの渦の中で共に喜びを感じていました。

今回は月齢が7ヶ月から2歳半までと幅広いお子様が遊びに来てくれていましたので、お世話くださった小児科医の橋本先生はフリートーキング方式で会をすすめてくださいました。

お互いに質問を投げかけ、先輩ママがその経験からアドバイスしたり、少し解決不足の部分は橋本先生が助け舟を出すような形式です。

その先輩ママの経験で先生も含め、みんなが感心したこと。

2歳近くなっても断乳できないNママの悩みに対しての、先輩Sママのアドバイスです。

双子のママであるSさんは、代わる代わるおっぱいを欲しがられるために、寝不足続き。もう体力の限界を感じ、助産師さんに相談したら、「いついつにおっぱいを止めるからね、と前もって赤ちゃんに話をしてください」と。

ほんとにこんなことで止められるかな、と思いつつSママは、2人の赤ちゃんに「何日に止めるからね」と前もって話をし、その日を迎えたのです。その日、赤ちゃんたちも離れるのが寂しいのはわかっているけどきちんと納得してくれ、問題なく止めることができたのです。

特に女の子は「ママが寝られなくてしんどいの」と言うと、その瞬間ぴたっと止めてくれたようです。まだ1歳にならない赤ちゃんですが、もう心は通じ、言葉も完全でなくても理解できるのです。きちんと子供と向き合えば、通じるのだということを改めて確認した経験談でした。

まだまだこれからもたくさん子供と向き合って、共に成長していかなければなりません。時には嫌なことも言わなければならないこともあることでしょうが、今日集まったひよこママ達はどんな困難も乗り越えられそうなパワーがありました。

なぜなら、みんな子育てを楽しんでいましたから・・・。

ほっとして

病院の治療から離れ、1年間の漢方薬とのお付き合いの末に、妊娠そして出産された35歳Mさん。

出産してからあれこれと初めてのことに戸惑いながら、でも楽しみながら子育てをしているMさん。

今はいつも横にある小さな我が子の笑顔や泣き顔をまだ夢見るように見つめながら、こうしていられることに毎日幸せを感じ過ごしているうちに、いろんな行事が過ぎていきました。お宮参り、検診、友人達のお祝い訪問・・・。そうこうしているうちに早や3ヶ月が過ぎていました。

そして先日生後100~120日くらいに行われる「お食い初め」のお祝いが終わりホッとしたところ、「やっと一息つけた~!」と体が思ったのか、どーんと疲れが出て、熱が出て、のどが痛くなり、寝込んでしまったのです。

まだ授乳中のMさんは、「西洋薬は飲みたくない!何とか漢方薬で早くに治したい!」との強い思いで、熱もあり、のども痛いはずのMさんが自ら電話をしてこられました。「子供のために」と思うMさんの気持ち・心がけはもうすでに立派な母親そのものでした。

そして漢方薬はこんなママのために、強い味方になってくれるのです。

熱があって疲れがあるので「牛黄清心丸」、のどが痛いので「天津感冒片」や「涼解楽」、うがいのために「板藍茶」など、その症状によって様々対応してくれます。

Mさんも漢方薬を飲んで、たくさん寝て、今まで突っ走ってきた約4ヶ月間の疲れを出し切り、やっと肩の力を抜くことができたようです。次の日には熱は下がり、少しのどの痛みはまだ残るものの、疲れの山場は過ぎたようです。

これから育児は長いものです。初めからあまり頑張り過ぎないようにしてくださいね。初めての我が子だからこそ、知らないうちに頑張ってしまうものですが、そこを何とか、肩の力を抜いて子育てを楽しんでくださいね。これからも応援しています!

環境が悪い?

喘息にかかっている幼稚園児と小中学生の割合が、年々増え続けています。それは10年前のものと比べて倍以上になっているようです。

原因は様々ですが、大気汚染や室内環境、子供の体質の変化などがあげられていますが、特定することはできません。

住環境や食生活の変化やペットなどのアレルゲンにさらされやすい環境になっていることや幼少期に感染症にかかる機会が減ったことで、免疫系の働きに変化が生じたことなどもその理由としてあげられています。

喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患は、東洋医学では経絡の肺経が弱く、皮膚や粘膜のバリア力が弱いために起こると考えられます。

そのために漢方では肺腎を補い、止咳・化痰の効能のある「冬虫夏草」を使用したり、喘息の症状によって柴胡剤の入ったものや「麻杏甘石湯」を使うことで症状を調整していきます。

鍼灸治療では、免疫を高めるためにも乳幼児期の頃から小児鍼をしておくと良いでしょう。風邪を引かない元気な子供に育ちます。また喘息の症状には、膻中のツボを温め、肺経を調整することで確実に症状が改善していきます。

出ている症状を抑える治療を続け、アレルゲンとなるものから遠ざけるようにしても、その原因となる体質を改善していかなければ症状を繰り返すことになります。体質改善に要する期間は何年もかかるかもしれませんが、子供の将来の年数を考えると短いものです。

症状を抑えるだけの治療を続けてしまっている人は、東洋医学の扉を叩いてみてください。そこにはきっと明るい子供の未来が開けているはずです。

大切な反抗期

今日は「ひよこママの会」第8回目。漢方薬で「妊娠しやすい母体」に体質改善され、妊娠され、無事に出産されたひよこママ達が、小さなお子様と一緒に参加してくださいました。

元気に笑ったり、泣いたりしている生後何ヶ月かのお子様、そしてそれを見守るママ達。

妊娠できない辛さから、妊娠したときの喜びそして不安、出産の喜びそして出産後の不安、今は育児の楽しさそして不安・・・。いつも喜びと不安は隣り合わせ。でも総合すると、今は喜びや楽しさの方が大きい割合を占めているひよこママ達の顔は、とても美しく光り輝いています。

この会のお世話をしてくださる小児科医の橋本先生は、参加されるひよこママとお子様の発育に合わせてお話される内容を変えてくださいます。

今回ちょうど「自我」が目覚め、「何でもしたいしたい!」の自己主張がでてきた1歳のYくんのママの悩みに、橋本先生が答えてくださったことが印象に残りました。

何でもしたい!触りたい!は確認行動で、とても良いことです。また自我が目覚め、人見知りがでるのも社会で生きていくための知識を身につけているということで、とても良いことです。

3歳頃になれば、もっと自我が芽生えてきて、第一次反抗期に入ります。何でもイヤイヤ言ったり、言うことを聞かなくなりますが、それは一人の人間として自立していくための大切な過程なのです。

もっと大きくなって、思春期になると、第二次反抗期に入ります。まだ3歳の頃だと可愛いと思えた反抗もこの時期のものは、親ともかなり衝突してしまうものです。しかしこの時期の「反抗期」は、親を離れて自立できるようになるためのとても大切なものなのです。

親元を離れるためには「反抗期」は必要なのです。中学くらいにむやみに親に向かって、憎まれ口をたたいたり、無視したりするという行為は、親から自立するための大切な行動なのです。親にとっても辛い時期ですが、この時期がないと子供は自立できないのです。

今日集まってくださったひよこママ達は、これから育児をしていく上で、いろんな壁にぶち当たり、子供とも衝突し、悩み、そして笑い、過ごしていかれることでしょう。

必ず訪れる「子供の反抗期」。親から離れるための過程であると、胸に抱きながら、子供の成長を楽しむことができると良いですね。ただ「離れていく過程」というのには、少し寂しくなってしまいますけどね。

皮膚掻痒症

アトピーでもなく、皮膚に発疹もないのに、かゆみを感じることがあり、その症状はこれから冬にかけて多くなってきます。

特に冬場は暖房器具などの使いすぎで皮膚が乾燥しやくすなり、その症状が起こりやすくなります。「皮膚掻痒症」というこの症状は、肝臓病、腎臓病、糖尿病などの内科的な異常がない場合は、日常生活を気をつけることで対処が可能です。

自分では対処できない赤ちゃんやお子様には、ママやパパがしっかりケアしてあげてください。痒くて夜中に掻いて引っかき傷だらけになっているお子様の姿は、とても可愛そうです。

まず、こたつ、電気カーペット、温風ヒーター、エアコンなどによりドライスキンになることから守ってあげましょう。室内の乾燥には加湿器や部屋に濡れたタオルを干すなどして、ある程度の湿度を保てるようにします。また過度の暖房にも注意が必要です。

その外、入浴時にあまり油分を取り過ぎないようにし、タオルなどであまり擦らないようにします。また入浴後は皮膚表面が乾燥する前に、保湿クリームやローションを塗っておくことが大切です。

そこで、赤ちゃんでも安心して塗れ、おすすめしたいのが「瑞花露クリーム」と「瑞花露ローション」です。べとつきがなく、無香料ですので、扱いやすいものです。これから迎える厳しい冬、荒れた手やお肌の強い味方になってくれることでしょう。是非お試しください。

心の病

子供は成長していく過程で、様々な病気に罹ります。

生後4週間までの新生児期では「先天性の疾患」など、1歳までの乳児期では「下痢」「発熱」「湿疹」「嘔吐」など、6歳までの乳児期では「はしか」「水疱瘡」「腹痛」「自閉症」「多動性障害」など、12歳までの「学童期」には「感染症」「外傷」「事故」「多動性障害」「不登校」など、15歳までの思春期には「神経性疾患」「不登校」などのようです。

しかし最近の傾向としては、「心の病気」「肥満」が増えてきていると言われています。

感染症などは情報が多く提供されるこの現代では、予防することへの意識の高まりにより、それが広がることを防ぐことができるようになってきていますし、感染しても初期発見により、命を失うようなことは数少なくなりました。

ここ最近では、ノロウィルスへの感染が広がり問題になっていますが、感染源であるカキを生で食べない、手洗い、うがいをしっかりする、ことにより予防は可能です。またこれから流行るインフルエンザにも手洗い、うがいは欠かせません。この時期、当店でもすすめ、需要のあるうがい薬に「板藍茶」があります。是非「板藍茶」にて、元気に冬を過ごせるようにしてください。

さて一方で、どんどん増える子供の「心の病」。

少子化が進み、親の子供1人にかける時間が多くなっているはずなのに、なぜ「心の病」が増え続けるのでしょう。反対に1人にかける時間やお金が多くなっているがために、子供に知らず知らずのうちにプレッシャーを与えてしまっているのかもしれません。

また兄弟が居ないことにより、集団生活での自分のあり方がわからなくなってしまうのかもしれません。

しかし心に病を持ち始めたときは、必ず子供に何らかの変化が現れているはずです。「なかなか起きられない」「ぐずる」「呼吸がおかしい」「うとうとすることが多い」など、そのサインである変化を素早く察知し、対処してあげることができるのは親です。

小さなサインも見逃さず、しっかり受け止めてあげてください。心に空いた大きな穴に一度はまり込んでしまったら、なかなか抜け出せなくなってしまいます。大きな穴を覗き込んでいるときに、救い出してあげてください。

親の温かい眼差しと大きな手が必要です。それでも足りない分は、漢方薬でも助けが可能です。是非ご相談ください。

辛いアトピー性皮膚炎

最近増加傾向にある子供のアトピー性皮膚炎。子供本人も辛いですが、それを見ている親も辛いものです。

これほどまでにも医療が進んでいるのに、「奇妙な」「とらえどころのない」と命名されたこの疾患は、未だにその名の通り、とらえどころのないもののようです。

わかっている原因は、IgEという免疫グロブリンの抗体を作りやすい体である、ということ。多くのこの症状を持つ子供達または子供のときにそうだった人達を見ていると、皮膚の防御機能が弱いことが見て取れます。

これは東洋医学で言うところの「表虚」といわれるものです。体を守っている皮膚、粘膜が弱いことにより、そこに触れるホコリや汗、化学物質、乾燥した条件により、アレルギー反応を引き起こすのです。

それではその症状が起こらないように「表」を強めるのはどうしたら良いのでしょうか?

皮膚を擦って皮膚を強める、つまり「寒風摩擦」が良いのです。「寒風」でなくても皮膚を摩擦させることにより、「表」がしっかりとしてきます。そうすることで、風邪引きにくくもなりますので、一石二鳥です。

薬で言えば「衛益顆粒」です。

ただ症状が出てからではこれでは効き目はありません。

皮膚の症状を改善するためには、それがどのような状態になっているのか、またお薬によってどのように変化していくか、を見極める必要があります。従って、直接その部位を診て、その対策をする必要があります。

血熱があるのか、潤いが足りないのか・・・。それによって選ぶお薬も変わってきます。例えば、「消風散」「温清飲」「防風通聖散」など。その症状に合わせて薬を調整していくことになります。

その症状の発症のピークは、1~2歳の幼児期と、中・高校生の思春期です。幼児期のものは、学童期にはほとんど自然に治り、思春期のものは幼児期のものの再発が多いようです。

どちらにしても、症状が酷くなる前に早めの対処をした方がお子様のために良いでしょう。症状がない時は、再発しないように「表」を強め、皮膚に負担の掛からないような食事や生活スタイルをすることが必要です。

関係ないようですが、夜遅くの食事、惣菜ものばかりの食事、夜遅い就寝などは、皮膚の症状を悪化させるどころか、治っていた症状を引き起こすことになります。潜在性のものを持っているお子様、また症状が起きてしまっているお子様は、生活習慣の乱れに気をつけてください。