早発閉経または早発卵巣不全(POF)で無月経になる方もいられます。
POFは40歳未満の高ゴナドトロピン性無月経のことをいいます。
自然に発生するPOFは全女性人口の1%に見られると言われますが、不妊症のかたには更に多く見られます。
特に、卵巣を手術されたり、抗がん化学療法に起因するPOFもあります。
血液検査でFSH 値が40 mlU/ml以上であれば、卵巣性無月経と診断され、卵巣の萎縮、卵胞数の減少も見られるというものです。
これに加えてAMHの測定もされ、卵巣機能予備能の低下も指摘されるので、 ダメージはとても大きくなります。
漢方薬でFSH 、AMHの回復をしていこうとずいぶん試みました。
Mさんは38歳ころからFSHが異常に高くなり、最高で123 mlU/mlまで上昇してしまいました。
体外受精に挑戦して10年近く。なかなか良い結果が出ないなか、とうとうFSHが上がるようになりました。
FSH30、50、60と上がるたびに、カウフマン療法をされていましたが、とうとう120まで上がってしまいました。
舌は真っ赤、こけもありません。
【陰虚】がはっきりわかります。
漢方薬を服用しながら、カウフマンをして、FSHが下がるのですが、卵胞は見えません。
FSH123 mlU/mlのとき、カウフマン療法をしながら、漢方薬を服用していただき、 とうとう卵胞が見えたのでした。
「やったね~」そして採卵「何年振りかね~!」 卵は何年かぶりで採れましたが、残念ながら着床まで届かず、Sさんはそのことで良い思い出を作り、妊活を終えたのでした。
FSHを下げること。
心の問題も当然言われます。
心静かにして夜は早く寝ること(周期療法生みの親、夏桂成先生の教えは睡眠時間をしっかりとること、10時には練る事)
日本社会ではなかなか実行できませんが、漢方薬を生かすためにもとても大事なことです。
中国揚州にて
遠方の方、ご来店が難しい方はメール相談をご利用ください 。
ご相談フォームはこちら⇒ご相談フォーム