「痛み」の原因

10年間「頭痛」が続いているという30歳のSさん。併せて「生理痛」が酷く、「冷え性」がきついことの相談で来店されました。

「子宮内膜症」「卵巣嚢腫」「子宮筋腫」をお持ちですので、Sさんは「お血(おけつ)」症状が強いと捉えられます。

まずは、その「お血」を取り除くようにし、血流がよくなれば「お血」に伴う「痛み」や「冷え性」が和らいできます。「内膜症」や「嚢腫」「筋腫」などに関しては「完全に治る」とは言いがたいですが、それらの原因は「お血」があることに寄りますので、「お血」がなくなっていくにつれ、それらも改善することが期待されます。

Sさんにお勧めしたものは、「婦宝当帰膠」、「冠元顆粒」、「爽月宝」、「CPL」です。

Sさんは上記の漢方薬を3ヶ月服用され、「生理痛が」以前のような酷いものではなくなってきました。同時に「頭痛」も徐々に緩和してきています。

病院では、ホルモン治療をすすめられたようですが、Sさん自身もその治療に不安で疑問を持っているために、今はその治療をせずに漢方薬による更なる改善を期待されています。

「痛み」と一言で言っても、人それぞれに寄って「どの様な痛み」なのかは異なります。キリキリ痛むものには「お血」が関連していることが多いものです。「お血」の処理をすると、緩和されることが多くあります。是非自分に合った「痛み」の解消方法を見つけてください。

「にきび」との関係

28歳のTさんは4年ほど前から「にきび」が増えてきて、月経が不順になってきました。

思春期には全く「にきび」で悩まされることはなかったのですが、思春期と言われる時期を過ぎてから顔全体に「にきび」が出始めました。その頃より少し毛深くなったようです。

このような症状は、多嚢胞性卵巣症候群で良く見られるものです。

「多毛」や「にきび」は美容の面でも問題となりますが、何らかの疾患の兆候であることに注目しないとなりません。男性ホルモンが優位になるためにそれらの症状が出てきますので、男性ホルモンを生み出す卵巣や副腎の機能に異常が見られる可能性が大きいのです。

若年性の「月経異常」、思春期を過ぎてからの「多毛」や「にきび」は、少し気をつけてください。命に関わるような深刻な疾患ではありませんが、将来に糖尿病や子宮体癌を患う可能性が高いと言われていますし、「妊娠」にターゲットを当てると、やはり妊娠しにくい体質ということになってしまいます。

こういった症状をお持ちの方は、西洋医学的な治療、もしくは漢方による治療など早めの治療をおススメします。