37歳のNさん、当店に来られたのが1年前でした。大阪の不妊クリニックで1年間AIHとIVFをされてきました。2008年から京都のA病院で治療を続けていられました。
来られた時は「排卵誘発しても卵が育たない」 「採卵できても分割できない」 「質の良い卵が欲しいのです!」と訴えられました。物静かなNさんの言葉にはなんとしても…との意思が伝わってきます。
基礎体温表(BBT)は卵胞期が高いです。何とか卵胞期の体温を平均的な体温に下げることが出来ればよい卵が育ってくるのでは…と基礎体温表(BBT)の改善を目標の1つに掲げて、質の良い卵を作っていこうとNさんに話しました。
8ヶ月間周期調節法(周期療法)での漢方薬のみの体質改善を行いました。その間A病院のN先生にはありがたいことに「しばらく漢方薬で体質改善する」ことに理解をしていただき、ただひたすら周期調節法(周期療法)をしてきました。
やっと6月に軽い刺激療法でなんと採卵できたのです。しかも3個採卵のうち2個胚盤胞に進みました。(胚盤胞にまで分割できたのは初めてです)移植しようとした時ホルモンの数値が整わず次周期のETとなりました。
それではと子宮内膜の環境を良くしようと周期療法を取り入れ準備をしていきました。条件も整いやっとの思いで移植できました。そして判定の日、どんなに緊張したことでしょう!
判定の日病院の帰りにすぐ報告してくれました。物静かなNさんのお顔がほころび「陽性反応がでました。ありがとうございます!」いや~よかったです。
A病院のN先生に温かく見守ってもらいやっと出来た受精卵。「卵の質が悪い」と言われどんなに傷付き自分を責めてきたでしょう!「卵の質が良くない」と言われ「主人に申し訳ない」と泣かれた方は多くいられます。
Nさんの症例はまさしく周期調節法(周期療法)の漢方薬の効果で「卵の質がよくなり、その受精卵が着床した」との実証で、卵の質で悩んでいる人に勇気と希望を与えてくれたと思います。
Nさん「心拍確認おめでとうございます!」 これからですね!