初めての妊娠

9月にHPの「レディース相談票」にて不妊の相談をされた32歳のHさん。

ホルモン数値などには問題はないので、漢方を試したい、とのことでした。

タイプとして「お血タイプ」でしたので、「桂枝茯苓丸」を中心にお勧めをし、漢方を飲み始めて1周期目、とても体温がきれいになり、Hさん本人も漢方の効き目の速さにびっくりされていました。

どうしても漢方薬は「長く飲まないと効かない」というイメージがあるのですが、決してそうではなく、急性の症状や慢性になっていない体質改善であれば、早ければ3日も服用すれば改善が見られるものです。

Hさんは、2周期目に差し掛かったところで、高温期が続き、「もしかして」と検査薬を試してみると、陽性反応が出たのです!

今まで全く妊娠の兆候すらあったこともなかったのに、こんなにも早く妊娠できるとはHさんも思ってもいなかったことで、驚きと嬉しさいっぱいの感激メールを送ってくださいました。初めての妊娠ですから、当然のことでしょう。

ところが先日、今月に入って「稽留流産」にて掻爬手術を受けられたとの報告を受けました。

よく伺ってみると、子宮の内部に突出する小さな子宮筋腫があり、それが赤ちゃんの成長と共に大きくなってしまうタイプのものだったために、今回の結果となったようです。

Hさんは、今回のことで、ますます希望が膨らみ力が沸いてきたようで、来年に筋腫を取り、新たな気持ちで再チャレンジする決意をされました。

通常、小さな筋腫であれば取らずとも妊娠・出産可能なのですが、Hさんの場合のように赤ちゃんの成長と共に大きくなるものや、出来ている場所が悪いものであれば、妊娠のためには、取り除く必要があります。

また1年ほど時間に余裕があるのであれば、3cm以内であれば手術をせずに漢方にて筋腫を小さくすることも可能です。

どの方法を取るかはご本人の自由です。

Hさんの決意は力強く、明るい未来に向けて真っ直ぐ進まれているように感じました。きっと良い結果に繋がることでしょう。

無月経克服の次に

34歳のMさん。昨年の9月に生理が来てから4ヶ月無月経の状態。ご結婚2年目で「早くに子供を」と望んでおられた矢先の出来事でした。

早速病院に行き検査をした結果、「多嚢胞性卵巣症候群」という診断でした。今回4ヶ月も無月経だったのは、卵胞が未熟のために無排卵状態となった結果だったのです。

なかなか自力では排卵が起こらない、というので排卵誘発剤によるタイミング法をされていましたが、それでもなかなか恵まれず、「漢方薬の力を借りたい」と来店されたのは、今年の5月でした。

Mさんは、排卵誘発剤を使用してのタイミング法を続ける方針でしたので、漢方薬で改善したい時期は低温期で、低温期に「シベリア霊芝」や「桂枝茯苓丸」などを処方しました。漢方薬により質の良い卵ができることで、排卵後、高温期ができ、受精しなければ生理が来る、という段階を踏んでいくことになります。

漢方薬を服用されてから2周期目の7月にはまだ安定した月経周期ではありませんでしたが、3周期目の8月には、30日に安定し、質の良い卵ができるようになってきました。

そして10月末の排卵期。

やはり自力では難しいようで、内服薬の「クロミッド」を服用したけれどもそれでも排卵せず、結局HMG製剤「フェルティノーム」の注射後、HCGの注射をする「HMG-HCG療法」を行われました。これは強力な排卵誘発法になります。あまり何度も繰り返し行われることは副作用のことのあり、おススメできませんが、今回はとても質の良い卵胞が育ったということで、Mさんたってのご希望でした。

しかし、その結果、昨日に「陽性反応」の報告を受けました!

無月経克服より約半年。次の嬉しいステップに進むことができました。

まだまだ安心はできませんが、また次の嬉しいステップを踏めるようにMさんと共に時を刻んで行きます。

うれしい知らせ

昨日はお2人の妊娠が判明しました。

1人の方は35歳のSさん。周期療法を始められて6ヶ月後に妊娠されたのですが、心音が聞こえないままに9週目に掻爬されました。それから後は少し気分もゆったりとして、体調を維持する程度に漢方を継続されて8ヶ月目になります。

前回のこともありますので、病院からは黄体ホルモン剤と血栓の予防薬を処方されました。漢方では<婦宝当帰膠>をベースにし、流産防止に<補気剤>を少量使っていただきました。

もう1人の方は30歳のHさん。5歳の子供さんがおられ2人目をめざすものの、その後2度流産を繰り返したため漢方を使い始めることになりました。体調を整えられ、スムースに妊娠されましたが体温から判断すると要注意。

<補気剤>に加え、流産防止のための漢方薬を使うことにしました。

偶然ですが、同様の経過の方が同日に妊娠判明するとは驚きであるとともに、とてもうれしい日でした。 (記:古村 学)

海外から嬉しい便り

今年41歳になられるCさん。

5年前のご結婚後すぐに1人目のお子様に恵まれてから2人目が欲しいと思われましたが、なかなか恵まれず、人工授精も何回もされたけれども成功せず、当店をHPにて検索され、漢方による周期療法を試そうと今年の7月に相談票にて問い合わせをされました。

Cさんの現在のお住まいはアメリカ。遠く離れているようですが、ネットによるご相談はお住まいが近くても遠くても変わりありません。

ネット上にある「レディース相談票」と「基礎体温表」により、詳しく問診し、その方の体質や今までの治療経過などを把握し、不明な点などがあれば、本人にメールもしくは電話にて確認するなどしてできるだけその方に合った処方ができるようにしています。

本来であれば、お会いして「望診」「問診」「舌診」「脈診」などを行った方が、よりその方の体質がわかりやすいのですが、詳しい「レディース相談票」の項目により大体のことは把握できるようになっています。

そのようにしてCさんの場合も詳しく問診し、1周期分のお薬を処方し海外へ発送しました。

ネットでのご相談の場合は、1周期が終わりかけたら症状と基礎体温表の連絡を受け、次周期のお薬を処方する、という形を取っています。

Cさんの場合も1周期毎に症状に合わせて少しずつお薬を変え、「黄体ホルモン不足気味であること」や「排卵が早めであること」、「低温期と高温期の波状型の体温」の調整に力を入れました。

そして、4周期目、自然妊娠の報告メールを受けました!

ほんとうに嬉しい限りです!

相談票によりその方の体質などは見えても、やはり相手の顔が見えないネットの相談は、どこか不安な感じがするのですが、今回のこの「嬉しい便り」により、その不安も少し取り除かれました。

是非、10ヵ月後に新しい命が誕生したときには、家族4人で笑っている写真にてお顔を拝見したいですね。

命を授かったお顔

今日は月1回行っている「不妊相談会の日」です。

今日も昼の1時から5時までの時間帯で、26人の方が当店を訪れました。

妊娠されたFさんは、今月で6ヶ月目に入り順調であるとのこと。他人から見てももう妊婦さんとわかるくらいお腹が出てきていましたし、お顔もだんだんと「やさしいお母さんの顔」になってきているのが見て取れました。

ほんとに嬉しい限りです。

Fさんは当店に来られる前は、ホルモンによる不妊治療をされ、「今度は体外受精にしましょう」とまで病院からは言われていましたので、来店された際にはどちらかと言うと「焦り」と「不安」でいっぱいのお顔をされていました。

それが今は「やさしいゆとりのあるお顔」にすっかり変わられたのです!

これが「命を授かったお顔なのだ」、と改めて感じました。

とても良いお顔です。

早く皆様にもこんな素敵な顔になってもらうために、日々私達は努めています。

感激の涙

9ヶ月前に女の子を出産された35歳のKさんは、「出産時の感激」を昨日のことのように思い出され、涙ぐんでおられました。

結婚5年目で不妊に悩んでいたKさんは、1年間の漢方薬服用の末に、妊娠されたのです。Kさんの場合は、妊娠されてからも楽ではなく、半年ほど酷い悪阻に悩まされ、5Kgも痩せてしまったほどでした。

ただ、妊娠前から貧血でいつも血液検査に引っかかっていたのが、漢方薬にて数値も大丈夫になっていたこともあり、妊娠中は貧血に悩まされることはありませんでした。

そして10月経った出産の時。

陣痛が始まったのは夜中の3時半。それから延々と長い時間が経ち、やっと女の子を出産したのは次の日の夕方でした。

 「無事に元気に産まれて良かった」

Kさんも分娩に立ち会ったパパも、ただその一言に尽きるおもいでした。

あれから9ヶ月、Kさんは我が子を見つめながら、

 「漢方を飲んで良かった」

と目を潤ませてにっこり笑いながら感激のストーリーを私達に話してくださいました。

もっともっとたくさんの人に、Kさんのような素敵な「感激の涙」を流してほしいです。

抗リン脂質抗体

昨日、アスピリンを服用されて妊娠を保たれている30歳Nさんの症例を紹介しました。

今日は、先週に妊娠がわかったと連絡があった33歳のMさんを紹介します。Mさんも「抗リン脂質抗体」が「陽性」のために、現在は管理入院をし、アスピリンを服用し安静にされているようです。

Mさんは8月に来店されたばかり。2周期目で目出度く妊娠されました。Mさんは今年の1月に妊娠され、9週目で流産されました。「抗リン脂質抗体」によることが原因と思われます。

Mさんは虚弱な体質のため、西洋薬のクロミッドやカバサールの副作用が辛いために、「もっと体に合ったものを」と漢方薬を求めて来られたのです。

漢方薬を服用し、西洋薬の副作用から離れてから2周期目に吉報を聞けて、非常に嬉しく感じているわけですが、Mさんの場合は、これからが大切です。

流産しないように、これからも漢方薬を服用し続けていただくように指導しています。

Mさんの場合は、「婦宝当帰膠」、「衛益顆粒」、「田七人参」をすすめています。

何とか、アスピリンの治療だけでなく、子宮内膜の状態を良くして、漢方薬にて血栓や流産を予防し、妊娠継続を望みたいと考えています。

妊娠中のアスピリン

血栓が出来やすいタイプの方は、血栓が出来ないように妊娠中はアスピリンを服用し、妊娠を維持します。

30歳のNさんは、「自己抗体の異常」と「同種免疫異常」により、赤ちゃんが育たず、今までも流産を3回繰り返されていました。3回とも6週目か7週目で、残念な結果になっていました。

当店との出会いは、ネット検索にてヒットして相談票をメールで送ってもらったことに始まります。やり取りをするうちに信頼を得、来店に至りました。それは今年の7月のことでした。

その時期より周期療法に基づき、周期により異なるお薬を服用され、「妊娠しやすい母体作り」とともに血栓が出来にくいような「体質改善」を目指していました。

そして、本日「お薬がなくなったので送って欲しい」とのお電話をいただき、それと同時に「妊娠8週目」であることを報告されました。

今まで6週目や7週目で流産していましたので、8週目に突入したのは初めてのこと。ご本人も少々興奮気味のお声でした。でもこれからが肝心です!

今、服用されているのは、1錠のアスピリンと、「婦宝当帰膠」、「衛益顆粒」です。

このまま順調に育って欲しいです!小さき命よ、今度こそ!!

流産を3回繰り返して

33歳Aさん。結婚7年目。

28歳の時に流産。それ以降、少し怖くなって昨年まで避妊をしていました。

昨年より子作りをしようとしましたが、2月には7週目で流産。また10月にも6週目で流産。

今年の3月より6月までは誘発剤とhngによりタイミングを合わせていましたが、可愛い子供に恵まれず。悩んだあげく、7月半ばにお母様と漢方薬を試してみようと来店されました。

調度来店された時期は排卵期でしたので、

   ☆ 排卵期に冠元顆粒」、

   ☆ 高温期には「参茸補血丸」、

   ☆ 全周期を通して「婦宝当帰膠」を処方しました。

その後、月経が来ましたので、

   ☆ 「冠元顆粒」と「爽月宝」を、

その他の周期は前回と同じものを服用していただきました。

漢方薬を服用されてから2回目の高温期。高温期が長く続くので妊娠検査薬にてチェックしてみると、うっすらと陽性反応が!

漢方薬は、「婦宝当帰膠」、「参茸丸」と「衛益顆粒」を服用していただいています。

今まで3回も流産を繰り返されていますので、これからがもっと気をつけないとなりません。

「冷えること」、「長く震動に揺られること」、「落ちたりこけたりするようなものに乗ること」、「寝不足」などに気をつけて、安定するまで大事な授かりものを守ってください。せっかく授かったのですから、しっかりまずは出産まで育ててほしいです。

偏頭痛

肩こり、頚こりで以前より頭痛に悩まされていた29歳Mさん。指圧に出会うまでは市販の頭痛薬なしには居られませんでした。

2年前に指圧に出会い、3週間に1回のペースでケアすることで、頭痛薬から離れることができました。通常であれば、「冠元顆粒」などの漢方薬を服用してもらうのですが、幼い頃の漢方薬での嫌な思い出により、体が一切の漢方薬を受け付けないため、おススメすることができませんでした。

2年前で結婚暦3年。

すぐに子供が欲しかったのになかなか出来ず、親戚からのプレッシャーで胃潰瘍になるまでに追い込まれていました。しかし、すっかり頭痛から逃れられた1年前に目出度く妊娠!「頭痛」という体のストレスがなくなったからでしょうか、結果的にMさんに取っては良い結果が得られました。

途中、1月半ばに逆子になった時は、お灸にて治すお手伝いもできましたし、Mさんが今年の5月に元気な男の子を出産するまでは、定期的に指圧に通うことで頭痛薬は使用せずに乗り越えたことは言うまでもありません。

「治療」というのは様々なものがあります。「頭痛」を治す「治療法」として考えただけでも様々あります。「セカンドオピニョン」、「代替医療」と今は盛んに言われるようになり、様々な治療を自由に選択できる動きが強まっています。

少しでも自分の中の「ストレス」を減らすために、「自分に合った治療」をしっかり見つけてください。