こんなに早く

33歳Mさん。ご結婚5年目で恵まれないので、昨年2月より婦人科病院にて不妊治療に通われていました。

少し性腺刺激ホルモンが不足しているための「無排卵周期症」という診断で、「セキソビット」の服用と、hcgの注射による治療をされていました。

不妊治療のストレスと薬の副作用からか、夏には月経周期が乱れ始めました。

不安になったMさんは、11月に当店を友人に紹介され、来店されたのです。

卵管が少し細いこと以外は何も問題はなかったために、低温期と高温期の安定のために、「低温期」は「瀉火補腎丸」と「杞菊地黄丸」を「高温期」には「参茸補血丸」を、全周期通しては「婦宝当帰膠」をお勧めしました。排卵誘発剤の「セキソビット」はそのまま続けられるということでしたので、排卵期のお薬は処方しませんでした。

漢方を飲み始めて1周期が終わった頃、まだまだ月経周期は乱れたままで、しっかりと卵が育っていない、と検診で言われたようです。

かなりがっくりされたMさんでしたが、長い目で見て改善して行けばよい、というように気持ちを切り替え、漢方薬は2周期目も同じもので様子を見てもらうことにしました。

そして今月半ば、生理が来るはずの時期にも体温が下がらないために、半信半疑で検査薬にて確認してみたところ、陽性反応!

慌てて安胎のお薬に変更されに来店されたのです。

今月末に検診に行く予定のMさん。そろそろ通院に嫌気がさして来た頃でしたが、次回は期待に胸を膨らませての通院となります。まだ小さいけれども喜びの鼓動が確認されることでしょう。

思わぬ結果

結婚3年目の30歳Aさん。

30歳になったので、婦人科検診に行ってみようと思い、病院へ。

内診の結果、思わぬことが判明しました。

2㎝ほどの「子宮筋腫」が確認されたのです!

あと1年くらいは夫婦二人で楽しく過ごすつもりで、来年くらいから子供を考えようとしていたAさんですが、このままだと妊娠が望めないかもしれない、と慌ててネットにて検索され、当店に来店されました。

子宮筋腫の主な症状は、「月経時の経血が5~10倍に増える」、「貧血になる」、「トイレに頻繁に行きたくなる」、「排尿・排便がしにくい」、「腰痛」、「下腹が太ってきたように感じる」などですが、Aさんにはそれらの症状はなく、自覚症状として困っていることは、「冷え症」くらいでしたので、まさかこんなものが子宮の中に出来ているとは思ってもいなかったのです。

「子宮筋腫」は、現代の女性の5人に1人は持っているといわれています。これは子宮の壁などにできた良性の腫瘍です。閉経を迎えると、小さくなるものですので、極度の月経過多や貧血など生活上に支障をきたす症状でなければ、そのまま経過観察にて過ごすことができます。

ただ、Aさんのように妊娠を望まれる方は、場所によって着床障害となったり、妊娠中に胎児と共に大きくなったりすることで、流産しやすくなったりと、妊娠しにくい可能性が増してしまいますので、何らかの対処が必要です。

西洋医学的には、ホルモン剤を投与して治療される場合が多いですが、それでも症状が改善しない場合は、筋腫を取り除くことになります。

「取り除く方法」は開腹により「切除や摘出する方法」が主流ですが、最近は「血管内に通した管で薬を腫瘍に送り込む方法」や、「超音波により焼却する方法」もあるようです。

Aさんは、妊娠希望まで1年間と少し期間があるために、体に負担の少ない漢方薬にて筋腫を小さくすることを希望されての来店でした。

おススメしたのは「爽月宝」に「桂枝茯苓丸」です。

1年程漢方薬を服用しながら筋腫を観察していく計画です。

Aさんももっと早くに検査をされていれば、筋腫ももっと早い期間で小さくなったことでしょう。「避妊をしているから妊娠しない」ことは100%ではありません。避妊していても2年間、妊娠の傾向がない場合は、検査だけでも行くことをおススメいたします。

漢方の周期療法

漢方の「周期療法」とは、西洋医学のメカニズムと東洋医学の考え方をドッキングさせた「月経調整法」です。

「月経期」・「卵胞期(低温期)」・「排卵期」・「黄体期(高温期)」の月経周期により体内のホルモン分泌が異なりますので、それに合わせて漢方薬の処方を変えていきます。

先天の気が宿り、生殖能力の源となる「腎(経絡の一つ)」の機能を高め、精神状態や月経に関係が深い「気」と女性ホルモンに深く関わる「血」の機能や巡りを正常にすることで、自分の体にある力を呼び起こし、月経周期が整い、妊娠できるようにするものです。

これは、妊娠を望む人のみのものではなく、女性の体の不調を整える療法なのです。

「月経周期が乱れている」「生理痛が酷い」「月経が来ない」「月経の量が少ない」「月経時に頭痛が起こる」などの症状でも、気・血の巡りを整え、腎の機能を高めることで、それらが改善していくものです。

妊娠を希望していない人でも、何らかの症状がある場合は、その原因である体質を漢方で改善されてはいかがでしょうか?

意外と早くに結果が出るものです。

PMSが改善されるとともに

26歳Tさん。生理が始まった12歳の頃より、時々落ち込むようになりました。しかし、その頃は、生理とその「落ち込み」は無関係なもので、少し自分には「欝(うつ)」の気があるのだと思っていました。

それが大学の頃に、自分の身体と良く向き合ってみると、その「欝症状」が生理前にあり、生理が始まると治ることに気づきました。

そして、ネットにてPMSを検索・・・。

時々起こる鬱症状は「まさにPMSだ」ということがわかったのです。

しかし、なす術もなく26歳に。

たまたま「腱鞘炎」の鍼灸治療に来店された際に「婦宝当帰膠」を知ることになりました。

もともとはPMSのことは何も伺っていず、「冷え性」というので「婦宝当帰膠」をススメたことに始まります。

3ヶ月「婦宝当帰膠」を服用され、「冷え性の改善」はもちろんのこと、PMSの「欝症状」も全くなくなり、おまけに今まで太腿は硬く張っていたのが、柔らかみが出始めたと言われました。今まで太腿のみ太くて、なかなか痩せなかったのが、気血の循環が良くなったことで、筋肉が柔らかくなり、むくみが取れたことで、少し細くなったとも。

思わぬ効果にTさんの喜びと感動は大きなものでした。

まさに「婦」人の「宝」のお薬です!

是非「宝の瓶」をお試しください。どんな「宝物」が運ばれてくるでしょうか?

目標までもう少し

今日は月1回の不妊の相談日。

今日来られた人は、

★とてもデリケートで、いろんな出来事により気持ちが乱れてしまう「気虚」のタイプ、

★細身で胃の弱いタイプ、

が多かったようで、いつもに比べて「帰脾錠」(「脾気虚」の人に)と「香砂立君子錠」(胃の弱い人に)の処方が多く出ました。

その他には、いつものように、

★「血虚」の人に「参茸補血丸」、

★「腎陰虚」の人に「瀉火補腎丸」、「杞菊地黄丸

が多く出ました。

「卵管が詰まっているし、もう卵なんてできないので、諦めなさい」と婦人科で言われた40歳のHさんは、卵ができるようになり、

漢方で妊娠できたけど、少し卵の力が弱くて流産された36歳のOさんが、次のチャンスへの体調調整をされていたり、

10年以上自力で生理が来なかった33歳のOさんが、4周期目の生理を迎えられ、そろそろ西洋医学との併用を考えておられたり、

月経周期が整ってきて、そろそろタイミングを考え出したり、

・・・と様々な人がおられます。

みんなぐんぐんと改善され、目標までにはもう少し力が足りないだけ。

早く良い知らせが聞ける様に、私達は知恵を振り絞っています。

不正出血と乳腺の関係

香港にお住まいの47歳のOさん。少量ですが不正出血があったので、病院へ。

検査では、子宮には何の問題もありませんでした。

おそらく日本の病院では検査はここまでで、不正出血に対しては、止血剤を出されることでしょう。

しかし香港では、子宮と乳腺のラインは関連があるとされているために、乳腺の検査も行われました。

そして、小さい「乳癌」が発見されたのです。

乳癌の自己チェックとして行うような触診では、全く触れることができないくらいの小さなもの。しかし、その正体は、「癌細胞」。

即、Oさんは、その小さな悪性の細胞を取り除く手続きをされました。

日本では、この様な不正出血の場合、どんな検査がされたでしょう?

「香港が進んでいる」とは一概には言えませんが、香港では常に「乳腺のトラブル」の検査時も「子宮の検査」は行われるそうです。

この様な例もあるように、何かトラブルが生じた場合、単なる「不正出血」と思わずに、検査に行くようにしてください。何でも早期発見が大切です。

胃を整えた結果

「胃」は「後天の気」を生み出すところ。

その「胃」を巡る経絡である「胃経」がしっかりと働いていないと、「後天の気」が存在する「腎経」も弱ってしまいます。

「腎経が弱る」ということは、「胎児(卵胞)を育てる力が弱い」ということにも繋がります。

では、その「腎経を元気にする」と「胎児(卵胞)を育てる力もついてくる」ということになります。

33歳Cさん。胃が弱い体質で、常に「胃が重い」「食べたくても食べられない」「空腹感を感じない」症状をお持ちでした。

昨年3月より、「六君子湯」と「補中益気湯」をベースに、時折「加味逍遙散」を使用しながら、胃の働きが良くなるように調整していきました。

途中、Cさんは「不妊」の相談もされていましたが、まずは「胃を強めて体調を整えること」体質改善から始めていきました。

そして、本日Cさんより電話が入りました。

妊娠検査薬にて陽性反応が出たとのこと!

「今までの薬を服用してもよいか」とのご質問でした。

六君子湯」は妊娠中も胃の弱い方には服用をおススメしている漢方薬のため、量を調整したうえで、続けての服用を指導しました。

胃の弱い方は、悪阻などの症状も出やすいですので、妊娠中も安心して服用できる漢方薬があると、心強いものです!

自然の流れの決断

49歳Kさん。3年前に下腹に何かコリッとするものがあるので気になり、婦人科の検診に行かれました。

結果、下腹のコリッとしたものの正体は、「5cm近くの卵巣嚢腫」であることがわかり、さらに子宮後部の外側に10cm近くの子宮筋腫が発見されました。

それらによる自覚症状は、多少仙骨部分がダルイ感じがすることと、少し人よりも尿の回数が多いことのみで、子宮筋腫も外側にあるために生理痛が酷いことや経血が多いこともないために、そのまま経過をみることになりました。

あと2、3年もすれば閉経となり、子宮筋腫は小さくなる可能性はあるのですが、卵巣嚢腫に関しては、そうとは限らず、それが「良性」なのか「悪性」なのかは開けて診て見ないとわかないこともあり、婦人科医によれば、「できれば取った方が良い」と言われ続けていました。

しかしKさんは開腹だけはしたくなかったために、その決断を先延ばしにし、経過観察の検査を続けていました。

昨年末に検査に行ったときのこと。

どちらも大きさは変わらずにKさんの子宮と卵巣にそれらは存在していました。大きさはほとんど変わらないと言えども少しずつではあるけれども大きくはなっていることもあり、またしても婦人科医は「取ること」をススメました。

Yさんは「何とか開腹しないで取る方法はないか」「できるだけ身体にメスを入れる部分は小さくしたい」と問いかけたところ、「腹腔鏡による手術も選択肢としてはあります」との返事。

「腹腔鏡かぁ・・・」

と思っていたところへ、偶然身近な友人からYさんの住む京都で「腹腔鏡による手術を行ってくれる名医が居る」との情報が舞い込んで来ました。

その友人は子宮の外側に25cmもの筋腫があり、その病院にて手術をし、結果としては開腹手術になりましたが、手術の痕も美しく、退院1週間後にはプールで泳いでいたほど身体に負担の少ない手術だったようです。

その情報が必要なときに自然とYさんのものに舞い込んでき、自然な流れでその病院で来月に手術をされることになりました。

全てがタイミングよく、今まで抵抗のあった「手術」を受け入れることができたのも、自然の流れだったからでしょう。

情報を集めるときには、よく「アンテナをはる」と言います。

人は何かを必要とするときに、知らず知らずのうちにある高い周波数を発しているようです。その結果、「必要な時」に、「必要な情報」、「必要な人」に出会えるようになっているようです。

もし悩んでいることなどがあれば、是非、信号を送ってみてください。きっと良い情報に出会えるはずです。

あの頃に気づいていれば

21歳から生理不順の治療のために婦人科に通い、ホルモン治療にて生理を起こしていた33歳Yさん。昨年の春まで約10年間ホルモン治療をされていました。

「ホルモン剤の力を借りないと生理が来ないものだ」と思い続けてきたYさんは、ホルモン剤を止めることが怖くて、今まで止められずにいました。

それが何かのきっかけにより、「これではいけない」と昨年の春より漢方のみの治療に切り替え、今では基礎体温表としては不安定ではあるけれども毎月生理が来るようになりました。

10年ほど前にホルモン治療を始めたのは「ホルモンバランスが崩れていたから」だったのですが、その背景に「拒食症」があったことが先日Yさんが若い頃の話をされた時に知りました。

156cmの身長があった高校生の頃、「体重が増えること」に「極度の嫌悪感」を持ち、たった100gでも増えていれば、自分が許せず、結果として「食べることへの恐怖感」を感じると共に、「体重が減ること」への「満足感」を感じていたようです。

当然のことながら、どんどん痩せていき、40kgを切り、36kgほどしか体重がなかったと言います。その頃より3年間生理がなく、そのままそのことに何の疑問も持たずに過ごしていたのです。洋服は何でも着ることができるし、太っている人を見ては優越感に浸っていたようです。

20歳を過ぎた頃、生理がないことにそろそろ不安を抱き、婦人科に通うようになったのが21歳。それ以来ホルモン漬の生活が始まりました。

もし、21歳の時に自分が極度に痩せていることの方に気づき、せめて40kgにでも体重が戻れば、生理も自力で戻ってきたはずです。

Yさんが通い始めたその頃の婦人科の病院は、Yさんにその「本来の問題点」については全く指導されなかったようです。「病人」を診るのではなく、「病気」しか診ていなかったのです。その結果「病気」の治療、つまり「ホルモンバランスを薬で整える治療」しかされなかったのです。

今では患者の方が知識を持っているほど様々な情報が溢れていますが、Yさんが21歳の頃はそれほど情報が溢れていなかったのでしょうか。確かに11年前の阪神淡路大震災が起こるまでは携帯電話もPCもこれほどまでに普及していませんでした。

しかし、あの頃に気づいていれば、不妊で悩む今のYさんはなかったことでしょう。

初喜び!

当店の「初喜び」となったのは、36歳Yさん。

先週で7週目の妊娠で、赤ちゃんの心拍が確認されたとの報告を受けました。

おめでとうございます!

Yさんは、2人目をご希望でした。1人目は何の問題もなく3年前に出産されたので、2人目もすぐに出来ると思ったのが、なかなかできないために、昨年11月に相談票により問い合わせをされました。

35歳頃より経血の量が少なくなり、生理前症候群で頭痛に悩まされるようになったというYさんは、1人目を産んだ3年前と比べると、かなり身体が変わってきていることを実感されていました。

35歳は東洋医学で言えば、女性の曲がり角の歳。何かと今まで通りにはいかない部分が出てくる時期です。

Yさんの場合は、「子宮内膜が薄いこと」「黄体機能不全傾向にあること」が挙げられます。「婦宝当帰膠」をベースとして「杞菊地黄丸」や「参茸補血丸」を、生理前には「星火逍遥丸」をお勧めしました。

そしてたった1周期の漢方の服用で、今まで排卵後の高温期への立ち上がりが階段状だったのが、スムーズに行き、それは排卵がスムーズに行ったことを意味しますし、高温期も安定していたということは質の良い卵が育ったことを意味するようにまで改善し、その結果、今回の妊娠へと繋がったのです。

漢方薬は「ゆっくり」「長く」というイメージがありますが、Yさんの様にかなりスピーディーな結果が出ることもあります。

早めの改善策がYさんの身体にぴったりと合った結果です。なかなか良い結果が得られない人は、早くに自分にぴったりのものを探し当ててください。「幸運の鍵を見つける」のも「その鍵で幸運への扉を開ける」のも全てご自分次第なのです。