子育てコーチング

小さなお子様をお持ちのパパやママなら一度は感じるであろう「育児ストレス」。

エスカレートして虐待にならないようにしたいものです。虐待までいかなくても、思わず声を荒げて怒ってしまい、後で後悔して悩むことはしばしばあるのではないでしょうか。

子育てに悩むパパやママをサポートし、「子育てコーチング」をされている川井道子さんの「子育てに効果的な7つの決め技」を紹介しましょう。

★承認・・・言葉や行動などから子供のメッセージをしっかりと受け止め、アドバイスは後からする

★傾聴・・・子供の話を聞くときは用事をしている手を止める

★リフレイン・・・子供の発言の語尾などを繰り返す

★先入観を持たない・・・子供はこういうもの、と思い込まない

★質問・・・子供が失敗しても「どうしたらいいのかな?」などと問いかけて一緒にその原因を探す

★沈黙・・・急かないで子供が話し始めるまで黙って待つ

例えば「おもちゃ買ってくれなきゃヤダヤダ!」と言って駄々をこねたら「嫌なのね」とリフレイン。「こんなのしたくない!」と言ったら「そっか、したくないんだ」とまたリフレイン。

これで、子供は「ヤダ」「したくない」という気持ちを分かってくれたと安心し、駄々をこねてた気持ちも収まってしまうのです。

「どうして嫌なの?!」「どうしてしたくないの?!」と子供の気持ちを否定するような言葉を言うと、子供の気持ちが満たされずにますます駄々をこねることになってしまうのです。

ただリフレインの後は、しっかりと正しいことを伝えないといけません。まずは子供の気持ちを受け止めて、安心させてから「おもちゃを買って欲しいのね。でもね、今日はもう買えないよ。」「これがしたいのね。だけどもう帰る時間だよ。」などと伝えること。

受け入れるところはしっかりと受け止め、譲れないところはしっかりと伝える。子供に合わせてじっくりと待つ。

楽しく育児ができるためには、「子供とのコミュニケーションをいかにうまく取ることができるか」に掛かっていると思います。今一度、川井さんの「7つの決め技」がちゃんとできているか、チェックしてみてください。

診断に有効なもの

5歳になる男の子Kくん。今まで何の病気もなく、元気に過ごしていました。

ある日、朝食後に「うんち」に行ったところ、血が混じっていました。Kくんもお腹が痛んだりすることもなく、熱っぽいことも何もなかったので、しばらく様子を見ることにしました。

しかし、次の日も次の日も「うんち」に血が混じるために、小児科病院へ。

注腸検査をしたところ、結腸部に1cmの大きさの腫瘤があることがわかりました。出血はこれが原因でした。

これは「若年性ポリープ」と呼ばれる良性のポリープです。多発部位は、S状結腸から下部結腸で、4~5歳によく見られるものです。注腸検査や結腸内視鏡検査で診断ができます。

Kくんは、その後、内視鏡によりポリープを切除しました。内視鏡による手術だったために、回復は早く、3日後にはまた元気に外で遊ぶことができました。

Kくんの場合は、下部結腸のポリープだったので、血便以外の症状もなく、手術も軽く済みましたが、小腸に存在するものであれば、腸重積を起こすこともあり、「腹痛」「腹部腫瘍蝕知」「血便」の3主徴が見られ注意が必要です。

子供に限らず大人でも体調を示すものとして、「うんち」はとても大切なものです。特に、お子様は、自分で症状を訴えることが不十分なために、体調の指標となるものは要観察です。毎日の「うんち」のチェックは欠かさずに、異変のあるときは、すぐに小児科にご相談ください。

乳児湿疹

今日は漢方の周期療法にて妊娠・出産されたママとその赤ちゃんの集まりの「ひよこママの会」の第4回目の日でした。今年はこれで終わりで、第5回は来年暖かくなってからの開催予定です。

今日もひよこママ達の「心配事」や「この時期の発育」など様々なことを小児科の橋本加津代先生にご指導いただきました。

その中で、今日は冬に多い「乳児湿疹」について紹介します。

秋から冬にかけては、空気がとても乾燥する季節です。

この季節を初めて迎える赤ちゃんのお肌は、その乾燥した空気に敏感に反応して「湿疹」や「かさつき」が出やすくなります。

それは、今までお母さんのお腹の中で過ごしていたときは、「脂肪」に包まれていたのが、初めての「乾燥期」には、お腹の脂肪に包まれていたときよりも脂肪分が足りなくなるために、「湿疹」が出やすくなるのだそうです。

湿疹に赤味がなくてカサカサしているものであれば、保湿剤をお肌に補ってあげると良いということです。その保湿剤は、ワセリンなど口に入っても大丈夫なようなものをお使いください。

漢方薬では、症状に合わせて「紫雲膏」や「タイツコウ軟膏」、「瑞花露」などがおすすめです。

それらの保湿剤を塗るタイミングは、吸収が良い「お風呂あがり」が一番良いです。

また、湿疹が「治ってはまた出る」の繰り返しで心配だということに関しては、「治る」ということが大切で「治る」時期があれば心配なく、そのうち治まりきれいになってくる、ということです。

これからの時期は、インフルエンザも心配ですが、飛沫感染するウィルスですので、なるべくうつるような場所に連れていかないように気をつけてください。

赤ちゃんにとって初めて迎える「冬」は、少し厳しいものですが、全てが「学習」で、今後強く生きていくためのものなのです。ママ達もどんと構えて、あまり心配せずに育ててください。

子育てはゆっくりと

全国の児童相談所に、毎日様々な相談が寄せられます。

その中でも、昨年度に受けた「児童虐待に対する相談」は、33,408件。一昨年度よりも25%強増加したことが、集計結果にて明らかになりました。

虐待の種類別の統計は、「身体的虐待」が14,881件(44.5%)、「保護の怠慢・拒否」が12,263件(36.7%)、「心理的虐待」が5,216件(15.6%)、「性的虐待」が1,048件(3.1%)でした。

我が子といえども親のものではありません。思い通りに行かないことはたくさんあるものです。それが思わず「虐待」に繋がってしまうのでしょうか。

47歳のKさんが、「子育て」について次のように書かれています。

「子育てを通して痛感したのは、上を見たらキリがないということ。

自分の子供に対して『もっとこうしよう』『もっとこうなったらいいのに』と期待すればするほど、際限がなく、できないと感じるたびに落ち込んでしまう。

『これくらいでいい』『これだけできるのだから上出来』と、我が子に接してあげることが大切。他人と比べすぎないことが大事だ。」と。

あまりにも他人と比べすぎて本当の「我が子の良さ」を見落とし、我が子が目指していない方向へ無理に導こうとする結果、子供が反抗し、思い通りに行かないために「思わず手が出る」ということになるのかもしれません。

不器用だけれどもその子なりに目指そうとしているものが何なのか、をゆっくり見つめてあげることが大切です。きっと我が子の「良さ」が光っているはずです。

風邪ひくことは学習である

今日は第3回目の「ひよこママの会」でした。

参加くださったのは、6ヶ月から11ヶ月までのお子様達とそのママとパパ達でした。

6ヶ月のお子様は、まだ「赤ちゃん」という感じでしたが、11ヶ月になるともう「子供」という感じで、5ヶ月でこれほどまでにも印象が違うことに、子供の成長の早さを改めて感じました。

本日もベテランの小児科の橋本加津代先生と看護師の青山ミワさんが、新米のママとパパの悩みに答えてくれました。

そんな中で、これからの「風邪の季節」にぴったりのお話を紹介します。

産まれてから6ヶ月まではお母さんの母乳から免疫力をもらっているので、風邪はひかないのですが、6ヶ月~3歳までは何度も何度も風邪をひく時期になります。

特に「保育所」や「幼稚園」に行くようになったその1年間は、「風邪ばかりひいている」といった状態になります。

しかし、これは風邪をひくことによりその都度免疫力が高まり、強い子になっていくための過程なのです。「風邪をひくことで、学習している」と思って、風邪ばかりひいている我が子をあまり心配しないようにしてください。

熱に関しても、41度を超えるような熱は下げないといけませんが、39度くらいの熱であれば、その熱が出ることでどんどん免疫力が高まり強くなっていきますので、すぐに「熱さまし」のお薬を飲ますようなことはしないでください。

40度以下の熱で脳がどうにかなることは、まずありません。熱が出たことがきっかけで脳に何らかの障害が出た場合は、それは遺伝的に初めからその原因が脳にあったからだと言われます。

後に我が子が元気に育ってくれるためには、ポイントだけ押さえてあまり過保護にしないようにすることが大切ですね。

麻疹・風疹の予防接種

平成18年4月1日より「麻疹」「風疹」の予防接種の受け方が変わります。まだ接種していない乳幼児のお子様をお持ちのお母様は、お早めに接種に連れて行ってください。

変更される内容は以下のものです。

 ☆「麻疹」と「風疹」のワクチンが今まで別々でしたが、混合のワクチンに変わります。

 ☆対象年齢が第1期(生後、12ヶ月以上24ヶ月未満)と第2期(小学校就学前の1年間)に分かれ、各期に1回ずつ計2回の接種になります。(現在は生後12ヶ月以上7歳6ヶ月未満に「麻疹」と「風疹」を1回ずつ接種)

ただし、それまでに「麻疹」や「風疹」のどちらか1方でも接種したお子様は、混合ワクチンの対象とならないようです。

対象とならなかったお子様は、平成18年の4月1日より任意接種となりますので、平成18年の3月31日までに、現在の規定の予防接種を受けられることをおススメします。

第2回ひよこママの会

本日は、「第2回ひよこママの会」と題して、8~9ヶ月の赤ちゃんとそのママを対象に講習会を行いました。

「ひよこママの会」にてご指導くださるのは、小児科の先生と、小児科の看護師さん。おふた方とも小児科ベテランでいらっしゃいます。

お二人とも今まで数多くのお子様をご覧になっておられますが、

「漢方の手助けにて産まれた赤ちゃんとそのママは、生き生きしていてとても元気ですね。」

との感想をいただきました。高齢出産と言える年齢にて出産された方も多い中、「赤ちゃんとママの笑顔」と「その言葉」は、私達をとても勇気付けてくれました。

小児科の橋本加津代先生は、この時期の赤ちゃんの発達や気をつけることなど、たくさんのお話をしてくださいました。

 ☆8~9ヶ月のこの時期の発達は、「確認行動が大切」であること。

 ☆従って、この時期は、何でも触りだし、ひっくり返したり、這い回ったり、行動が盛んであること。

 ☆手だけでなく、口で柔らかいもの、硬いもの、冷たいもの、熱いもの、などの外界を認識している時期であること。

 ☆つまり、味、音、触覚にてわかったことを脳に伝え、また確認し、脳に入れているのであること。

 ☆このように子供が遊んでいることに対して、親は確認してあげることが大切。

そして、たくさんのお話の中で、一番気になったこと。

 ☆親に対して「育児は楽しいですか?」の質問に、「楽しい」と答えた確立が、アメリカでは80%近くもあったのに対し、日本は20~30%であった。

一体この数字は何を意味しているのでしょうか?日本はそれだけ子供を育てにくい環境にあり、必然的に育児に追い込まるようになっているのでしょうか?

決してそうではないはずです。もっと子供と一緒に親も成長していく楽しみを味わえるように、気持ちを切り替えてほしいです。きっと楽しみながら育てた子供は、子供も楽しかったはずで、笑いのある明るい子に育つでしょう。

離乳食のレストラン

大阪は心斎橋筋に、リニューアルオープンした「そごう」。

その9階に赤ちゃんにもママ達にも嬉しいレストランがあります。

その名は「モグモグきっちん」。

乳幼児対象の離乳食を中心としたメニューが並ぶレストランなのです。

もちろん、ママも楽しめるように、授乳中でも安全な「ノンカフェインのたんぽぽコーヒー」や不足しがちなビタミンが含まれた「葉酸クッキー」などもあり、赤ちゃんと一緒に楽しく過ごせるようになっています。

赤ちゃんの離乳食も、アレルギーに配慮して原材料が全て書かれているのも安心です。また、野菜も有機野菜を使用するなどの配慮も嬉しいことです。

離乳食はこれから大きくなっていくための大切な食事です。また、今後好き嫌いなく食べられるようにしてあげるのはママの役目です。

もし、「あまり食べてくれない」「アレルギーがあるから大変」といったことがあれば、ちょっと「モグモグきっちん」を覗いてみてください。楽しく食べてくれる秘訣を見つけることができるかもしれません。

乳幼児健診

市では、母子保健事業の1つとして、3か月児、10か月児、1歳8か月児、3歳児を対象に乳幼児健診を行っています。

1つ屋根の下に何世帯もの家族が住んでいることが多かったその昔は、子供の発育や子育てについては、1つ屋根の下に住む両親や祖父母が教えてくれましたし、近所にも子供がいっぱい溢れていましたから、他の子供や親とふれあう機会が多かったために、必然と子供の発育などの関する情報は入ってくるものでした。

ところが核家族がほとんどの今は、そばでいつも教えてくれる両親はいなく、少子化により近所で同じくらいの子供とふれあう機会が少なくなりました。

いつも子供はお母さんと2人で向き合ってばかり。外に出ても大人がいっぱい。

そんなお母さんのために、乳幼児健診にて「子供の成長チェック」と「子育て支援」のサポートをしてくれます。

子供の発育や発達の節目に行われる大切な健康診査です。必ず受診するようにしてください。

「声かけ」の大切さ

本日昼から約2時間にわたり、小児科の先生を交えての「ひよこママの会」と題しての「子育て相談会」を開きました。

本日、会に参加されたのは、生後3~5ヶ月のお子様とそのパパとママ達です。

月例が合っていないと、発育も質問も悩みも異なってきますので、今回はこの月例のお子様達をお招きしました。また再来月には、違う月例のお子様達を持つパパとママに声をかける予定です。

この時期の発育状況のチェック方法(首が据わっているかなど)、やっておくべき予防接種、首が据わるようにする練習方法、抱っこせずに泣き止ませる方法など実践を交えての講義に加え、ひよこママからの質問に答えるなど内容の濃いものとなりました。

その講義の中で一番印象に残った言葉。

「子供への【声かけ】はとても大切なことです。これは0歳児からでも言えることで、話が出来なくても【ちゃんと出来たね】【上手だね】と褒めてあげることが大切です。乳児の時期にしていた【声かけ】がその子のその後の人格形成に大きく関わってきます。」

この時期の親の「愛情」が、その子にどれだけ注がれたか、その子の心をどれだけ満たすことができたか、がその子が大きくなって「他人にどれだけ愛情を与えられる人間になるか」、に関わってくるのでしょう。