ハマナスの花

夏のオホーツク海岸原野に咲き誇る<ハマナス>の花を、当店のある宇治の庭で咲かそうと植えてから4年。

毎年5月に咲いて北国の情緒を出して楽しませてくれています。しかし北国とは気候が違って暖いため、背丈だけはぐんぐん伸び、枝には鋭い棘が生え、剪定に支障をきたしています。

このハマナスの花の香り成分を取り出してローズ油を作り、化粧品の香料としても使われています。ハマナスの果実にはビタミンCが多く含まれ、根は秋田八丈の染料として有名。

中国では日本産のハマナスの変種である<まい瑰花:まいかいか>がお茶にも使われ、また<まい瑰花酒>としても有名。

漢方薬では、気のめぐりを良くし、ストレスによる腹痛や下痢、月経不順に良く使われ、月経期に精神的に乱れる方、ストレスが原因で月経が不規則になる方に、お茶がわりに服用するなど、とても重宝される草花なのです。