冷え性対策

今年は暖冬・・・といえども冬は冬。やはり手足が冷えて、寒いものです。冷え性持ちの人は、この時期は辛いものでしょうね。

しかしこの冬は、次の季節が訪れるためには必要なもので、この自然界で生かされている私達人間にとっても大切な時期なのです。今の季節は「陰」を養う時期。今の時期に「陰」を損なうことをしていれば、やがて訪れる暑い夏を元気に過ごすことができません。

「冬」は冬らしく、旬の温まるものを食べ、睡眠を長めに取って、あまり激しい運動はせずに過ごしてください。

さて、「冷え」ですが、「冷え」が根底にある人は、「生理痛」「不妊症」に繋がることが多いです。大切だけれども厳しいこの冬の時期は、特に腰やお腹を冷やさない工夫をしながら過ごしたいものです。

そこで「冷え症改善」としてまずおすすめしたいのは、「婦宝当帰膠」です!これは補気補血作用により、体を温め、また「阿膠」などの力により、補腎もしてくれますので、生殖器系の働きが良くなります。とても優れもので、女性にとって大切なものがたくさん含まれていますので、いくつの女性にもおすすめです。

次に生活の中で、冷えない工夫を取り入れましょう。腹巻、タイツ、レグウォーマー、カイロなどなど。また湯冷めが一番冷えてしまいますので、お湯には必ず入浴剤を入れ、お風呂に入ったらすぐに寝るようにしてください。最近流行りの「湯たんぽ」をして、寝るのも良いでしょう。電気アンカより優れものです!

後は、余裕があれば足浴をするのも良いです。是非アロマオイルを効能に合わせて使ってみてください。ホルモンバランスが乱れているときには「ゼラニウム」「クラリセージ」、気分的に不安定なときには「プチグレン」「ラベンダー」、かなり冷えてしまったときには「ビターオレンジ」「ペッパー」などをうまく利用すると気持ちが良いものです。もちろんこれらは足浴だけでなく、全浴の場合にも使うと気持ち良いです。

さらにもっと余裕があれば、最近流行りの「岩盤浴」もおすすめです。サウナのように無理やり汗を搾り出すのではなく、岩から出る赤外線により体の奥から温め、緩やかに汗を出してくれる岩盤浴は、血流を良くする助けをしてくれます。週に1回続けて「冷え症」が改善したという話をよく耳にします。

よく似たもので、「酵素風呂」というのもあります。これは酵素の力でおがくずが温まり、その中に潜って休むことで体全体から汗や汚れが出てきます。おがくずに包まっていると、まるでカブト虫になった気分になりますが、檜のおがくずの香りが気持ちよく、そのアロマの効果も期待できます。

いろんな方法がありますが、是非自分なりの冷え症対策を見つけてください。

ある程度、寒い風に当ることで皮膚を強め、かつ冷えないようにすることで、冬の「陰」を体に蓄えることで、元気に芽生えの季節を迎えることができます。もしかしたらその芽生えは、自分の中に起こるかもしれません。そのことを願いつつ、「冷え対策」をしていきましょう。

悲しいけれど

34歳Fさん。5年前に女の子を6回の人工授精にて授かりました。そして2年前より2人目を望み、人工授精を繰り返しているけれども1人目の時よりも反応が悪く、良い結果につながりませんでした。

自分なりに生活改善をしてみたり、極度の「冷え性」を改善するために「腹巻」「レグウォーマー」を使ってみたり、体を冷やす食べ物を控えるようにするなど様々努力してみましたが、一向に「冷え性」も改善しません。

これは体のバランスが自分の力では立て直しができないくらい崩れたためと判断し、漢方薬の力を借りることにされました。

Fさんにはまずは体のバランスが戻るまで、人工授精などの治療を休憩してもらうことにしました。そして「冷え性」の改善、卵巣の働きを良くするために補気・補血作用のある「婦宝当帰膠」をベースにし、竜眼肉が入った増血作用のある「参茸補血丸」を組み合わせ、体の立てなおしをしていきました。

しかし体の立て直しには多少の時間がかかるものです。Fさんは5周期漢方薬を続けても目立って体の変化を感じられないことに、少し不安を抱いていました。しかしそう感じていたちょうどその周期、妊娠陽性反応が出たのです!

人工授精をすることもなく、自然で妊娠できたその瞬間「漢方薬を続けていて良かった」と感じたと言われました。

そして順調にすくすくとお腹の中で育っていく小さな命。まだ鼓動は聞こえないけれども、確かなものが宿っていることが感じられるなかで、幸せな瞬間を楽しんでいました。

ところが、9週目のこと。突然の出血・・・!そして流産・・・。

期待に胸を膨らませ、小さな鼓動を大きく育てる日々を夢見ていたのに・・・。

結局Fさんの流産の原因は、抗リン脂質抗体症候群であることがわかりました。これは、抗リン脂質抗体が認められることで、動静脈血栓症、習慣流産、血小板減少症などの症状を呈する自己免疫疾患です。次回からの妊娠の際には、流産防止に努めなければなりません。

Fさんの辿ってしまった「流産」という道。しかし「流産」は悲しいけれど、「妊娠できる」ということで、次につながる良い兆候です。次に向けて体の立てなおしをしていけば、また小さな鼓動を聞くことができるでしょう。

Fさんにはまずは「婦宝当帰膠」「冠元顆粒」にて次の月経が来るまで立て直しをしてもらいます。流産後は出血が続くことがあります。子宮内をきれいにするために、活血剤を主に使用し、早くに月経が整うようにすることが大切です。

次のスタートラインは間近です。今の「悲しさ」を早く「嬉しさ」に変えられるように、気持ちの入れ替えも大切です。

旬の柿

秋真っ盛りの今、街のあちこちに柿がたわわに実る姿が見られます。

昔から「柿が赤くなれば医者が青くなる」と言われるくらい柿にはたくさんの栄養分が含まれているのは、皆様もご存知のこと。

ビタミンAやビタミンCが豊富なために、風邪の流行っているこの季節に、予防として常食するのが良いでしょう。ただ生の柿は体を冷やす作用がありますので、食べすぎにはご注意ください。干し柿であれば、冷えることもないので、安心です。

反対に、体内の余分な熱を取る作用があるために、解熱として食すると良いものです。

また「柿の実」だけでなく「葉」にもビタミンCがレモンの20倍ほど含まれていて、解熱、止血、利尿、抗炎症作用もあり、慢性の膀胱炎、動脈硬化、高血圧、肌荒れにも効果的と言われています。

「実」も「葉」も利用できる、かなりの優れものです。

そのまま食べるのに飽きてしまったら、柿単独のてんぷらやかき揚げの中に入れても美味しいです。またメロンと生ハムのセットのように、柿と生ハムもグッドですし、旬の大根と合わせた「なます」も美味しいです。

長い期間をかけて、妊娠しやすい体に調整して「いざAIHやIVF!」という時に、風邪をひいては台無しです!柿をうまく料理に取り入れて、風邪を寄せ付けない体にしていきましょう。

そろそろかな

31歳Kさん。昨年11月に流産してから恵まれず、今年の春より婦人科に通い、タイミング療法を始めていました。

検査数値では特に悪いところは見当たらず、強いて言えば、血圧が上が100ないくらいの低血圧。そのためか、少し元気不足のようです。

西洋医学的には何の問題もないのですが、6月末に漢方相談で問い合わせされた内容より、東洋医学的に診ると、生理前にむくんだり、気分が沈んだりといったPMSがあること、便秘、冷え性、生理の経血に血塊があること、偏頭痛・・・など「気虚」「気滞」「お血」などがあると捉えられました。

それらを改善することで、Kさんの体調は良くなり、妊娠しやすい母体の準備が整うこと間違いなしです!

6月末からKさんは、婦人科のタイミング療法を続けながら併せて漢方を服用し、体質改善を行っていくことになりました。

「お血」対策に「水快宝」、「血府逐お丸」、波状型の低温期に「炒麦芽」、冷え性対策に「婦宝当帰膠」と「参茸補血丸」などを組み合わせて、調整を行いました。

1周期目、たくさんの種類の漢方薬を毎日忘れずに服用するのに精一杯でしたが、生理前の今までの落ち込み、偏頭痛があまりなかったことにふと気づきました。

2周期目、大分とたくさんの漢方を服用することに慣れ、服用するのが楽しみになってきました。食事と食事の間の「漢方タイム」が楽しみで待ち遠しくなってきました。そして生理前、全く偏頭痛がなく、快適に過ごすことができました。

3周期目の生理、今まで血塊がたくさんあったものが、全くなくなり、きれいな鮮血の経血になってきました。Kさんの気持ちも安定し、それを現すかのように基礎体温も整ってきたのです。

もうKさんの体は準備万端です!次の周期くらいに何か起こりそうです。Kさんもますます「漢方タイム」が楽しくなってきたようです。何でも楽しみながらやることは、とても大切です。楽しむことで脳内モルヒネが出て、細胞が活性化され、体が良い方へ進まないわけがありません。何でも楽しんで、幸運を呼び寄せましょう!

思わぬ晶三仙の力

35歳Aさん。35歳になったとともに特に感じるのが代謝の低下。以前なら少し食べなかったら食べない分痩せていたのに、最近は食事を抜いたところでなかなか痩せない・・・。

しかしあまり極度のダイエットは、現在妊娠希望であるのに、差し支えあるといけないので、気軽にしかも安全に試せるものはないかと探したところ、たどり着いたのが「三爽茶」と「晶三仙」の組み合わせで食前食後に服用することでした。

定量は1日1~2包。しかし販売元が推奨しているダイエットに効果的な飲み方は「1回2包、1日6包」、180包入りの大袋を30日で飲みきる計算です。

Aさんは1回2包の量で1ヶ月間試されました。

そして1ヵ月後・・・。

体重の変化は全くなし!少しでも変化があれば、続けてみようと考えていたAさんでしたが、全く何もなかったので、1ヶ月でそれを止めてしまいました。

しかしそれから3周期のちに、あることにAさんは気づいたのです。

Aさんの目的としたダイエット効果としては何も現れませんでしたが、基礎体温表に変化があったのです。3周期のちに「三爽茶」と「晶三仙」の組み合わせを飲んでいた頃の基礎体温表を比べてみると、明らかにその時期の方が安定していたことがわかったのです。

これは「晶三仙」の力に寄るものです。

晶三仙」に含まれる「山査子」「麦芽」「神麴」などにより、「脾胃」の働きを強めてくれるからです。

晶三仙」をお薬の候補に入れると、「私は脂肪の多い食事をしていないので、この薬は違うのでは?」と言われることがありますが、そういったことで「晶三仙」を使用しているわけではないこともあります。

Aさんのように、気づかないところで効いてしまっていた、というのは珍しいパターンですが、処方されている側としては漢方の中身の働きなどはそれほど詳しくはわかっていないことが多いですので、「知らないうちに効いていた」という感覚は、漢方では結構あるのかもしれませんね。

スッポン

質の良い卵を作る大切な時期の卵胞期。これは「陰」と「陽」のうち「陰」の時期になります。

この「陰」の力がしっかりしていれば、良い卵ができ、排卵も自然とスムーズになり高温期もうまく保つことが可能です。

卵胞期の体温が波状型であったり、36度5分より高かったりすると、「陰の気」が乱れていると捉えることができます。その場合、漢方では様々なお薬を調整し、「陰の気」が安定するように持って行きます。

その中でも「陰」を補う薬として「補陰湯」の煎じ薬を当店では使用しています。この煎じ薬には「亀板」が含まれています。「亀板」の作用は、「補陰」「精虚熱」「補肝腎」で陰の気が足りない人にはとても良いものです。

通常使用される亀は、イシガメ科のクサガメの甲板を使用します。

同じ亀の仲間でも「スッポン」は、食すると「滋陰」「補陰」作用に優れているためにこれからの時期にとてもよいものです。特に、秋になる前の今の時期(中秋の名月の10月6日まで)に一度でも食べておくと、ここ1年間を元気に過ごせると言います。

来週の金曜日までに是非「スッポン鍋」を食べて、「陰の気」を養っておきましょう!卵胞期の安定のために、またこの冬を元気に過ごすためにも。

カンジタ症

カンジタ症は、病巣が皮膚および粘膜に限局する表在性カンジタ症と深部臓器を侵す深在性カンジタ症、侵襲性カンジタ症とに大別されます。

その中でも表在性カンジタ症は、皮膚カンジタ症と粘膜カンジタ症に分けられます。

また粘膜カンジタ症は、大部分が口腔内あるいは膣に病変を生じるために、口腔カンジタ症、外陰膣カンジタ症と呼ばれています。

この症状は、消化管、膣、皮膚などに高い率で常在する菌が、病後や疲れなどにより抵抗力が落ちた際に内因的に感染を引き起こすと考えられています。

この治療としては、まずは外用抗真菌剤による局所療法が行われますが、難治の場合は内服による治療が行われます。

ある産婦人科病院に不妊の相談で行ったCさん。

そこで言われたことは、

「カンジタ症とトリコモナス症に罹っているので、まずはそれを治療しましょう。これが不妊の原因になっています。」

そして、それらの菌を退治する抗生剤である「ハリゾン錠」「ハイシジン錠」「メガキサシン錠」を出され、膣からの投薬もされました。

そしてその治療を続けて1ヶ月、「良く薬が効いてるよ。もう少し続けて服用してもらいます」とまたお薬は続きました。そしてその病院に不妊治療で通っている他の人の持って帰るお薬を見ると、自分と同じもの。次の人も。そして次の人も・・・。

確かに「カンジタ症」や「トリコモナス症」が結果として卵管癒着の原因となり不妊の要因となることがあるかもしれませんが、全てが全てその菌が存在するからといって、不妊の原因となるとは限りません。不審に感じたCさんは、病院を変え、今は漢方を服用しながら体の調整をされています。

もしCさんがカンジタ症の症状である痒みがある場合や、それを繰り返してしまう体質なのであれば、漢方で「竜胆瀉肝湯」や「水快宝」により、その体質を徐々に改善するように持って行きます。また痒みがある場合は、外用薬として「苦参」「竜胆」「馬歯見」を煎じた液を使ってもらうことで痒みを改善することができます。

特に抵抗力の落ちている妊婦さんなどは、カンジタ症に罹りやすいものです。この場合は、抗生剤は使用できませんので、是非安全な漢方薬の外用薬と内服薬(妊婦さんは上記のものとは異なります!)をオススメします。

どんな時でも強い味方の漢方。疑問に感じたとき、困っているときは、何でも訪ねてみてください。きっと力になることができるでしょう。

早期に対処が必要な痒み

疲れがたまり、抵抗力が落ちた時や、妊娠中にも起こりやすい陰部の痒み。

これは早期に対処したした方が良いので、恥ずかしがらずに症状を訴え、適切な治療を行ってください。

病因としては、肝経の欝熱が湿を伴う「肝経湿熱」によるもの、不衛生による病原菌の感染が起こったもの、肝腎不足のために精血が不足して生風化燥する「肝腎陰虚」によるもの、があります。

疲れがたまり、抵抗力が落ちたときになりやすいのが「肝経湿熱による痒み」、慢性疾患などで陰血が不足すると起こるのが「肝腎陰虚による痒み」です。細菌感染の場合は「肝経湿熱」によるものと捉え、妊娠中の場合はどちらの原因とも取れるでしょう。そのときの状態で判断します。

オリモノに白い粕のようなものが混じるなど、カンジタなどの細菌感染の可能性があるのであれば、早くに病院での治療を行った方が良いでしょう。そうではなく、痒みが時々繰り返される体質なのであれば、その体質を改善するように漢方薬で対処するのが良いでしょう。

28歳Kさん。

時々陰部の痒みが出て、病院での軟膏を塗って、一時治るのだけれどもまた痒みが出る、の繰り返し。何とかこのような痒みが起こらないように、体質を改善したいとのお問い合わせです。

Kさんは、甘いものが好きで、時に生理前など過食をしてしまうタイプです。そのように油ものや甘いものを過食すると、脾虚湿盛の状態が起こり、それに加えて、生理前のイライラ感が加わり、肝鬱化火となり、湿熱が下焦に溜まってくることになります。

その状態に、生理中の生理綿の不衛生が重なって、痒みが起こると考えられました。

その治療法としては、鍼灸治療であれば「陰陵泉」「豊隆」などにより、健脾と去湿、燥湿を測り、漢方薬では「竜胆瀉肝湯」で清熱利湿を測ります。

このお薬の清熱利湿作用により、湿を溜め込みやすいKさんの体質が徐々に改善されることでしょう。

人には言いにくいからこそ、辛い痒み。早くに対処しておきましょう。

可憐な蓮

お盆の時期には蓮の可憐な花をあちこちで見ることが出来ます。

そしてお盆の過ぎたこの時期には、花びらの散った後の「蓮の房」の姿を見かけます。この蓮の房の中に潜んでいる「蓮の実」を食べたことはありますか?そのまま房から取り出し、口に運んでみてください。とても甘く、美味しいものです。

中国では「蓮の房売り」の姿を良く見かけます。中国の人はこの実をおやつとして愛食しているようです。中秋の名月の時期になると出てくる有名な「月餅」や中国菓子の餡として、「蓮の実」が使用されていますよね。

この「蓮の実」。とても栄養価も高く、漢方でも薬膳料理でも幅広く使用されているものです。

作用としては、「安神」「補腎」「健脾」「止瀉」の効能があり、精神的な過労による不眠、不安、のぼせ、口渇、帯下、食欲不振、小児の胃腸虚弱、乳児の吐乳などの改善薬として、他の生薬と調合されます。

根っこである蓮根は、私達日本人にも体に良い食べ物としてとても馴染みのある食べ物ですが、可憐な蓮は花の房から実、葉、根っこまで、すべてが薬用となる優れものです。

可憐な蓮の咲き終わった姿を眺めながら、「美味しそう」と感じてしまうのは、私だけでしょうか。是非、一度、体に良い「蓮の実」を味わってみてください。

一見は良薬?!

今日は月1回行っている不妊の相談会の日でした。

毎回多くの人が遠くからご相談に訪れます。今日も今まではメールでのやり取りにて漢方を続けていた人達が、相談会に足を運んでくださいました。

メールやお電話でのやり取りでも充分に症状や状況は把握できるのですが、やはり「百聞は一見にしかず」とは良く言ったもので、お顔を拝見して改めてわかることが多くあります。

それはこちらサイドのことだけでなく、漢方を飲まれている人サイドでも言えることで、相談に応じている先生や電話の応対をしているスタッフの顔を見ることにより、安心感を得られることと思います。

周期療法を続けているお会いしていない多くの人達は、もし、1回でもお会いできる機会があれば、是非、お会いできれば良いのにな、といつも感じています。

本日来られたCさんも、とても安心され、今まで「諦めかけていたこと」にまた改めて挑戦する意欲が出たと喜んでおられました。

Cさんは今まで内膜症やチョコレート嚢腫があり、腹腔鏡による手術をされ、その後体調がよくなるものと期待していたにも関わらず、ますます体調は悪くなるばかり。治療はどんどんエスカレートし、薬漬けになり、その結果約2年間で出来上がったものはホルモンバランスがすっかり崩れてしまった身体でした。もうダメかもしれない・・・。と行き着いたのが、漢方の道だったのです。

そんな不安いっぱいのCさんでしたので、尚更のことだったかもしれませんが、Cさんにとってはお顔を拝見して話をじっくりすることがとても大切なことだったのです。

Cさんにはホルモン治療などで「陰の気」が不足し、低温期の力が足りなくなったための改善としてのお薬を服用してもらっています。それに加え、「水快宝」を少量調整することにしました。

今回、お顔を拝見したことの「心の安心感」と今回すこし処方が変わった効き目が相乗効果となり、今周期は「陰の気」がますます強くなることでしょう。「陰の気」が質の良い卵を育てます。質の良い卵ができれば、排卵もスムーズになり、高温も安定します。

今回得られたCさんの「心の安心感」が、とても強い味方になることは言うまでもありません。きっと今周期の体温に、その効果が現れてくることでしょう。

治療を受けていることに、何かの「不安」や「憤り」を感じることがあれば、それがプラスになることはありません。自分の中に芽生えた「不安」は必ず、解消して、次のステップに進むことが大切です。これはどんな治療にも言えることです。「心の安心感」を得て初めて、良い治療効果が得られるのです。途中で、確認することなく諦めたりしないようにしてください。明るい未来のために。