最近30代、あるいは40代前半でもう生理がこなくなり「閉経です」といわれ、「漢方薬でなんとかなりませんか?」とこられる方が多くなりました。
早発卵巣不全(POF)は若年(日 本産婦人科学会の定義では43歳未満)高Gn血証を来たし、無排卵、続発性無月経を呈する症例を指し、治療は困難と言われています。つまりは、卵胞の発育障害や原始卵胞数の減少、消滅が起こって閉経状態になってしまうことです。
よく知られているようにFSHのホルモンの値が下げようと思ってもなかなか下がらない、排卵誘発剤にも反応しない、生理も来ない状態になるのです。
Tさん(34歳)、Kさん(36歳)、Yさん(38歳)、Oさん(24歳)…まだ他にもいらっしゃいます。漢方薬を服用してもすぐ結果は出ません。
運よくFSH値が120→80→40に下がり奇跡的に妊娠したS(38歳)さんがいますが、SさんはたまたまFSHが高く閉経状態だったのでしょうが、ホルモンの力も借り、漢方薬の効果もありFSHが下がってきて卵巣の中の卵が成長して妊娠されたのです。早発卵巣の診断を出されたSさんの主治医もビックリでした。
Kさん(42歳)はIVFで排卵誘発剤を6年間服用し、ついにDrから「Kさんの卵巣には卵が無くなった。これからは更年期に入るのでその対策を立てなくては」と言われビックリされて漢方薬を求めてこられました。FSHの値は80~50くらいが続いていました。漢方薬を服用して1年で生理が来て基礎体温表(BBT)も2相性になり卵が成長してきました。凄い生命力を感じ、感動しました。
早発卵巣不全(POF)の診断も難しいところがあります。まして20代~30代の方は体調を整えたら、機能が正常になったり、あるいはホルモンに作用してくるかも知れません。諦めないで長期に渡っても体調を整えることがとっても大切なことと思います。
漢方薬も体調を整える役目を担っています。
POFと診断された方、焦らずジックリ構えて調整していきましょう!