牡丹の花 

前回に続き、当店の庭に咲いた<牡丹>の花を紹介します。

「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿はゆりの花」と美しさをなぞらえる牡丹の花。

漢方薬には、生薬名「牡丹皮」として、根の皮が使われます。元々中国から渡来したもので、奈良あるいは平安時代に入ってきたとも言われています。

牡丹皮として使う場合は、開花させずに出来るだけ蕾を摘んで根の発育をよくし、苗から4~5年目の秋に根を掘り起こして水洗いし、皮を剥いて硬い芯を抜き取ってから日陰干しをして薬として使います。

漢方薬では有名な「桂枝茯苓丸」「大黄牡丹皮湯」などに入って婦人薬として使われ、周期療法では月経血の排泄に多く使います。また月経困難症、月経不順、子宮内膜症、便秘、痔疾に無くてはならない生薬でもあります。