ダウン症の赤ちゃんとともに幸せを

Tさんから待ちに待ったYくんの写真が届きました。

「かわいい!」スタッフの声があがります。
高齢で妊娠されたため羊水検査を勧められましたが、「どのような子であれ産みます!」と宣言されて羊水検査を拒否されたのでした。
半分は覚悟しつつもひょっとして…と、不安の中で出産に臨んだTさん。
「ちびすけはダウン症でした」とご連絡をいただき、健常児であることを祈ってきた私はTさんの心情を察し複雑な心境になりました。
でも明るく報告をしてくれるTさんの前向きさに心救われる思いでした。
何とか励ましてあげたい…その思いは逆に私を励ましてくれる結果になっていました。

そして先日、感動的なメールをいただきました。
ご了解をいただき紹介します。

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先ほどはお電話ありがとうございました。
羊水検査のこと、言葉足らずになってしまって、気持ちをちゃんとお伝えできたかなぁと不安になりましたので、改めてメール差し上げます。

世の中にはいろんな方がおられるので、羊水検査についても、いろんな考え方があるのが当たり前だと思っています。
ただ、わたしとYのことも、ひとつのケースとして知っていただくのは迷っておられる方があるなら、悪いことでもないかなと思っていました。

わたしは、Yを授かる前に流産を経験しました。
それも、なんの自覚症状もないままに、心臓が止まっていると突然宣告をうけましたので、その瞬間からずっと心が凍り付いたままで、その後の処置を受けなければならず、その後も(今も)、心の底の底で、ずっと悲しい思いをし続けています。
そういう思いがあったので、わたしの場合は、おなかにいる赤ちゃんに、自分からお別れをいうことはできないという気持ちがありました。

ダウン症の子が生まれるかもしれないということについて、不安が全くなかったと言い切れる自信はないのですが、でも、妊娠中は(前の経験がありましたので)とにかく赤ちゃんが元気でいてくれることがうれしくて、幸せな気持ちでいた時間の方がずっとずっと長かったです。

そして、生まれてすぐにダウン症の可能性が高いと言われたときも、妊娠中あんなに幸せな気持ちでいられたのだから、きっとこれからも幸せな気持ちで暮らしていけるだろうと、すんなり思うことができました。

初めておっぱいを飲ませたとき、自分でも本当にびっくりしたのですが、小さな船が帆をあげて海に出て行く風景が広がって見えて、ダウン症とかなんとかそんなことどうでもなんでもよくって、心の中が「ありがとう」という気持ちでいっぱいになりました。

そんな不思議な経験、いままでしたことがなかったので、本当にびっくりして、これも神さまのプレゼントかなと、思っています。
そして、あのときの気持ちを忘れないでさえいたら、どんなことでもがんばれると確信しています。

おかげさまでYはダウン症にしては比較的健康でしたので、たいした苦労もせず育ってくれています。
また、大勢の方から祝っていただいたり、温かく励ましていただいたりして、自分たちがどれほど多くのひとに支えていただいていたのかを痛感することもできました。

ただ、わたしは仕事を退職することとなり、そのことについてはさみしい思いをしたりもしています。
これから先のことも、決してきれいごとではすまないこともあるだろうとも思います。

でも、もしもあのとき羊水検査を受けて堕胎していたとしたら、わたしは今きっと、こんなに幸せな気持ちを感じることはなかった、不思議な経験をすることはなかった、ひとに感謝できることはなかった。
身軽に仕事を続けることはできただろうけれど、心の底の底に、もうひとつ悲しい思いを抱き続けることになっただろうと思っています。

今はそんなふうに思っている毎日です。

上手くお伝えできないのですが、迷いの中におられる方があれば、ひとつのエピソードとして一助になれれば、とても幸せです。

また暖かくなりましたらお店に伺いますね。
Yをだっこしてやってください!
その日を楽しみにしています。
ではまた。

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