1年ほど前に三重県のAさん(45歳)から「AMHの値が低いので卵巣が衰えている」と報告がありました。
調べてみますと卵巣年齢を評価するマーカーで、最近では多くの不妊クリニックが採用しているようで、「AMHが15です。」と教えてくれる方が多くなりました。
AMHは抗ミューラー管ホルモンのことで、卵巣の中に卵子が残っているかどうか、実際の卵巣年齢がどの程度なのか知る指標になるのです。卵巣機能を知るにはよく知られているのが月経初期のFSH、LHの値です。数値が上昇していると卵巣機能が低下しているといわれ、ピルなどを使い数値を下げて正常化していますが、卵巣機能を知るには限界がありました。この抗ミューラー管ホルモン(AMH)を測定することにより、実際の卵巣年齢がわかることになるのです。
45歳のAさんはAMHの値が「5(pM)」と表示されました。45歳の平均値は8~10(pM)ですので機能が弱っていることになりショックを受けての相談でした。
40歳のTさんのAMHは「15(pM)」(36~40歳の平均は22.5~25.6pM)お医者様から「卵巣が老化しているから厳しいね」といわれ、かなりショックを受けてご来店でした。
48歳のOさんのAMHは「5(pM)]。46歳以上の方の平均は3.5~3.6pMですので「実年齢よりも卵巣年齢は若いよ」と言われ意を強くして治療を進めています。
「実年齢よりも卵巣年齢は若いよ」と評価を受ける方は良いのですが、「ほとんど機能していません」といわれてしまいますと、落胆、絶望感に打ちひしがれてしまい、一緒に悩んでしまいますね。
でも、AさんもTさんも卵胞の成長がある限り頑張りますと、気を取り直して、頑張っています。漢方薬もそんな前向きの方々の応援をしながら、量より質の向上に努めています。