2006年8月アーカイブ

「不妊」と人は言うけれども、それを言われた当本人は結構傷ついているものです。「妊娠すること」が「不」なのですから、何だか欠陥品のように扱われている感じがするのです。もう少し柔らかい言い方はないものか、といつも感じます。だんだんと「不妊治療」に関してオープンになってきていると言えども、やっぱり嫌なものです。

「男性不妊」となれば尚更でしょう。しかしきちんと治療を行えば、可愛い我が子にめぐり合うことができるのですから、もっとスムーズに治療を受ける道はないものか、と思います。

同じく「人工授精」「体外受精」にも抵抗を感じる人が多いようです。「人工」という言葉がやはり大きなハードルのような気がします。人の手を借りることには変わりはないのですが、それに対する理解は、「人工」の言葉のために進んでいないような気もします。

ましてや「代理出産」に関しては、日本ではまだ認められていませんので、その理解もまだまだ得られていないことでしょう。

先日新聞で向井亜紀さんの記事を読みました。向井さんはご存知のように、アメリカで代理出産にて双子のママとなりました。35歳で癌になり、子宮とそのなかに宿った小さな命までも失った彼女に残された1つの選択でした。日本では、子供に恵まれなかった夫婦が、年間350件ほど養子縁組をしているようですが、代理出産の選択の後には、その選択が残されていることになるのでしょうか。

その向井さんの言葉で心に残ったもの。

「外出をして家に帰るとき、子供がちゃんと居るか不安に思うことがたまにある。この家族4人の生活が、実は全部夢だったらどうしようって。彼らを待ち続けた時間がとても長く感じられるものだったからかもしれない。だから2人が、だたそこにいてくれるだけで幸せだ。」

子供を望み続けた人にとって、子供を授かった思いはこれに尽きるのです!

「だたそこにいてくれるだけで幸せ」

この気持ちは、待ち望む時間が長ければ長いほど強く感じるものでしょう。また体験した人にしかわからないもの。

「不妊」の言葉も、体験した人にしかわからない感情があるものです。デリケートなその心を踏みにじらないように、待ち望む時間が少しでも短くなるように、もっと多くの人が気持ちよく治療を受けられるようになって欲しいものです。

抗リン脂質抗体を持っている33歳Mさん。妊娠はするのだけれども抗リン脂質抗体があるために、流産を繰り返してしまいます。

この抗体を持っていると、血液凝固が亢進され、血栓形成が起こりやすくなります。仮に妊娠した場合、妊娠週数が進むつれて、胎盤内の絨毛間膣やその周辺の小さな血管には、血液の凝固因子が増加しているのですが、そこに抗リン脂質抗体が反応すると、子宮胎盤循環不全を起こして、流産や死産という結果になってしまうのです。

従ってこの抗体を持っている人が妊娠すると、血栓をできにくいようにするために、低用量のアスピリン、副腎皮質ステロイドホルモン、ヘパリンを使用しながら妊娠が継続されるように持って行きます。また、それらの西洋薬に加えて使用され、有効なのが「漢方薬」です。

Mさんの場合も、繰り返す流産を何とかしたい、と問い合わせをされました。もちろん病院でも保険適用の漢方薬が出ていたのですが、何回も繰り返す悲しい結果に耐えられず、保険は適用しないけれどもしっかりと保胎できる漢方薬を望んでのことでした。

まずは「妊娠しても大丈夫な母体づくりをすること」から始めました。保胎できない原因には、抗体を持つことが大部分を占めていますが、それだけでなく、Mさん自身の保胎能力も少し足りないことも原因であるために、その部分も強めるように調整していきました。

そして5ヵ月後、妊娠陽性反応です!

しかしMさんの場合は、これからも大変です。今までのことを繰り返さないように、病院でのお薬に併せて、漢方薬を加えることで血栓予防に努めました。

通常はこのような場合には「冠元顆粒」を使用しますが、あまり強く作用すると返って流産を招きかねませんので、使用したのは「心サージ」です。

それに含まれるグミ科の「サージ(沙棘)」は、貧弱な土壌や厳しい環境の中でも生育できることから「生命の実」「砂漠の人参」とも呼ばれているものです。その実と果実から抽出したフラボノイド成分が、血液のトラブルを解消してくれます。

「生命の実」と言われるだけあって、その実から抽出した「心サージ」を口にすることで、Mさんの体内に宿った小さな「生命」も生き続けることができています。この世の生命となるのも、もう少し。「生命の実」は次の生命のために、今も働き続けています。

このたび、太陽経の惑星から「冥王星」がなくなりました。

「西洋占星術」では「冥王星」を太陽経の一番外側に位置するために、「生と死」「破壊と再生」「始まりと終わり」などの区切りを意味するものとして、重要視されてきました。

その他にも「執着」、「徹底した探索」、「神秘の世界」、「先祖」、「カリスマ性」などの性質を持ち、暗い洞窟へ奥深くもぐり込んでいくイメージ、死後の世界にも関係があり、追い詰められたときに最大限に力を発揮する、とされています。

「冥王星」がなくなったわけではないので、もしかしたら問題はないのかもしれませんが、もし今年の運勢を「西洋占星術」にて占ってもらった人があれば、「冥王星」が惑星でなくなった24日以降に占ってもらうと、結果が変わるかもしれません。

「今年は恵まれません」などと言われてしまった人は、是非、もう一度行ってみてください。運勢が変わっているかもしれません!?

医師か助産師しか認められていない「出産時の内診」を看護師に行わせていた疑いで、神奈川県の産婦人科が捜索されました。

この病院は、年間出産数が多く、日本有数であったというのですから、大きくなればなるほど人手不足になり、他のもので対応してしまう現実があるのでしょうか。病院に限らず何でも規模が大きくなるほど末端の管理不足になるのは多々あることですが、この病院では医師が知った上で、指示していたというのですから驚きです。

しかも「他の病院でも行っていることで問題ない」とまでも言っているとのことですから、この問題も「耐震強度偽装事件」の件と同じく、氷山の一角なのでしょうか。

無免許事件は全国であらゆる分野で後を絶ちませんが、「鍼灸治療」を行う人で無免許であることは、あまりありませんが、「あんま・マッサージ」を行う人で無免許であることは、多々あることです。「医療類似行為」を行う人は、国家資格が必要なはずなのですが、民間資格の「カイロプラクティック」「整体」「アロママッサージ」などが、無免許でマッサージを行っているから摘発されることはまずありません。

きっちり管理されているようで、必ずといっていいほど「抜け道」があるのがこの世界なのです。ただ資格があるから「安心で上手である」とは必ずしも言いがたいところがあることも事実ですが・・・。

しかし事故が起こっていないから良いとは限りません。万が一、事故が起こったときに、その保障や対応が、資格を持つ人だと安心なのです。

今回の病院でも、因果関係はあきらかではありませんが、事故が起きています。

「ある女性が看護師や準看護師による陣痛促進剤の投与や子宮口に器具を入れるなどの分娩誘導処置を受け、長女を出産。直後に多量の出血に見舞われ、大学病院に搬送されたが、約2か月後、多臓器不全で死亡した。女性の死亡と助産行為の因果関係はわかっていない。女児は元気に育っている。」(読売新聞より)

後で、「このことが原因だったのでは?!」と思われないためにも、違法行為は止めてほしいものです。

遠い海外からのお問い合わせで漢方を服用し妊娠されたYさんが、ご主人のお仕事の関係でこの秋に日本に転勤されます。日本でお住まいになる場所は、全く初めてのところで知り合いもいないところです。日本で出産予定になりますので、安心できる産婦人科を見つけたいとことですが、こんな事件を聞くと、ますます不安になってしまいますよね。

しかし今回この病院が捜索されたことで、他の病院でも体制の改善がなされていることでしょう。そういう意味では安心できます。帰国後の良い産婦人科病院探しには、私達も手助けいたします。ご安心ください。

初潮を迎えたときから生理不順。20歳を超えた時には、もう既に自力で生理が来ない状態になっていた36歳Mさん。不妊改善の漢方薬はサボりつつも2年半前から続けています。

しかし35歳になった昨年、サボっていてはいけないと、自分にムチを打ち、本腰を入れて飲むようになるとともに、鍼灸治療も取り入れていきました。

鍼灸治療にてMさんが常に持っている「胃の不快感」、「肩こり」、「偏頭痛」を改善することで、ストレスを解消でき、体への負担が軽くなる分漢方薬の効き目もアップすることでしょう。またもちろんのこと、鍼灸治療でも周期に合わせてツボを変え、調整していきますので、それとの相乗効果によりますます薬の効き目が良くなります。

Mさんの場合は、卵巣がなかなか働かないために、頭から卵巣への刺激が過剰になっています。刺激が過剰になるだけで卵胞は育たないので排卵もせず、卵巣刺激ホルモン値が過剰になった卵胞期が長く続くのです。そのまま放っておくと、卵巣が刺激過剰になりますので、カウフマン療法により、生理を無理に起こすように持って行くのです。

しかし、しっかりと卵胞が育つと、排卵が起こり、高温期となるのです。その機会がMさんの場合は年に2、3回ほど。

そんな中、本腰を入れ治療を始めた3ヶ月目の昨年6月に、何と妊娠陽性反応が出たのです!Mさんにとって、今まで「妊娠」の「に」の字も聞けなかった自分に、まさかそんなことが起こるとは思っても見ませんでした。

それから大事に大事に・・・と育てていくはずだったのですが、結局心拍が確認できず、残念な結果となってしまいました。

あれから1年。

冷え性のMさんにとって、冬は体も冬眠状態。春に一度完全でない卵胞が育ったようですので、雪解けと共に体も動き出したようです。

また本腰を入れた治療を始めようと、先月から鍼灸治療を再開しました。先月は結局カウフマン療法のお世話になりましたが、今月はなかなか良さそうです。

今が大切な卵胞期。しっかり「滋陰」のお薬を服用し、良い卵胞が育つように持っていきたいものです。年に少ない機会ですから、今を大切に、でも焦らずに体調を整えていこうとしています。今度こそ、微笑むことができるように。

10ヶ月のKちゃんのママからご相談です。

離乳食をぼちぼち始めた3ヶ月ほど前から、Kちゃんの手足に湿疹ができ始めました。とても痒いようで、見ていられません。皮膚科から出ているリンデロンも根本治療に至らないために薬が切れると痒みが増すようで、可愛そうです。

ママがアトピー体質で自分と同じような悩みを持つようになってほしくないので、今のうちから体質改善をして何とかしてあげたい!とのことでした。

ほんとに乳児のアレルギーは見ていて辛いものです。

遺伝的な要素ももちろんありますが、赤ちゃんの場合は、その原因として消化器系が弱っていることが多くあります。ですので、その改善策としては、消化器系を強めるように漢方薬にてお手伝いすることになります。

そこで漢方薬は「小建中湯」をオススメしました。また「どくだみ茶」を飲むのも良いです。

それに加え、入浴剤として、「当帰」と「地黄」を煎じた煎じ液をお風呂に入れると、保湿作用があるために痒み抑え赤みを取ってくれます。

それらを組み合わせていくことで、Kちゃんは痒い苦しみから開放されることでしょう。これでママも安心です。同じようにお悩みのママ、是非可愛いお子様のために、お試しください。

お盆休みの間に一番多く寄せられていたお問い合わせは、「漢方による不妊治療について」でした。

そして休み明けの今日に、新規の来店者で多かった相談は、やはり「漢方による不妊治療」でした。

夫婦共にお休みのこの間に、じっくりと2人で先のことを話し合う時間が持てたからなのでしょうか。ネットで検索する時間の余裕があったからでしょうか。

ただ家を出てから「来店したい」とお電話されたり、突然来店されたりした場合は、手持ちに基礎体温表を持っておられないことが多かったために、ホルモンバランスや体調の経過を把握しにくく、周期によってきっちり処方を変える周期療法のお薬が決めにくくなります。

ご来店、もしくはご相談をされる際には、是非、情報の詰まった基礎体温表をお知らせください。体温表を見ると、どのホルモンが乱れているのか、何か問題なのか、ある程度予測がつきます。そしてその改善計画も立てやすくなります。

この休みの期間と休み明けに多かった不妊のご相談では、そのほどんどが病院でのホルモン治療を何年も続け、その結果、卵巣が腫れかけ、子宮内膜も薄くなってきてしまい、以前のほうが調子が良かった、と言われる人でした。

それと共に、子宮内膜症、子宮腺筋症の症状を持つ人が多いことも特徴的でした。それらの症状があるために、余計に病院での治療法はホルモン療法になったり、手術をすすめられたりするのでしょうが、あまりにも機械的な治療法に何ともいえない憤りを感じます。

西洋医学ではホルモン療法、手術しかないそれらの症状を、その治療法でないもので改善しようと望まれるのであれば、それは漢方なのです。

漢方治療は、なぜそのようになってしまったのか、そのようになりやすい体質にターゲットを当て、流れが悪く、癒着などしやすい体質を改善しつつ、ホルモン療法にて弱ってしまった卵巣の力を強め、薄くなってしまった子宮内膜を厚くするように持って行きます。

もちろん、長年かけて出来上がった体質は、そう短い間に改善するものではありませんが、半年も続ければ何かが変わってくることは間違いありません。

是非、漢方を信じて長年かけて築いてしまったバランスの崩れた体質を改善してください。

39歳Fさん。病院での不妊治療歴は5年。

何度人工授精と体外受精を行っても成功しないその原因は「子宮内膜症」と「子宮筋腫」ではないかということで、昨年にそれらの手術を受けられました。

しかしその手術を受けてから体調が悪く、卵胞もしっかり育たなくなりました。おそらく手術前に行った、「生理を止める薬」が影響していることと思われました。年齢的にも一度負担をかけると回復に少し時間がかかってしまうことも加わって、体調がなかなか回復しないでいたのでしょう。

「顔のほてり」「イライラ感」「便秘」・・・自分の中に起こっているこれらの不調は、まるで更年期のようなもので、ますます不安はつのるばかり。

妊娠というのは健康な母体のうえに成り立つものですので、このように体が不調で卵巣の機能も衰えているときに、追い討ちをかけて体外受精などの不妊治療を続けることは避けたいものです。

「漢方で体調を整えたい」とFさんが来店されたときは、体調も基礎体温もガタガタでした。おそらく5年間の激しいホルモン治療にて卵巣は刺激過剰となり、子宮内膜の状態も悪く、たとえ良い卵ができたとしても着床しにくい環境になっていることは明らかでした。

Fさんには、しばらく病院での治療を休み、漢方のみで体調を整えることを約束してもらいました。

漢方薬は「婦宝当帰膠」をベースとし、「血府逐お丸」「紫河車」「参茸補血丸」「逍遥丸」などを周期に合わせてうまく組み合わせることで、3ヶ月ほど体調と体温の様子を見ました。

そして3ヵ月後、今までホルモン治療をしていたためか、体重が増え続けていたのですが、漢方に切り替えてから、体重が減少し、不妊治療を行う前のいつものFさんの体重に戻り、むくむこともだるさもなくなり、結果として、イライラ感、のぼせも解消したのです。

必然的に基礎体温も整い、きれいなニ相生になってきたのです。もちろん卵胞もしっかりと育つようになりました。

これだけ「健康な母体」が整えば、体外受精をしても成功率は高いと言えます。今後Fさんは5回目の体外受精に挑戦する予定です。きっと良い結果が得られることでしょう。

お盆の時期には蓮の可憐な花をあちこちで見ることが出来ます。

そしてお盆の過ぎたこの時期には、花びらの散った後の「蓮の房」の姿を見かけます。この蓮の房の中に潜んでいる「蓮の実」を食べたことはありますか?そのまま房から取り出し、口に運んでみてください。とても甘く、美味しいものです。

中国では「蓮の房売り」の姿を良く見かけます。中国の人はこの実をおやつとして愛食しているようです。中秋の名月の時期になると出てくる有名な「月餅」や中国菓子の餡として、「蓮の実」が使用されていますよね。

この「蓮の実」。とても栄養価も高く、漢方でも薬膳料理でも幅広く使用されているものです。

作用としては、「安神」「補腎」「健脾」「止瀉」の効能があり、精神的な過労による不眠、不安、のぼせ、口渇、帯下、食欲不振、小児の胃腸虚弱、乳児の吐乳などの改善薬として、他の生薬と調合されます。

根っこである蓮根は、私達日本人にも体に良い食べ物としてとても馴染みのある食べ物ですが、可憐な蓮は花の房から実、葉、根っこまで、すべてが薬用となる優れものです。

可憐な蓮の咲き終わった姿を眺めながら、「美味しそう」と感じてしまうのは、私だけでしょうか。是非、一度、体に良い「蓮の実」を味わってみてください。

妊娠9ヶ月目のHさん。

昨年漢方の周期療法を3周期続け、めでたく妊娠されたHさんですが、赤ちゃんが確認できた頃から赤ちゃんの方向があっち向いたりこっち向いたりと、ちゃんと下を向いていることがなかったそうです。

「そのうちにちゃんと下を向くようになるので大丈夫ですよ」と医師や助産師より言われていたようですが、9ヶ月経っても上を向いたまま。

Hさんは、助産師による自宅出産を希望していて「もし逆子であれば自宅出産はできない」と言われているらしく、そろそろ治さなければならない時期になってきました。

しかし自分で逆子体操をするけれども一向に治る気配が見えず、困った末に助産師に「逆子の鍼灸治療を受けてみては?」と勧められ、当店の鍼灸治療に来られました。

原因として考えられることは、この暑い夏の冷房により足元が冷えたこと、暑いのであまり動いていないこと、がありますが、妊娠半ばに左の尾てい骨横の仙骨部に圧痛が走るようになり、それ以来、同じ姿勢で居ると腰痛のような痛みに襲われる、ということも気になるところです。

男の子を出産される予定ということですので、尚更その仙骨部の痛みがネックになるような気がします。

逆子を治すことで、その痛みは軽減することが考えられますので、まずは逆子を治すことを中心にお灸を行い、自宅でも自分で毎日行ってもらうように「棒灸」を持って帰ってもらいました。

お灸を自宅で続けてもらうこと、そして運動不足の生活から脱出してもらうために、暑くない時間帯で木陰を最低1時間は歩いてもらうこと、を指導しました。

妊娠して体が重たく、余計に暑く感じますが、体を動かさないとめぐりが悪くなり、赤ちゃんの環境にもよくありません。しっかりそれらを続けることで、赤ちゃんの居心地が良くなり、逆子も治り、念願の自宅出産ができることでしょう。

37歳Oさん。周期療法による不妊治療を漢方のみで続けて3周期目。

いつも月経期間が1週間以上続くために、子宮内の環境が早くに整わないのか、卵胞期が20日以上と長く、その卵胞期に育つ卵の質に問題があるためか、黄体期が短いという月経周期となっています。

Oさんの場合の質の良い卵が育たない原因としては、月経期が長いということばかりでなく、卵胞期も少し体温が高めであることもあげられます。

Oさんにはそれらの原因を徐々に改善していくために、周期により漢方薬を調整しました。

子宮内に小さな子宮筋腫が存在することもあり、前周期までは月経期に「水快宝」を使っていましたが、その破血作用によりより出血が続くものと思われるために今回は「冠元顆粒」と「田七人参」を調整し、ダラダラと続く出血の改善を計りました。人によっては、「帰脾錠」を使用して調整することもあります。

また卵胞期の安定には「杞菊地黄丸」などを使用しました。

まだ今、卵胞期途中ですが、今のところダラダラ出血は前周期ほどもなく、安定した卵胞期を保っています。今周期は「質の良い卵」が期待できそうです。

しっかりと「質の良い卵」ができれば、排卵もスムーズに行われ、高温も安定することに繋がります。この卵胞期の時期にストレスを少なくし、無理なく過ごすことが大切です。ちょうど今週末より仕事もお盆休みの期間に入りますので、ちょうど良い時期なのではないでしょうか。楽しみです。

いつもは起こらない「痔」。妊娠後半になってくると、「痔」が発症することがよくあります。

妊娠後半になると、お腹が張ってくるので「便秘」になることが多いものです。反対に下痢になるのは危険ですので、便秘の方がまだ良いのかもしれませんが、やはり便秘は辛いもの。そして便秘になるだけでなく、それがきっかけとして、肛門や直腸静脈の流れを妨げることになり、うっ血することで「痔」が起こってしまいます。

でもそんなときに西洋薬の「下剤」を飲めば、「下痢」になる可能性があるために危険です。そんな時は、なぜ便秘になったのかの部分を個人に寄って見極め、調整してくれる漢方が安心です。

さて、「便秘」を通り越して「痔」になってしまった時、これも早くに対応しなければなりません。

もし「便秘」もまだあるのであれば、原因となった「便秘」を先に治します。「便秘」を治しつつ、「痔」には外用薬の「紫雲膏」を塗るか、座薬の「紫雲膏座薬」を使うことで、早期に改善します。

妊娠に関わらず、少し頑張り過ぎたときに「痔」が発症する人には、根本治療として「槐角丸」を続けることで再発しないように体質の改善が可能です。

妊娠すると、自分の弱い部分に負担がかかり、常のトラブルが起こりやすくなります。また「飲んで良いお薬」にも制限がかかります。できれば常の体のトラブルは、妊娠前に改善しておきたいものです。

今度人工授精を予定されている30歳Tさん。

ご主人の検査結果が、あまりよくない数値であったことを改善する漢方をご希望です。

しかしご主人の検査は、たった1回のみ。1回ではそのときの体調により、数値がかなり変わってきますので、1回の検査だけで判断しない方が良いと考えます。何回かの検査を行い、判断した方が良いです。

「睡眠不足」「休み明け」「ハードワークの後」・・・などではその数値にはかなりの差があります。

何回の検査により、やはり衰えが見られる場合は、是非漢方の力を借りてください。

Tさんの旦那様の場合、夜遅い食事をされるために胃腸機能にストレスがかかっていること、その他もかなりのストレスがあること、などから体力の衰えにつながっていると思われましたので、「補中益気丸」と「イーパオ」を使ってもらうことにしました。

通常、一般的に男性の場合の代表的なお薬としては「イーパオ」を使用します。それに加えてその人の体質により何が原因に加わっているのかを判断し、お薬を加えていきます。

同じ悩みを持っているご主人様は、せっかくのタイミングや人工授精を成功させるためにも、是非、漢方の力を借りてみてください。きっと自信につながります。

今日は月1回行っている不妊の相談会の日でした。

毎回多くの人が遠くからご相談に訪れます。今日も今まではメールでのやり取りにて漢方を続けていた人達が、相談会に足を運んでくださいました。

メールやお電話でのやり取りでも充分に症状や状況は把握できるのですが、やはり「百聞は一見にしかず」とは良く言ったもので、お顔を拝見して改めてわかることが多くあります。

それはこちらサイドのことだけでなく、漢方を飲まれている人サイドでも言えることで、相談に応じている先生や電話の応対をしているスタッフの顔を見ることにより、安心感を得られることと思います。

周期療法を続けているお会いしていない多くの人達は、もし、1回でもお会いできる機会があれば、是非、お会いできれば良いのにな、といつも感じています。

本日来られたCさんも、とても安心され、今まで「諦めかけていたこと」にまた改めて挑戦する意欲が出たと喜んでおられました。

Cさんは今まで内膜症やチョコレート嚢腫があり、腹腔鏡による手術をされ、その後体調がよくなるものと期待していたにも関わらず、ますます体調は悪くなるばかり。治療はどんどんエスカレートし、薬漬けになり、その結果約2年間で出来上がったものはホルモンバランスがすっかり崩れてしまった身体でした。もうダメかもしれない・・・。と行き着いたのが、漢方の道だったのです。

そんな不安いっぱいのCさんでしたので、尚更のことだったかもしれませんが、Cさんにとってはお顔を拝見して話をじっくりすることがとても大切なことだったのです。

Cさんにはホルモン治療などで「陰の気」が不足し、低温期の力が足りなくなったための改善としてのお薬を服用してもらっています。それに加え、「水快宝」を少量調整することにしました。

今回、お顔を拝見したことの「心の安心感」と今回すこし処方が変わった効き目が相乗効果となり、今周期は「陰の気」がますます強くなることでしょう。「陰の気」が質の良い卵を育てます。質の良い卵ができれば、排卵もスムーズになり、高温も安定します。

今回得られたCさんの「心の安心感」が、とても強い味方になることは言うまでもありません。きっと今周期の体温に、その効果が現れてくることでしょう。

治療を受けていることに、何かの「不安」や「憤り」を感じることがあれば、それがプラスになることはありません。自分の中に芽生えた「不安」は必ず、解消して、次のステップに進むことが大切です。これはどんな治療にも言えることです。「心の安心感」を得て初めて、良い治療効果が得られるのです。途中で、確認することなく諦めたりしないようにしてください。明るい未来のために。

「少子化社会」の対策に頭を痛めている現象は、日本だけではなく、「韓国」「台湾」「シンガポール」「中国」「タイ」などの中国・アジア諸国でも起こっています。

その中でも一番出生率が低いのは「韓国」。韓国では社会風土の背景も加味していますが、不妊治療の「人工授精」や「体外受精」がさかんなことは知られていることです。

しかしなぜ、このようにアジア中心にその現象が広がっているのでしょうか?

どこかに問題点があるはずです。

韓国での調査でわかったことは、経済危機後に結婚や出産を先延ばしにする傾向になったこと、女性の社会進出による価値観の変化、などがその原因として大きいようですが、教育費も重荷になっていることもあげられています。

これは日本にも言えることで、男女平等の社会という考え方が広まる中、女性の総合職の定着、そして管理職への道が開けたこと、などから晩婚化が進み、結果として子供を産まない、一人っ子になる・・・といった現象が起こっています。一人っ子なら教育費をたくさんかけることができ、反対に、かけてしまうことになり、多くの子供を持つことが負担になってしまうのです。

ではこれを改善するためには、育児・教育費の支援を強化すること、児童手当の導入、不妊治療の支援拡大・・・などの対策で果たしてこの流れを食い止めることができるのでしょうか?

中国で1979年に「一人っ子政策」を導入してから27年。あの頃の中国での子供に対する扱いは、かなり変わってしまったことでしょう。そういった中国を含めてここ20年ほどの人間の価値観の変化は、そう簡単には変わらないでしょう。

もっと根本から社会のいろんな意味での安全・安心を提供する対策を提示しなければ、この流れは食い止めることはできないのではないでしょうか。

月経前症候群(PMS)の症状で、月経前になると「むくみ」、「イライラ」、「鬱症状」、「下腹部痛」の出ていた25歳Mさん。

生理2週間前から生理まで「婦宝当帰膠」を飲んでもらいました。冬は冷え性ではないのですが、夏になると冷房により冷え性の仲間入りをするということ、緊張症、などのことから「気血の巡りが悪い」ことが伺えました。

そして試した1周期目より、それらの症状が軽減し、快適に月経前を過ごせるようになりました。そして、ここ最近は、「冷房病」に加えて「夏ばて」をするというので、その対策として体調に合わせて「コエンザイムQ10」の入った製剤である「玄武顆粒」、「人参乾姜粒」を症状が起こる時期に合わせて使ってもらいました。もっと体力が弱っている人なら「活命参」もオススメです。

Mさんの場合は、それらをうまく組み合わせることで、すっかり症状がなくなり、この夏、快適に過ごすことができそうです。

「冷房病」と一言に言っても、その症状は「冷え」だけでなく様々です。過度の冷房により、自律神経失調症が起こり、「頭痛」「肩こり」「めまい」「腹痛」「むくみ」「生理不順」などの症状を引き起こします。

冷房病による「めまい」などの症状は、耳鼻科の検査ではなにも問題は見つかりません。その場合に、西洋医学では「病名」がつきませんので、治療ができません。そこで強い味方が東洋医学です。

「冷房病」も甘く見てはいけません。それを機に夏だけでなく、その後も自律神経失調症と付き合っていくことになるかもしれません。そうならないように、気をつけてほしいものです。是非、東洋医学による治療を行われることをオススメします。

だんだんと日本列島は暑くなってきました。梅雨が明けることを待ち望んでいたものの、こう雨が1滴も降らないとなれば、夕立後の水打ちの涼しさが恋しくなってしまいます。

汗をたくさんかくことにより、「汗疹」「軽い湿疹」「痒み」といった肌のトラブルが出てきます。特に産まれたばかりの赤ちゃんは、自分で汗をぬぐうことができないために、手足の節目の皺の間に汗が溜まり、湿疹になってしまうことは多くあります。

また妊婦さんもお腹の大きな体では、普通の体の時以上に汗をかきやすいことと、妊婦であることの疲労から湿疹がでることもしばしば。

その原因は「汗」だけれなく、それと「何か」が合わさったものなのです。

多いのは「汗」と「衣類」による接触皮膚炎。次も接触皮膚炎で、ネックレス、腕時計、ピアスなどの「アクセサリー」によるもの。次には「日光過敏症」や「疲労によるもの」です。

普段なら何でもないことなのに、「汗」と合わさることで症状へと繋がるようです。

それらの改善には、その原因となることを除去したり遠ざけること。

そしてケアとしては、「桃の葉」を煎じてその煎じ液をお風呂のお湯に混ぜて入ったり、湿疹の箇所にローション代わりに塗ったりすると良いです。

この時期「湿疹」「痒み」が気になる人は、是非お試しください。

「活性酸素」は様々な要因により発生しますが、それは「老化」「動脈硬化」「癌」などを引き起こす悪者です。またそれがたくさん存在すると、不妊の原因になる、とも言われています。

それもそのはず、「動脈硬化」を引き起こすイメージから、血液がドロドロになる、その結果、血液中のごみを掃除してくれ、菌と闘ってくれる「白血球」の動きが悪くなる、免疫力が低下する、体力がなくなる・・・となれば、そんな体では力強く元気な赤ちゃんを授かり、産むことはできないでしょう。

不妊脱出のためには、血液サラサラで、気も血もスムーズに流れる若々しい体になることが大切です。

そこで、活性酸素を発生させる原因となるものに気をつけましょう。

不規則な生活スタイル、晩遅い食事、運動不足はもちろんのこと、この時期、ますます強くなる紫外線も活性酸素を増やすものの1つです。

それらのことに気をつけると共に、お薬では、「紅サージ」「冠元顆粒」などがオススメです。

また、日常の食事では、活性酸素を取り除いてくれる「カロチン」を多く含む食べ物を摂取すると良いでしょう。例えば、動物性のものであれば、「レバー」、「ヤツメウナギ」など。植物性のものであれば、「ニンジン」、「モロヘイヤ」、「春菊」、「小松菜」、「かぼちゃ」など。

その中でも今の時期だと「モロヘイヤ」や「かぼちゃ」が旬です。どんどん食事に取り入れて、活性酸素の少ない元気な体を作ってください。

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