卵子ができない!

「卵子が出来にくい」、「卵子が育たない」、「誘発剤を使っても出来にくい」 「漢方薬で何とかなりませんか?」このようなお話がよく聞かれます。質の良い卵子をと言うのはみんなの願いです。

先日、私達の不妊症を専門に勉強しているグループのスクーリングが東京でありました。講師はいつも大変お世話になっている「足立病院の中山先生」にお願いして、2時間半たっぷりご講演をしていただきました。

(先生の受診を希望された患者さんにはご迷惑をおかけしました。ごめんなさい!)

内容は「生殖補助医療(ART)の有用性と限界」でした。どこまでも発展する生殖医療、テーラーメイドのIVF-ETのお話に感嘆したり、感心したり、先生の人間味溢れるお話に感動したりのご講演でした。

現代生殖医療のICSIのめったに見られない動画に驚嘆。ARTの発展はどこまで行くのか…想像も付きません。そのすばらしい医療の中でどうしても限界はあるようです。

「卵子が出来にくい」誘発剤を使っても卵が育たない、卵子が無ければ始まりません。若い人の卵巣と年齢が高い方の卵巣はやはり違いがあります。若ければたくさんの卵ができ持ち駒もたくさんありますが、年齢を重ねてくると持ち駒も少なくなり卵も元気がなくなります。

たくさんのホルモン剤を浴び、それに応えようとする卵巣。外からの刺激に一生懸命応えようとするが思うように反応できない卵巣。そんな「瀕死の卵巣」にhMGなどの刺激を与えることは「死にかけた老人に鞭打つようなもの」と話され胸打たれました。

また、よい卵子を作るには「ストレスをためない」「運動・リラックス」「生活習慣の改善」そして治療としては「漢方薬」「針灸療法」「ストレスの軽減」「運動」が大切であると話され、感銘をうけました。

「卵子ができない」 方、漢方薬では補腎養血活血が必要なのです。<婦宝当帰膠>をはじめ<杞菊地黄丸>、<参茸補血丸>など、漢方薬にはたくさんのアイテムがありますので、どんどん使って皆さんの希望にお応えしたいと思っています。