妊娠中の心がけ

ほとんど同時期に妊娠されたおふたり。

お一人は、食べ悪阻。もうお一人は、食べられない方の悪阻。

「食べ悪阻」はお腹が空くと貧血のような症状が出て、ふらつき、ムカムカするためにお腹が空くとすぐに何かをお腹に入れないとならない状態になります。初期の頃はそれほど体重は増えないので安心して食べてばかりでした。

安定期を過ぎてから、徐々に体重が増え始め、「赤ちゃんの分だから・・・」と安心して、初期の頃に癖がついた「食べること」を続けていたために、体重がどんどん増えていく一方。

妊娠後期にはだるさが増し、むくみも出てきて、やる気も出ず、ぐったり・・・。

出産は予定日より3日遅れ。「羊水」が少なかったために1ヶ月間赤ちゃんは病院に検査入院していました。母親は病院まで母乳を届ける毎日。そんなことだから産後の養生も出来ずに赤ちゃんが退院後、母親はホッとした途端に貧血で倒れてしまいました。

一方、「食べられない悪阻」の方は安定期まで動けず、ムカムカ続き。

しかし、安定期に入ったら元気になり、仕事にも復帰し、休日には時間のあるときは2~3時間くらい歩き、運動をして赤ちゃん分以上は体重が増えないように運動をしていました。

妊娠後期にも元気でむくみなど全く出ず、出産5日前まで働いておられました。

出産も予定日通り。母子共に元気で問題なく過ごされています。

このおふたりの例でも言えるように、出産までの養生が産前産後の母体に与える影響がかなり違ってきます。妊娠されても安心せずに、元気な赤ちゃんと元気な母体のためにも安定期後は無理なく動き、体重はあまり増やさないように気をつけてください。

長い道のり

先日34歳の誕生日を迎えられたYさん。結婚8年目。

結婚して3年後から病院でホルモンによる不妊治療をされていました。しばらくホルモン治療を続けられていた最中に、右の卵巣から出血。

怖くなってホルモン治療を止めたものの、心の傷が癒えず、その「怖さ」「不安」が脳裏を巡り、頭痛が続き、不安から神経症、不眠に。自律神経も乱れ始め、異常なほどの寒さにいつも見舞われ、ゾクゾクする、毎日。

痛み止め、安定剤・・・様々なお薬を服用されていました。

ゾクゾクするのに「アイスクリーム」、生野菜のサラダ・・・生活面でも体に悪いことばかりをして生活されていました。

でも自分ではそれが体に悪いことだとは全く気づいていませんでした。

それに気づいたのは、当店に来られた今年初め。

それ以来、少しずつ体に悪いことを止め、生活改善し、体調を整えようと頑張っておられます。今はまだ少しのことでショックを受けたり、気分が浮き沈みしやすく、それにより基礎体温が乱れてしまいますが、徐々に改善されてきています。

先日は197日目でやっと生理が来ました。少しずつ体も元に戻ろうとしている証拠です。

Yさんが、今まで体に悪いことをしてきた道のりは長く、それを整えるには少し時間がかかるかもしれませんが、徐々に頑張って行きましょう。

女性にとって大切なもの

「女性にとって大切なもの」、それは毎月来る生理のことです。

この1週間のうちに、「生理が来ないのです」という相談で来店された方が4人続きました。

2人は妊娠をご希望されている方ですが、病院でホルモン治療にて、生理を起こさせているけれども、自力では来ないという方です。

独身の方であれば、早いうちに漢方を始め、自力で生理が再開することも望めますが、結婚してからでは気持ちがあせり、自力で起こさせるように体質改善をするのは大変かと思われます。

生理が来なくなる原因で多いのは2つです。

ひとつは急激なダイエットによるもの。

急激なダイエットにより、生理を起させるだけの力と血が不足するとともに、ホルモン状態が変調を来たすのです。漢方ではそれを「気血不足」といいます。

もうひとつは、過度なストレスによるもの。

新たに就職した時、引越しをした時、などの環境の変化が原因で、身体に過度のストレスが掛かってしまった時に、ホルモンバランスを崩してしまった場合です。漢方では「肝腎不足」や「気滞血お」などといいます。

女性にとって、生理はとても「大切なもの」です。「来なくなる」、もしくは「不順になる」といった場合は、何らかのストレスが掛かっているものです。

「来ないのは楽でよい」とは決して思わずに、自分の体に「何がストレスとなっているのか」、ちゃんと聞いてあげてください。一度崩したリズムは、長くそのままにしたおけばおくほど、戻りにくいものです。

「女性にとって大切なもの」の「リズムをきちんと整えること」が「きれい」の秘訣です。不順になっている方は是非早めに元のリズムに戻してください。

31週目で

第2子になかなか恵まれず、「出来た」と思ったら昨年流産をされ、妊娠しやすい体作りをしたいと昨年10月に来店されたTさん。

12月に目出度く妊娠し、31週目を迎えられた本日。検診にて「逆子」だと言われました。

第1子も逆子で放っておいたら治ったので、今回もそのまま放っておいたら治るかと思っていたけどなかなか治らないので「逆子の治療」を希望で来店されました。

「逆子」はお腹の中の環境が悪く、赤ちゃんが居心地が悪いと感じるためになるものです。

原因は、「冷えること」が多くあります。

ここ最近は街では冷房がかかっていますし、夜も昼の熱気にて温まった部屋で寝るために知らないうちにお布団からお腹が出ていたりと体が冷えがちです。

おそらくTさんの場合も何らかのきっかけでお腹の環境を悪くしていたのでしょう。

「逆子」には、右の至陰(しいん)のお灸にて治療します。もぐさを米粒の半分の大きさに小さくひねって据えても良いし、棒灸にて暖めても良いです。ご自分でも簡単にできます。

その至陰をお灸で暖めることによって、お腹を暖め、お腹の環境を良くしていることにつながります。従って、棒灸にて出産まで至陰を暖めていると、安産にもつながります。

Tさんの場合は、それに加えて、脾経(ひけい)の経絡にも力がありませんでしたので、「冷え」に加え、「貧血」もあると判断し、自宅での至陰のお灸に併せて「婦宝当帰膠」を飲んでいただくことにしました。

逆子でお困りの方は、是非、お近くの鍼灸院にて至陰のお灸の指導を受けてください。逆子のまま産むことになったり、帝王切開になるよりも、ずっと胎児にも母体にも良いですから。

漢方の本命

漢方は、妊娠しやすい母体作りが本命です。

何度も何度も体外受精をしても着床しない方、ホルモン漬けで卵巣が悲鳴をあげている方、漢方はあくまでも自分の力でホルモンバランスを整え、妊娠しやすい環境づくりをするのです。

環境を整えておくと、何度も体外受精を失敗された方でも成功することがあります。

当店にも体外受精を7~8回されても着床せず、1年~1年半程漢方を続けてやっと体外受精で成功された方が何人もおられます。(もちろん、器質性の不妊の方ですが)

妊娠され、出産まで漢方を飲み続けて、流産や早産を予防し、胎児の発育を促し、安産を確かなものにしていくことが大切です。産後も母体のため、母乳のためにも飲み続けられると良いですね。

漢方を生活のお供にしていただくと、いつまでも元気に過ごせますよ。

伝えたいこと

今まで病院にて不妊治療を続けていても良い結果が得られず、漢方服用2周期目で妊娠された結婚2年目35歳のJさん。

今まで不妊治療を続けられていて、疑問を感じたこと、そして同じように治療をされている方々へ是非伝えたいことがある、とメッセージをいただきました。

きっと治療をされている方々の力になることでしょう。

<Jさんからのメッセージ>

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 私のように、不妊の原因がはっきりしないという理由で、高額な治療をすすめられ、躊躇している方はいらっしゃらないでしょうか。

もしいらっしゃたら、「漢方を試すこと」も治療の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。 漢方による「妊娠しやすくする体質改善」は、高度治療の体外受精に比べて、なんだか遠い道のりのような気がしますが、高額な体外受精をしても必ず妊娠に至るということは、ないのです。

その上ホルモン剤を打ち続けると、卵巣が弱くなって、機能を損なって、逆に妊娠しにくい体になってしまうこともあるんです。(私の場合がそうでした。)

それに比べ、漢方は試してみてもマイナスはありません。すぐに妊娠につながらなくても、確実に妊娠しやすい体に近づいていくのです。

「急がば回れ」ってことわざがありますよね。まさに私の場合は、そうでした。

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漢方が全面的に体質を妊娠しやすくするとは限りません。

もちろん、何らかの機能不全がある場合は西洋医学的な助けを借りないとならないこともあります。

しかしそういった場合でも、冷え性などにより「卵を育てる畑が冷えている」といった体質的な問題によるものも原因に潜んでいることは多いのです。

漢方の力を借りて、体質改善をしながら西洋医学の助けも借りつつ、相互作用にて妊娠しやすい体にしていくことが必要なことも多くあります。

自分に合った治療を是非探していただきたいものです。

また嬉しい便り

結婚2年目35歳のJさん。

先月19日、HPにて当店がヒットし、メールによる問診票にて初めてお問合せをいただきました。

ちょうどタイミング良く、20日水曜日に月1回行っている不妊の相談日にご予約の空きが出て、来店いただくことができました。

熟練の先生のアドバイスの元にされた処方により2週期目を迎えた今月末。

妊娠の陽性反応がでました!30日目でした。

今は悪阻のムカつきが少しあるようですが、次のようなメールをいただきましたので、紹介します。

<Jさんのメール>

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妊娠反応が出て、嬉しくてたまりません。

不妊治療で、体外受精の話まで出ていたのに、漢方を飲み始めて、2ヶ月もたたないうちにこんな喜びを味わえるなんて、信じられない気持ちでいっぱいです。

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こんな嬉しい便りをもっと聞けるように、日々私達は勉強に励んでいます。

たった今!

たった今、この瞬間に妊娠検査薬にて陽性反応が!!

結婚8年目、32歳のNさん。

昨年8月より病院へ不妊治療で通い始め、クロミッドとタイミング法にて毎周期挑戦をされていましたが、なかなか良い結果が得られず。そろそろ次のステップに進む時期だと医者に告げられた今年の4月。たまたまインターネットにて当店を検索し、何とかしたい一心で問合せをされました。

少し家から遠いこともあり、「今日行こうかな、明日行こうかな」と迷いつつ問合せをされたNさん。スタッフに「明日は雨なので今日お越しになった方が良いですよ」の一言に惹かれる様に来店。

あれから漢方を飲みだされて2周期目。本日、お薬がなくなりかけたので来店。

体温表によると、今日で高温期19日目。いつもより少し高温期が長め。

例のごとく脈を拝見。あれ?!妊娠の脈が!!!

即、店にあった妊娠検査薬によりチェックをされると・・・、なんと陽性反応!!!

一緒に来店されていた旦那様と思わず握手を交わされていた光景は、何ともいえない幸せの瞬間でした。

良い光景を今日も見させていただきました。

感動の瞬間に出会えた私たちもとても幸せです。これからも授かった可愛い命を大切に育ててくださいね。

PMSとは知らず

32歳の会社員Sさん。昨年の秋から週1回のペースにて鍼灸治療。

昨年の秋まで、肩こり、頚こりは当たり前。ずっと肩と頚はつっぱったままの状態でした。マッサージに行ってもその時は良くてもすぐに元に戻るので、違うものを試してみようと昨年の秋に鍼灸治療希望で来店されました。

脈から少陽経がいつもつっばる症状をお持ちであること、それが生理前になるとますます強くなること、がわかり、生理痛があることなどからSさんの肩こりと頚こりは、生理で血のめぐりが乱れることによるものだとわかりました。所謂、強いPMSをお持ちのことが原因でこの様な症状がずっと続いていたのです。

生理痛は初潮を迎えたときからあったとのことですので、この肩こり、頚こりは初潮の時からあったものでしょう。

ご本人は今までそのことに全く気が付いていませんでした。

それが昨年秋からの鍼灸治療により3ヶ月目には生理痛が全くなくなり、肩こりや頚こりも生理前だけになりました。今まで生理に関係なくずっと肩こりと頚こりをお持ちでしたので、それがない期間があること自体が驚きだと言われています。

今は少し仕事で無理したときや、風邪が続いたときの後などは肩こりや頚こりがでてきますが、その他は自宅にて自分で出来る「簡単なお灸」を友に毎日快適に過ごされています。

こういった、体質改善がご結婚された時の生活を快適に過ごすことにつながります。

ただの「肩こり」といえども、それはどこから来る「肩こり」なのか、それは女性では生理に関わる症状に関係していることが多いのです。早めにそういった症状の改善をされることをおススメします。

こわくて・・・。

結婚2年目の41歳のKさん。

来店されたのは5月初め。

若い頃はタイミングを合わせたらすぐに妊娠したのに、出産するには若いとは言えない年になったためか、タイミングだけでは妊娠しにくくなった、ということでご相談に来られました。

体のことも考えて、タバコもお酒も2月で止めてみたけど妊娠にはつながらず。体質は、寒がり、冷え性、イライラ、疲れやすい、月経痛などの症状あり。

それらの症状を考慮して、「婦宝当帰膠」、「冠元顆粒」、「逍遥丸」を処方しました。

今月末の高温期6日目にお薬がなくなりかけたので来店。

脈を診ると・・・、妊娠の脈が?!

しかし、この時期、排卵から生理前まではこの様な脈が出るため、まだまだはっきりしたことは言えませんが、もしかして、もしかして!?

ご本人も「妊娠検査薬をするのがこわい」と。

もう少し様子を見てみましょう。