37歳のKさん、結婚歴6年。
2005年から病院での治療をしてきました。IVFも人工授精(AIH)も幾度と無く実施され、なかなかうまくいかず3年後の2008年4月に当店にこられました。
病院での診断名は 「原発性不妊症」 「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)」 でした。
インシュリンの抵抗性も認められ、処方されていたのは糖尿病治療薬「グリコラン」でした。やはり現代生殖医療に抵抗を感じ、「できれば自然妊娠を」とお2人の強い意思をうけ、何とかお力になってあげたい思いで、引き受けました。
基礎体温表(BBT)はきれいな単相(一相性)、PCOS の特徴です。肥満傾向、毛深い、インシュリンの抵抗性もあり、男性ホルモン値が高いはっきりしたPCOSでした。PCOSに対応して煎じ薬を造り、毎日毎日コトコト一時間かけて煎じ、それを服用してもらいました。
前回の月経から100日ほど経ったとき〈漢方薬を服用して45日目)待望の排卵があったのです。感動しました。きれいな排卵で高温期も11日間あり、上出来でした。その後、排卵周期を煎じ薬と錠剤などでつくり、1年後の3月お2人には信じられない「自然妊娠」が実現したのです。周りのかたの祝福も大変でしたが心配も一入。
「高齢だから羊水検査をしたら…」 と親族から勧められしぶしぶ先ずは血液検査を。なんと 「86%の確率でダウン症でしょう。」 と宣告されたのでした。耐えられないショックで私もなんとお話してよいか…。 「でも14%は大丈夫なのだからその14%に掛けましょう」と励ましました。
それからおよそ1ヵ月後羊水検査をされました。その結果が出るまでの長い絶望的な時間を過ごし判定の出る日を迎えました。怖くて怖くて…電話を持つ手が震えたそうです。結果は「陰性!」ダウン症児ではなかったのです。本当によかった!結果を伝えてくれるKさんの声は明るく弾んで本当に嬉しさがこみ上げてくるようでした。「これからまた漢方薬を飲みます」嬉しい報告に一日が華やいですごせました。
中国、南京中医薬大学の談勇先生が「漢方薬を服用している子には障害が少ない」その言葉が鮮やかに蘇ってきました。
漢方薬で自然妊娠された方には母子共々健康で丈夫なあかちゃんが生まれてくることを信じて、この朗報を励みにまた一つ幸せ家族が増えたことを喜んでいました。
K&Sさんご夫妻よかったね。