妊娠高血圧を乗り越えわが子を胸に

Tさん(44歳) はいま念願のわが子の笑顔に巡り合え、幸せに満ち足りた日々を送っています。
高齢で結婚され6年目にして家族が増え、幸せな家庭を築かれました。

独身の頃にチョコレート嚢腫で右卵巣、卵管を摘出されての結婚でした。
しかし結婚して不妊クリニックに通ってみると反対側の卵巣もチョコレート嚢腫になっている上に
卵管閉塞との事で体外受精に踏み切りました。

しかしホルモン剤の副作用がきつく、またFSHの値も意外と高く、排卵誘発剤を使いましたが
卵胞は3つしか育たず、しかも2つの中は空と言われ、がっかりしてしまいました。
気を取り直してインターネットを見ているうちに当店にたどり着いたようです。

40歳を超えて高齢でもありますので、補腎を中心に活血剤を用い<周期調節法>で
漢方薬を服用してもらいました。

なかなか良い卵と巡り合えずあせりましたが、服用してから2年目にFSH16という高値で
卵胞が4個育ち4個とも受精し、そのうち1個が胚盤胞にまで分割してくれました。
その1個がK君なのです。

嬉しかったですね。2年漢方薬を服用した甲斐がありました。
陽性反応が出た時は本当によかったと思いました。

「これをもって最後にします!」と話されていたTさん。最後のチャンスを最高の贈り物にして良かったです。
しかし、遺伝的なこともあってか、妊娠高血圧症になり、管理も慎重になりましたが、
なんとか無事出産までこぎつけ
立派な男の子を出産されました。

子供の笑顔は百万ドル!TさんはいまK君の笑顔に救われ血圧も正常になり、
忙しいながらも幸せな日々を送っています。

おめでとうございます!幸せ家族に乾杯!

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不妊症・婦人科疾患には経験豊富な女性国際中医専門員がサポート。
毎年100名以上の方が妊娠、出産されています!
オンラインショップ・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
コチラ→http://www.kanpou.info
漢方の健伸堂薬局・漢方の市兵衛薬局

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子宮内膜症で腹腔鏡を勧められたのに妊娠

Oさん30歳は結婚してまだ1年も経っていません。
あちこちの病院を受診。激しい月経痛に悩まされてきました。
子宮内膜症と診断され「腹腔鏡による手術」を勧められていました。
癒着もあり、卵管の癒着と閉塞も指摘されていました。

心配されたお母様が相談にこられました。
「何とか子供が出来ないだろうか?親としてできることは無いだろうか?娘が不憫でならない。
何とかしてあげたい。」お母様の娘を思う気持ちがビンビン響いてきます。

娘さんにご来店を勧めました。仕事が忙しい中来店してくれました。
真面目なOさんは私の話を素直に聞いてくれました。
まだ、若い!まずは綺麗な子宮環境にして、元気な卵胞が育つ卵巣環境を作っていくことにしました。
周期調節法>で<婦宝当帰膠>、<水快宝>などの活血剤を中心に服用していただきましたら、
何と3周期めで妊娠の嬉しい報告を頂きました。

「腹腔鏡を勧められたのに自然妊娠」
腹腔鏡をしても自然妊娠はむりで体外受精間で考えていた矢先の妊娠でした。
嬉しいですね。心配されていたお母様の顔が浮かんできました。

お母さん、お孫さんが誕生しますよ。これから、「おばあちゃん」と呼ばれますよ。
長生きして下さいね!おめでとうございます。

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結婚11年目の快挙 …助けられた滅家

Hさん(44歳)は結婚して10年。今年11年目を迎えます。
赤ちゃんがほしくなって本格的に専門病院に通って7年。当店の漢方薬を服用していただいて2年経ちました。
来られた時は不妊クリニックで高度生殖医療をされて、体調をこわしたときでした。

基礎体温表は高温、低温が入り乱れ、激しい波状になっていました。
チョコレートのう腫、子宮筋腫もありましたが、赤ちゃんを望んでいたので手術も受けて万全の準備をしていましたが、なかなか授からず、体調が悪くなるばかりでした。
それまでAIH、IVFもしてきましたが結果が出ず、42歳のとき漢方薬を望んでのご来店でした。
FSHも高値。卵巣の老化も気になっているようでした。

漢方薬は周期調節法で、疏肝、理気、活血、化痰、補腎を主に婦宝当帰膠温胆湯桂枝茯苓丸逍遥丸などを服用していただき、1年半かけてやっと体調を整えてきました。
そして先月、IVFを再開し、今月は念願の心拍が確認され、ともに喜びあいました。
本当によかったです!これからは順調に成長していくように、安胎薬をに飲んで無事挙児を得られるまで、一緒に頑張りましょう!

Hさんご夫妻にお子さんができなければ、H家は滅家…絶えることになるというのです。
今、小さな命がおなかに宿りその命がH家を守ることになるなんてすごいことなのですね。
Hさんご夫妻を取り囲む方々の安堵が伝わってきます。
何としても丈夫な元気なお子さんを生んでほしいと思います。
Hさんが安心して過ごせるよう応援していきましょう!

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子宮内膜症講義 漢方サロン相談会 2月

本日は中医師・劉伶先生同席の相談会でした。
相談に入る前に「子宮内膜症」の講義をしていただきました。

みなさんは、子宮内膜症という言葉は聞いたことがあると思いますが
どういう病気なのか知らない方も多いと思います。

簡単に説明すると、
「子宮内膜が、あるべきところ以外にもできてしまう」という病気です。
原因はまだ不明ですが、
生理期に経血が卵管の方に逆流し、腹腔内に流れてしまう=それが種となり
様々な所に内膜細胞が転移してしまう、または手術により広がる、という説が有力です。
様々な所にできてしまった内膜細胞は、月経期に正常な子宮内膜と同じく
出血します。しかし、それは異常な出血なので怪我と同じように膿み、やがて
癒着してしまいます。内膜症の部位は細胞が炎症を起こし膿む→を繰り返すので
固くなり癒着するのでそれが様々なトラブルを引き起こします。
そのひとつに不妊があるのです。

子宮内膜症を予防するには、まず生理痛を放置しない!ということが重要です。
生理痛はないのが当たり前。
痛みを鎮痛剤でやり過ごすのは危険です。
痛みを抑えても、痛みの原因は取れないからです。
生理の度に経血の逆流が起こり内膜症を悪化させることもあります。
また、タンポンを使うのも逆流が起こりやすく危険ですよ!
月経期でも健康のためにタンポンを使い水泳をする、なんてもってのほかです。
冷やさないことも内膜症予防にとって重要なことです。

漢方では、
月経期は経血をスムーズに排出し卵胞期は異常な内膜細胞を育てないようにする、
また、痛みの軽減等のアプローチで内膜症に取り組みます。
よい卵を育て、排卵がスムーズになるよう身体を整える処方がされます。
例えば婦宝当帰膠は、炎症(痛み・膿み)を起こすときに発生するプロスタブランジンという物質を抑制する働きがあることがわかっていますので、内膜症の方にはよく使われる漢方薬です。

みなさんも、少しでも「おかしいな?」と感じることがあればすぐに検査されることをおススメします。(内膜症の方の40%は痛みがないので特別に内膜症の検査しないと発見できません)
また、漢方も上手に使いながら快適に月経期を過ごしてくださいね♪

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大きな筋腫を抱えて 

30歳のMさんは結婚して5年。早く赤ちゃんがほしいのになかなか恵まれません。不妊クリニックにも行き、1年くらいクロミッド+hCG注射、そして人工授精(AIH)、その後は黄体ホルモンの補充を続けました。でもなかなか望んだ結果がでず、漢方薬に期待をかけてお越しいただきました。

詳しく伺いますと、子宮内に大きな筋腫があり、卵巣機能が低下し、FSHは20,7 PRLは15,5とのことでした。今までの治療の疲れでしょうか? 

一般に子宮筋腫の症状としては、月経期間が長かったり、出血が多かったり、それに伴ってめまい、貧血がおきたりします。また月経痛があったり、下腹部の圧迫症状が見られます。Mさんも同じような症状がありました。それらを改善するため、周期療法をしながら<婦宝当帰膠>や<きゅう帰調血飲>を服用してもらいました。途中、3ヵ月ばかりお休みの状況もありましたが、やはり赤ちゃんがほしくこの春再来店されました。

再び周期療法を始めることとし、今度はご主人も一緒に服用していただきました。「夫婦同治」です。それから2ヶ月後、体調もよくなりめでたく妊娠されました。とてもうれしそうな笑顔、何か「ホッ!」としたお顔でした。よかったですね!

でも、気になるのが子宮大の大きさの筋腫です。医師からは「8cm×11cm」といわれ、「無事生まれるだろうか?」 「筋腫が大きくならないだろうか?」と心配が増えました。周りの心配をよそに、今は元気にお腹の中で成長し続けている赤ちゃん。筋腫が赤ちゃんの成長を妨げることなく大きくならないでほしいです。今は筋腫の成長を拒みながら、順調に成長し続ける赤ちゃんが元気に産まれてこられるよう、漢方薬を服用してもらっています。

頑張ってMさん!

子宮内膜症の激痛を乗りこえて 

33歳のOさんは子宮漿膜下筋腫(5cm)、卵巣嚢腫(5cm)があり、子宮内膜症の激しい痛みに苦しんでおられました。

子宮内膜症は本来、子宮内腔にしか存在しないはずの子宮内膜や子宮内膜様の組織が、子宮以外の場所(卵巣、ダグラス窩、S状結腸、直腸、子宮靱帯、膣、膀胱、腹壁など)にできる病気なのです。月経期になると子宮以外にできた子宮内膜も剥離・出血しますが、血液や内膜を体外に排出できず体内に溜ってしまいます。その結果、チョコレートのう胞が出来たり腹腔内での諸臓器との癒着が起きるのです。症状としては激しい月経痛で、だんだん強くなるのが特徴です。

Oさんは月経時の激痛、月経過多、排卵痛、肛門痛などとても辛そうに腰をかがめて来店されました。

漢方では「お血」「腎陽虚」「肝欝気滞」が見られましたので、お血を取り除くお薬と、冷えを改善するお薬、気分をよくする<桂枝茯苓丸> <爽月宝> <補血丸>などを服用していただきました。

1ヵ月後には鎮痛剤の服用量が減り(2時間間隔が5時間持つようになり)、気分も楽になったと喜ばれました。漢方薬を服用して5ヵ月後妊娠が判明しました。月経痛も楽になり、下腹部の気持ち悪さもとれ、やっと気分も落ち着いてきた矢先でした。

子宮内膜症の激しい痛みを改善しようと周期療法で体調を調整した結果、朗報が届きました。良かったです。

今、Oさんは6ヶ月目を迎えようとしています。しっかりお腹の中で育って、無事元気な産声を上げてほしいと願っています。

器質的な問題でも

42歳Nさん。結婚は35歳の時。

その頃は仕事が楽しく、しばらく3年ほどは夫婦2人で楽しみ、その後子供を育てていく計画を立てていました。しかしそろそろと計画してから2年、兆しも見えないために40歳を目の前にして不妊検査に行きました。

検査結果では「高プロラクチン血症」という診断のみで、卵管も通っていることも確認され、その他の数値も正常範囲でした。しかし昨年、子宮腺筋と子宮筋腫が見つかったのです。子宮筋腫は子宮の外側に存在するために、妊娠には支障がないとのことだったので、今年に入り体外受精を行いました。

卵は受精もし分割もしたのですが、着床に至らず、残念な結果となりました。

そんなNさんが次に考えたのは、漢方薬を治療に取り入れる道でした。Nさんの症状よりその選んだ道は正解だと言えることでしょう。

もちろん年齢的なこともあるのですが、子宮腺筋症や子宮筋腫ができる体質やその子宮内環境は、決して着床しやすいものとは言えません。しかしだからと言って、Nさんにとってはそれらに対して西洋医学的には何も処置することがないのです。

それならその体質を改善し、子宮内の環境を良くするように漢方薬の力を借りるのが良い方法だと思えます。そして子宮内環境を整えながら、体外受精などに取り組めば分割した卵が着床しやすくなり、そのまま着床を維持し、妊娠が安定するようになることでしょう。

Nさんのように器質的な問題による不妊症の場合でも、諦めることはありません。「子宮内膜の改善」と「質の良い卵胞をつくること」ができるよう漢方薬の力を借りることで、我が子を手に抱くことに一歩一歩近づくことができるでしょう。

「子宮腺筋症」や「子宮筋腫」が体に存在するような体質は、「お血」「湿濁」が原因にあると捉えられます。またNさんの場合は全体的に体温が低いことより「腎陽虚」であることも伺えます。

そんなNさんに「妊娠しやすい母体づくり」のためにおすすめした漢方薬は、「婦宝当帰膠」「爽月宝」「水快宝」「参茸補血丸」「オリジン」です。

まだNさんは漢方薬を服用されることを検討中ですが、Nさんのように腺筋症を持ちながらこれらの漢方薬を服用して妊娠され、もうすぐ出産の日を迎えられるご夫婦がおられます。

Nさんにも是非同じ感動を味わってもらいたいです。

不安の中で

海外在住33歳Rさん。

慣れない海外生活の中でストレスが加速したのでしょうか、不正出血が続き生理が遅れました。妊娠したのかと思い、検査薬にてチェックを行ったものの陰性。今までにない症状だったために婦人科を受診されました。検査結果は卵巣嚢胞。経過を見て、手術をすることになりました。

それから1ヵ月後、突然の下腹部痛により緊急手術となったのです。原因は内膜症によるもので、その癒着はかなり酷かったようです。

手術後は以前のような激しい生理痛はなくなったものの、体温が高いままの生理は変わらず、基礎体温表を整え子供を授かりたい、と自分なりに調べ「婦宝当帰膠」と「水快宝」が良いのではないかと、メールにて当店に相談をされたのでした。

Rさんの場合は、子宮内膜症がかなり酷く、手術は行ったもののまた再発の恐れはあり、根本的に改善するためにはそれができてしまう体質を変えていく必要があります。

また子宮内膜症は「お血」が原因で起こります。「お血」は卵胞の発育を妨げます。従ってまずは「お血」を取り除き、「お血」を作るような体質を改善しなければなりません。

そのためには「婦宝当帰膠」「爽月宝」「水快宝」の組み合わせが適しています。

それらの漢方薬の養血・調経作用によりホルモンバランスを整え子宮内膜の状態を良好にし、ピクノジェノールによる内膜症の改善、水蛭による破血作用により癒着を改善することにより、Rさんのように酷い子宮内膜症が改善していき体質も改善していくのです。

海外生活での不安の中で、Rさんのように改善のためには何を自分が行ったら良いのか、なかなかその方法を見つけることは難しいものです。

そんな時、然るべきアドバイスと方向性を示してくれ、遠く離れていてもどこでも繋がっているネットワークが大切です。ご友人のネットワーク、専門家のネットワーク・・・、様々なネットワークが今ではネット上で検索しアクセスできるようになっています。自分にとって利用しやすく信用できるネットワークを誤りなく見つけることができると、安心してどこででも生活できることでしょう。

後にRさんから妊娠の報告がありました。安心して治療が続けられ、生活できることはとても大切なことですよね。

今のうちから

25歳Kさん。2年前に半年以上生理が来なくなったため、婦人科を受診すると多嚢胞性卵巣と診断され、未婚のため1年ほどピルを服用しての治療を受けました。

しかしそれでは根本治療にならないと感じたKさんは、他店で「温胆湯」、「八味地黄丸」、「晶三仙」などの漢方薬を始めました。しばらく続けてみたけれども効果がないように感じたうえに、今年の1月から無排卵の生理が続き、3月から微熱と不正出血が続くようになりました。

心配になったKさんは婦人科を受診。しかし原因を突き止めることもできず、特に問題がないので経過観察ということになったようです。

困り果てたKさんは、他の意見を求めたく当店に問い合わせをされました。

まずKさんの体質について、162cm、44Kgととても痩せ型、心配性、汗をかかない、浅黒い、尿やおりものが黄色い、口渇、食欲あり、多嚢胞性卵巣などから、今現在の微熱と不正出血が続いている原因は、「血熱」によるものであることがわかります。この「血熱」が改善すれば微熱も不正出血も治まることでしょう。

また体重が軽すぎることも少し気になるところです。ある程度の脂肪は、ホルモンバランスを整え、生殖機能を働かせるためには必要なものです。体脂肪が少ないことが美徳と思われがちな昨今ですが、体脂肪も溜めすぎると良くありませんが、適度な量は必要なのです。

ただKさんの場合は、本人が望んで痩せているわけではなく、食欲はあるものの身にならない体質で、そのことが初潮を遅らせ、性腺軸のコントロールに影響を及ぼしているようです。

またホルモン数値より、多嚢胞性卵巣であることに加えて、プロラクチン値も少し高めであることから潜在性の高プロラクチン血症の疑いも考えられました。

Kさんのように、様々な症状を持っている場合、粉薬や丸剤で調整しようとすると、たくさんの種類を服用しないとならなくなってしまいます。こんな場合は、煎じ薬が適しています。煎じ薬の中で様々な生薬を調整することで、Kさんの微熱、不正出血、多嚢胞性卵巣、無排卵などにターゲットを当て、改善を計ることができます。

まだご結婚もされてなく25歳と若いですので、今のうちから強い味方の煎じ薬にて改善を計られることをおすすめします。ただお値段が月に2万ほどかかってしまいますので、今の若いKさんにとってはかなりの負担かもしれません。

しかし今ここで早めに改善しておかなければ、後でもっと様々な治療でそれ以上の費用がかかってしまうことになりかねません。西洋医学的に問題がなくても、体調に不安や不調を感じたら、すぐに対処してください。そんな時には東洋医学が強い味方になってくれます!

効果的な煎じ薬

ホルモン数値の中でもLH(黄体化ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)の値は正常であれば1:1に近く、LHがFSHよりも高い場合には多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を疑います。

28歳Hさん。結婚2年目。FSHが7Mllu/ml、LHは18Mlu/mlという検査結果で、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されました。生理は来るものの35日以上の長めの周期で、排卵せずに生理が来る「無排卵月経」であることは、高温期のない基礎体温表から見て取れました。

PCOSの場合は、排卵がないために黄体化ホルモンは分泌されず、LH値が高いために男性ホルモンである「アンドロゲン」分泌が上昇していることがあります。その場合は、毛深くなり、ニキビの症状も出てきます。

Hさんの場合は、そこまでの症状はありませんが、ホルモン数値や無排卵の基礎体温表からPCOSは明らかで、子供を希望するのであれば早くに改善するのが良いでしょう。

PCOSに対する西洋医学での治療法はホルモン治療になり、黄体ホルモン剤の「デュファストン」を投与して、
2~3日後の生理開始日より5日目から排卵誘発剤の「クロミッド」を服用を5日間服用し、その後4~5日後の排卵を待つ方法があります。

その他低用量ピルの服用による治療法もあります。ピルにより脳下垂体からの性腺刺激ホルモンの分泌を抑え排卵が抑制されることで、その他のホルモンにより子宮内膜の環境が整い、LHとFSHのバランスを落ち着かせる、というものです。

しかしどちらもホルモン剤による治療法で、「クロミッド」の長期継続使用は卵巣を刺激し過ぎる結果となり、人によっては「ピル」などの薬は吐き気など起こすこともあり、体調が優れなくなることがあります。

ホルモン治療を休みたい、もともとホルモン剤を受け付けない、ホルモン治療は避けたい・・・という場合には、漢方薬の煎じ薬がおすすめです。

PCOSは西洋医学でもその完治は難しく、長期にわたっての継続治療が必要です。そのためにはなるべく体に負担の少ないもので、根本から治療できる漢方薬を是非おすすめしたいのです。

今までもPCOSで悩んでいた33歳Oさんも漢方薬のPCOSに効果のある煎じ薬を服用され妊娠された例があり、その煎じ薬によりホルモン剤を使わなくても自力で排卵できるようになった例は多くあります。

その煎じ薬の生薬には、「当帰」「赤芍」「白芍」「地黄」「菟糸子」「山薬」「女貞子」「沢蘭」などが入り、女性が崩しやすい「肝経」や「脾経」の調整を行い、主席卵胞をしっかり育て、排卵まで繋げていきます。

Hさんにもこの煎じ薬の服用にて今後の周期を見てもらうことにしました。

またHさんのその他の症状の「むくみ」「だるい」「夜間頻尿」「肩こり」なども考え、PCOSの煎じ薬に併せて「婦宝当帰膠」などのエキス剤や錠剤にて調整していきます。

3周期もすればそれらの効果が見えてくることでしょう。まだまだ若いHさん。今のうちにしっかり体質改善をしていれば、今後経験する予定の育児も元気に楽しくできるようになることでしょう。