先日、京都で中医学の勉強会がありました。
テーマは「免疫性不妊」の中学的対応!と伺って、勇んで出かけました。
講師は20年前に、当店に来て相談のご指導をいただいた、韓小霞先生でした。
懐かしい先生の講義であること、最近話題の免疫性不妊のお話と伺い、とても楽しみに出席しました。
韓先生は冒頭から、免疫性不妊のお話をするよりも
<妊娠のメカニズムからわかる中医学の治療効果>という題目で始まりました。
「基本から知識を理解すると漢方がどういうところで役に立つかイメージできる。
免疫不妊という一つのテーマよりはためになる知識話します」と。
卵と卵子の成長、精子の成長にとっての生理的な現象、自然とのかかわり、
身体の五臓の働きと生殖の関係を具体的にわかりやすく説明をされました。
月と太陽、脳と卵巣と子宮の関係。
月と太陽、それぞれ個別なようですが実は密接な関係があり、一つの生命体のようにつながりがあるのです。脳と子宮、卵巣、精巣と月と太陽、切っても切れないつながりがあるのです。
漢方薬の世界は自然界とのつながりのなかで、バランスをとるのが治療なのです。
我々はどうしても、病名を知りたがり、病名がつかなければ不安になったりします。
病名を聞かされ診断名がつくと納得してしまいます。
その病名にお薬が処方されこれで効くと思ってしまいますが、
根本的な解決にはならないですね。
元気な卵子と元気な精子の成長には、五臓、特に腎、肝、脾の働きが大切ですし、
それを保証する自然界の月と太陽が必要です。
そのことをベースに妊娠のメカニズムを理解し、漢方の効果を発揮させていくことの大事さを改めて学びました。
とかく複雑な経過を取るお客様が多いので、こちらも焦る気持ちがありますが、韓先生から気づかされた基礎知識を再確認して治療につなげていきたいと、改めて気づかされた良い勉強会でした。
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