借り腹?

30歳代のKさんは、2年前に多発性子宮筋腫、子宮腺筋症で開腹子宮筋腫核出術をされました。子宮筋層内にある筋腫を大小50個以上を摘出されました。翌日は貧血と子宮内の血腫を除去するため再開腹術されました。

その結果内膜の菲薄化が際立ち子宮鏡も造影剤も入るスペースがなくなってしまいました。自然妊娠の道は絶たれ、体外受精の胚移植を勧められましたが、子宮の内膜が薄く、また胚移植の管も入らない状態にまでなってしまいました。

仮に体外受精して妊娠した場合でも、子宮破裂の危険があるといわれ、残された道は「借り腹」といわれたそうです。

なんと気の毒な! Kさんはまだまだ若いです。毎月来る月経に望みを託しても、ペッちゃんこなった子宮内膜は膨れてこないのです。これからどうされるのか?以前、子宮癌で子宮を全摘した娘のために、実母が娘の卵子を使い妊娠出産した代理母のことが報道されていました。

Kさんの選択を静かに見守っていくしかありません。どのような人生を送られるかわかりませんが、ご夫妻で相談して出された結論には、シッカリ応援したいと思っています。

頑張ってKさん!

初対面のYちゃん

お初にお目にかかります。 

先日バギーをひいてこられたMさん、中にはかわいい笑顔を振りまいているYちゃんがいます。「始めまして!」 「先生始めましてYです」漢方薬でやっと出来た元気印のYちゃん、ニコニコ愛敬を振りまいてくれます。

 

Mさんは1人目を出産後、3回も流産して悲しい 思いをしてきました。今度は漢方薬で何とか出産までこぎつけたいと漢方薬の服用が始まりました。

片方の卵管が詰まっているといいます。何とか自然妊娠をと、いろいろお薬を服用しました。漢方薬を服用して6か月後、妊娠に気づきました。初期の出血もあり心配しましたが、無事、心拍確認も出来新しい年を希望をもって迎えられました。「丈夫で、賢く、お肌のきれいな子」を目指し、初期の出血も何とか乗り越え、3回の流産のトラウマをクリアーし、妊娠中の漢方薬を服用してもらいました。

 

昔の人はよく言いました。「お産は一人一人違う。最後まで安心して気を抜かずに」とよく言われたものです。私もMさんが安産でお子様が丈夫な子であるよう祈りながら処方をしていました。つわりも軽く本当に順調に経過していきました。

 

予定日の3日前にYちゃんがこの世に誕生したのでした。聞くと安産でとっても丈夫、しかもお肌もつるつる。病気しらずといいます。「どうですか?この世の空気は美味しいですか?」と応えられないような質問にMママは「幸せです」と応えてくれました。

 

Yチャンの生きていく世の中が平和で戦争の無い世界であって欲しいと願いながらの初対面でした!