妊娠中のアトピー

もともとアトピー体質の人は、妊娠前には治まっていたアトピーが妊娠すると再発し、酷くなってしまうことが多くあります。

それは「妊娠」ということが、通常よりも血流を悪くしてしまうからなのです。「熱」もこもりやすくなるために、アトピーにより生じた熱が、外に出にくく、結果として症状を悪化させてしまうことになってしまうのです。

しかし、西洋薬はそう容易く妊娠中には飲めるものではありません。そこで強い見方が漢方薬なのです。

漢方薬の量を加減し、安全に使用することで、安胎や丈夫な赤ちゃんが育つことにもつながり、アトピーをはじめとする妊娠中の症状を改善することにもうまく働いてくれます。

今回お問い合わせの妊娠4ヶ月のYさんにおすすめしたのは、安胎にもアトピーにも良い組み合わせの「衛益顆粒」「天津感冒片」「涼血清営顆粒」です。

妊娠されているYさんの症状だけでなく、お腹の中の赤ちゃんの将来のお肌のためにも早めにそれらの漢方にて改善されるのが望ましいです。赤ちゃんが大きくなり、お肌のことで悩むことのないように。

赤ちゃんの姿

胎児の姿を見る方法はいろいろとあります。

2次元の「エコー」、それに奥行きをつけ、胎児の立体画像がみられる「3D超音波」。さらに胎児の3Dの立体画像を短時間で連続的に見せることで、リアルタイムの胎児の動きがみられる「4D超音波」です。

「3D超音波」では胎児の顔、手足が立体的に見られ、胎児の体表や骨の異常も診断することも可能となっています。

それに動きの加わった「4D超音波」では、胎児が指しゃぶり、背伸び、あくびなどをする様子が見られ、より動きの異常や心臓の動き、内部構造までも解析可能で、より詳細な診断が可能となっています。

「4D超音波」で動く姿を見ていると、もう赤ちゃんらしい顔をして、しっかり生きているのが見て取れますので、よりお腹の中で赤ちゃんが育っていることの実感が得られます。

今朝、秋篠宮妃紀子さまが男の子を出産されました。待ちに待った男の子。これで雅子さまの心が落ち着かれると良いですね。

「3D」「4D」などの今の超音波の技術では、かなり早い時期から性別がわかるようです。本人が希望しない限り、病院側としては性別を知らせないようですが、紀子さまの場合もきっと早くからわかっていたのではないでしょうか。

もちろん、跡継ぎ問題など抱えている家柄の人にとっては、性別は大変なことなのでしょうが、母親になる身としては、どちらでも子供は子供。可愛いものです。

早くから自分の赤ちゃんの動きを見ることのできる超音波。その姿を見ながらその子がこの世に産まれる前に、ぷれママ達は、しっかりと親となる心構えをするのでしょうね。

血栓も恐くない!

抗リン脂質抗体を持っている33歳Mさん。妊娠はするのだけれども抗リン脂質抗体があるために、流産を繰り返してしまいます。

この抗体を持っていると、血液凝固が亢進され、血栓形成が起こりやすくなります。仮に妊娠した場合、妊娠週数が進むつれて、胎盤内の絨毛間膣やその周辺の小さな血管には、血液の凝固因子が増加しているのですが、そこに抗リン脂質抗体が反応すると、子宮胎盤循環不全を起こして、流産や死産という結果になってしまうのです。

従ってこの抗体を持っている人が妊娠すると、血栓をできにくいようにするために、低用量のアスピリン、副腎皮質ステロイドホルモン、ヘパリンを使用しながら妊娠が継続されるように持って行きます。また、それらの西洋薬に加えて使用され、有効なのが「漢方薬」です。

Mさんの場合も、繰り返す流産を何とかしたい、と問い合わせをされました。もちろん病院でも保険適用の漢方薬が出ていたのですが、何回も繰り返す悲しい結果に耐えられず、保険は適用しないけれどもしっかりと保胎できる漢方薬を望んでのことでした。

まずは「妊娠しても大丈夫な母体づくりをすること」から始めました。保胎できない原因には、抗体を持つことが大部分を占めていますが、それだけでなく、Mさん自身の保胎能力も少し足りないことも原因であるために、その部分も強めるように調整していきました。

そして5ヵ月後、妊娠陽性反応です!

しかしMさんの場合は、これからも大変です。今までのことを繰り返さないように、病院でのお薬に併せて、漢方薬を加えることで血栓予防に努めました。

通常はこのような場合には「冠元顆粒」を使用しますが、あまり強く作用すると返って流産を招きかねませんので、使用したのは「心サージ」です。

それに含まれるグミ科の「サージ(沙棘)」は、貧弱な土壌や厳しい環境の中でも生育できることから「生命の実」「砂漠の人参」とも呼ばれているものです。その実と果実から抽出したフラボノイド成分が、血液のトラブルを解消してくれます。

「生命の実」と言われるだけあって、その実から抽出した「心サージ」を口にすることで、Mさんの体内に宿った小さな「生命」も生き続けることができています。この世の生命となるのも、もう少し。「生命の実」は次の生命のために、今も働き続けています。

自宅出産のために

妊娠9ヶ月目のHさん。

昨年漢方の周期療法を3周期続け、めでたく妊娠されたHさんですが、赤ちゃんが確認できた頃から赤ちゃんの方向があっち向いたりこっち向いたりと、ちゃんと下を向いていることがなかったそうです。

「そのうちにちゃんと下を向くようになるので大丈夫ですよ」と医師や助産師より言われていたようですが、9ヶ月経っても上を向いたまま。

Hさんは、助産師による自宅出産を希望していて「もし逆子であれば自宅出産はできない」と言われているらしく、そろそろ治さなければならない時期になってきました。

しかし自分で逆子体操をするけれども一向に治る気配が見えず、困った末に助産師に「逆子の鍼灸治療を受けてみては?」と勧められ、当店の鍼灸治療に来られました。

原因として考えられることは、この暑い夏の冷房により足元が冷えたこと、暑いのであまり動いていないこと、がありますが、妊娠半ばに左の尾てい骨横の仙骨部に圧痛が走るようになり、それ以来、同じ姿勢で居ると腰痛のような痛みに襲われる、ということも気になるところです。

男の子を出産される予定ということですので、尚更その仙骨部の痛みがネックになるような気がします。

逆子を治すことで、その痛みは軽減することが考えられますので、まずは逆子を治すことを中心にお灸を行い、自宅でも自分で毎日行ってもらうように「棒灸」を持って帰ってもらいました。

お灸を自宅で続けてもらうこと、そして運動不足の生活から脱出してもらうために、暑くない時間帯で木陰を最低1時間は歩いてもらうこと、を指導しました。

妊娠して体が重たく、余計に暑く感じますが、体を動かさないとめぐりが悪くなり、赤ちゃんの環境にもよくありません。しっかりそれらを続けることで、赤ちゃんの居心地が良くなり、逆子も治り、念願の自宅出産ができることでしょう。

思わぬトラブル

いつもは起こらない「痔」。妊娠後半になってくると、「痔」が発症することがよくあります。

妊娠後半になると、お腹が張ってくるので「便秘」になることが多いものです。反対に下痢になるのは危険ですので、便秘の方がまだ良いのかもしれませんが、やはり便秘は辛いもの。そして便秘になるだけでなく、それがきっかけとして、肛門や直腸静脈の流れを妨げることになり、うっ血することで「痔」が起こってしまいます。

でもそんなときに西洋薬の「下剤」を飲めば、「下痢」になる可能性があるために危険です。そんな時は、なぜ便秘になったのかの部分を個人に寄って見極め、調整してくれる漢方が安心です。

さて、「便秘」を通り越して「痔」になってしまった時、これも早くに対応しなければなりません。

もし「便秘」もまだあるのであれば、原因となった「便秘」を先に治します。「便秘」を治しつつ、「痔」には外用薬の「紫雲膏」を塗るか、座薬の「紫雲膏座薬」を使うことで、早期に改善します。

妊娠に関わらず、少し頑張り過ぎたときに「痔」が発症する人には、根本治療として「槐角丸」を続けることで再発しないように体質の改善が可能です。

妊娠すると、自分の弱い部分に負担がかかり、常のトラブルが起こりやすくなります。また「飲んで良いお薬」にも制限がかかります。できれば常の体のトラブルは、妊娠前に改善しておきたいものです。

偏頭痛の対策

もともと偏頭痛持ちの32歳Nさん。今までは偏頭痛が起きると気持ちが悪くなり、嘔吐してしまうので、そうなる前に痛み止めのロキソニンを服用していました。

しかし妊娠中のNさんには西洋薬の痛み止めは、服用することができません。だからと言って、偏頭痛はなくならず、定期的にその症状が訪れるのです。その症状が訪れると、会社を休み、家では嘔吐を繰り返す日々でした。

たまたま近くまで仕事に来られていたKさんは、「鍼灸治療」の看板を見て来店されました。しかし求められた治療は、「鍼灸」でも「漢方」でもなく、「指圧」の治療でした。

Kさんの症状を診ると、その偏頭痛は主に左の肩から後頭部にかけてのもので、その部分がかなりの緊張状態になっているために起こるものだと思われました。

通常であれば、Kさんのタイプから「痰湿中阻」と捉えられ、その改善方法としては「燥湿化痰」を行い、ツボとしては「風池」「中脘」「豊隆」などを使用するのですが、Kさんは現在妊娠中ですので、それらのツボは使用できません。

しかし全体の流れをよくし、溜まっている「湿痰」を除かないことには今後おそらく「妊娠中毒症」が出てくることでしょう。

従って、「三陰交」をうまく使い、運化機能を上げることで流れを良くしてその症状を和らげるようにし、上部背部の夾脊穴、安胎のツボの「至陰」を調整していきました。週1回の治療です。

その後、時々「偏頭痛が起きるかな」という感じはあっても、以前ほど嘔吐するような酷い症状は出ていないようです。

先日来店された際には前回の検診で、逆子だったとのことでしたので、逆子の治療を加えました。治療の最中に赤ちゃんがグルッと動き、元に戻ったようです。おそらく職場の冷房で足が冷えたためでしょう。

妊婦さんは、これから暑い夏の冷房には足を冷やさないように気をつけてください。赤ちゃんの環境が悪くなってしまいます。

眩暈や眼瞼痙攣

妊娠中や産後に起こりやすい症状として、「眩暈(めまい)」や「眼瞼痙攣(がんけんけいれん)」などがあります。

どちらも「血虚」という証で、特に産後はケアをしっかりしておかないと「血の道症」として、後々まであらゆる不調を引きずっていくことになります。

その多くは「虚証」のため、治療は「益気養血」を目的として行います。

鍼灸治療では、「三陰交」「足三里」を主として手法を行い、眩暈などの症状がある場合は、「印堂」や「百会」を調整することで急性の症状を落ち着かせます。

漢方治療では、「熟地黄」「白芍」「当帰」「竜眼肉」「阿膠」などの生薬を組み合わせて治療を行います。

補血剤と理気剤の入った「四物湯」、「四物湯」に「阿膠」「党参」「茯苓」「黄耆」「甘草」などにより「補気」の力を加えた「婦宝当帰膠」、補気重視の「帰脾湯」、補血重視の「参茸補血丸」などをその原因や体質に合わせて使い、調整していきます。

妊娠中から眼瞼痙攣や眩暈などの症状で悩まされているというママ達、今のうちに早めに対処される方が良いです。

今後、2人目、3人目のお子様を出産されるときに、違う症状が出たり、今の症状がもっと酷くならないようにするためにも、お早めにお問い合わせください。

妊娠中のトラブル

妊娠中のトラブルで、悪阻の次に多いのは「便秘」です。

赤ちゃんがお腹の中にいることで、通常よりもお腹が張るために便秘でお腹が張るのか、何なのかわからなくなってしまい、気がつくと「そういえば、ここ3日間出てない!」といったことが良く起こります。

市販の便秘薬は、妊娠中はあまり使用しないほうが良いものです。

なぜならば、便秘薬を使ったことで反対に下痢になってしまうと、妊娠中は「下痢」は危険症状となるからです。くれぐれも気をつけてください。

まずは薬に頼る前に、自分の力で解消することが一番です。

中国の医師が推薦していることとして、次の事があります。

 ★ハチミツとごま油を練って、スプーンで食べる
  ・・・ハチミツは自然のものを使用してください。
    ごま油も純度の高いものを使ってください。

また、一般的に言われる解消法としては、

 ★ヨーグルトを空腹時に食べる
 ★朝起き掛けに「さ湯」を1杯飲む
 ★リンゴ果汁をつくって汁だけ飲む(カスは捨てる)

などの方法をオススメしています。

それらのことをやっても便秘がきつい時は、是非安全な漢方薬をお試しください。

下剤ではなく、腸の働きを助け、腸内の水分がうまく調整されるようにする漢方にて、お辛い便秘を解消します。

是非ご一報ください。

むくみ

妊娠9ヶ月33歳のKさん。

ご結婚8年目の一昨年の11月より漢方による周期療法を始められ、半年服用された昨年の5月に妊娠されましたが、その後、小さな命は育つことなく残念な結果となってしまいました。

「お血」の症状が強かったKさんには、月経期に「冠元顆粒」「田七人参茶」「爽月宝」「桂枝茯苓丸」などの薬をそのときの周期で症状に合わせて調整していった結果、その症状が随分と改善された頃のことでした。

しかしその後、ぱったりと来店されなくなり、どうされたのかと心配しているうちに月日が経っていきました。

そして今日、妊娠9ヶ月で「むくみ」が酷くなったとのご相談で来店されたのです。お話を伺うと、昨年5月の初めての妊娠後、またすぐに妊娠され、今日に至ったとのことでした。

妊娠中の「むくみ」は、この梅雨の時期から夏にかけて、臨月を迎える人に多い症状です。外気の「湿気」に釣られて体の中にも「湿気」が溜まり、巡りが悪くなる結果、「むくみ」が生じるのです。

また夏になって、お腹も大きく暑いために冷房の部屋にいることが多くなり、その結果、汗が出にくくなり、足が冷え、結果として「むくみ」が生じることが多くあります。

Kさんはもともと「お血症」のために巡りが悪い体質で、そこに「妊娠」という巡りが悪くなることが起き、結果として足が冷え、季節が伴って、むくみが生じたと思われます。

お薬は「当帰芍薬散」と「猪苓湯」をおすすめしました。

来月予定日のKさんにとって、あと1ヶ月を快適に過ごしてもらうために、「むくみ改善」の漢方を出しました。もちろん妊娠中でも大丈夫なものです。これが漢方の良いところなのです。

味覚の変化

妊娠すると、今まで大好きだったものが嫌になったり、変なものが食べたくなったり、味覚の変化が見られることが多いものです。

その症状の中でも良く耳にするのが、「ご飯の炊く匂いが嫌になる」というもの。みんなが口を揃えてそう言うのは、「自分は悪阻でムカツキがあって辛いのにみんなのご飯を作らないといけない!」という気持ちが、少しでもあるからかもしれませんね。

ではヨーロッパなどあまりご飯を炊く習慣のない国では、「パンを焼く匂い」が嫌になったりするのでしょうか?国それぞれの「妊娠中の味覚の変化」があるのかもしれません。是非皆様のお国事情を教えてください。

漢方を約1年間服用し、やっと妊娠された36歳Sさん。

妊娠したことは嬉しいのだけれども心拍が確認されてから、時々やってくる悪阻の症状に悩まされています。しかし悪阻と言えども全く食べることができないほどではなく、通常の一般的な悪阻程度。

ですので、いつもなら「少し苦手」だったものが、「やっぱり苦手」に昇格したくらい。

妊娠発覚より、Sさんが服用している「婦宝当帰膠」「双料参茸丸」「衛益顆粒」。

その中でも「少し苦手」だった「双料参茸丸」。悪阻の症状が出るようになってからは、その嫌度のランクが格上げし、「やっぱり嫌」に。

いくらこの薬が効き目があるからといっても、一度「嫌だなぁ」と思ったら、もう駄目です。お薬も気持ちよく、楽しく服用してもらった方が良いですので、そのように感じた時は同じような働きをするものにお薬を変更します。

「双料参茸丸」は口の中で噛み砕くように服用しますので、口の中にその香りが広がります。それが妊娠中のSさんにはもっと耐えられないものとなっているようですので、同じように「腎」を補う飲みやすい丸剤に変更しました。

そのうちに悪阻もマシになり、味覚が元に戻ったら、元のお薬に変更することになるかもしれませんが、それも体調をみながら調整していきます。

人によって症状は様々ですので、嫌な思いをすることなく安胎のお薬を服用し続け、安全に心配なく出産することができるようにサポートしていきます。

もちろん妊娠中でなくても苦手なお薬があれば、是非お知らせください。変わるものを提案し、体質改善プランが計画通り進むようにしていきます。