南京研修 NO2

 

今日は朝7時50分にホテルを出発。
8時からの外来研修に。夏桂成先生の外来を研修。1日に20人の診察です。

もう80歳を越える老医師ですが、お元気に一人一人丁寧に診察され、
きめ細やかにカウンセリングされる姿には、神々しさが感じるほどです。

夏先生の外来診察の予約は1年先までいっぱいとか。
今日も飛行機で診察を受けにきていました。

午後からはたっぷり夏先生の講義、多のう胞性卵巣症候群の治療を学んできました。
また、明日も外来、病棟研修、講義とスケジュールいっぱい。
一生懸命学んで帰ります。

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不妊症研修 山東中医薬大学附属病院③

連方先生の講義
高度生殖医療と漢方の周期療法(周期調節法)、更に鍼治療を組み合わせて
如何に質の良い卵を作り、妊娠を維持していくか、これは私達の課題でも
ありましたので必死で聞きました。

・卵胞期の漢方薬の使い方(卵の発育~着床まで細かく分けて使う)
・体外受精の準備段階の漢方薬の使い方
・排卵誘発剤使用時の漢方薬の使い方
・移植時の漢方薬の使い方
・移植後の漢方薬の使い方

「針刺治療による卵巣血流」の学術を論文も公表されました。

スライドを100枚以上使っての丁寧な講義は、私たちが日本では
望んでも見られない貴重な経験のデーターで、大変価値あるものでした。

時間があればもっとお聞きしたかったのすが、3時間にも及ぶ講義で
蓮方先生もお疲れのご様子。皆で記念撮影して終わりました。

研修終了にいただいた証書

不妊症研修 山東中医薬大学附属病院②

婦人科教授の連方先生の外来研修の光景です

体外受精をされているAさんは、元々PCOSで、崩漏、排卵障害があり漢方薬で
治療し、体外受精をされ、着床はしましたが、心拍確認に至らず、
今は3周期休憩をされて漢方薬で身体つくりをされているそうです。
このほか外来には「卵胞の成長が悪い」Bさん、「月経が遅れてくる」Cさん、
「月経周期が長い」Dさん、「卵巣性無月経」のEさん…など多数。
ホルモン剤を使いながら、漢方薬を併用して身体を整え、排卵時期の鍼を指示して、
患者さんのためにからだにやさしい治療をしているのには、本当に共感でき
感動しました。

連方教授は私達の研修のため、特別の外来の日を設定してくださいました。
心から感謝です。

孫震高先生の男科の研修もありました。
男科で男性専門かと思いましたが、女性の患者さん、またご夫妻で来られている方が
多く見られました。
孫先生は多くの患者さんとはしっかりコミニュケーションをとり、信頼関係を作ることが
とても大事と治療の基本を話されました。

担当医師とコミニュケーション取れないと嘆く日本の患者さんの不満の声が
聞こえてきます。
孫先生のところには「PCOS」、「子宮筋腫」、「子宮内膜症と卵管狭窄」、
「黄体化未破裂卵胞(LUF)」「卵巣早衰(POF)」の方など沢山の方々が
来られていましたが、どの患者さんにも笑顔で診られている姿には感動しました。

不妊症研修 山東中医薬大学附属病院①

2009年11月18日、19日と済南市にある山東中医薬大学附属病院の婦人科
(生殖医療センターでも)で研修を受けました。

山東中医薬大学附属病院の婦人科は、体外受精を行っている漢方病院としては中国で唯一の病院です。

また生殖医療センターは中西医結合(現代生殖医療と漢方薬、鍼治療を含めた中医学を組み合わせた)の不妊治療で、中国で有名な病院です。

外来の入り口です。

私達は別棟の方から生殖医療センターに入りました。
受付には「希望はここから始まる」と描かれ、来られた方が
「やっと此処にたどり着いた!」と希望がもてるような雰囲気でした。

待合コーナーには壁一面に生殖医療センターの歴史がかかれ、シンボルマークがひときわ目立っていました。

鍼治療室も見せてもらいました。ETする時に子宮内膜を着床しやすい厚さにするよう、
また排卵もスムースに行えるよう鍼治療が施されるようになっています。
壁には鍼灸のツボの名前も、食事のことも、養生のこともパネルにして飾ってありました。

南京・厦門へ研修に行ってきました 1

11月20日~25日までの間、「南京・厦門不妊症研修」に行ってきました。

南京では江蘇省中医院で「周期療法の権威者・夏桂成先生の理論講義と外来実践の研修を受けてきました。夏桂成先生は、もうご高齢ですが大変お元気で、いつも私達の研修集団を快く楽しみに受け入れてくださいます。今回5回目ですので、覚えていてくださったのでしょうか、先生からお声と握手をいただき感激でした。

夏桂成先生の今回のご講義は「排卵期」の治療に関するもので、長年の臨床の実践を踏まえて話されました。私たちが店頭で相談をうける、PCOS,排卵誘発をしても卵が育たない、未熟で排卵してしまう、卵が大きくなっているのにもかかわらず排卵出来ないなどの排卵障害、あるいは着床障害、あるいは子宮内膜が薄いなども全て排卵期にかかわっているとして、排卵期の概念・特徴、夏桂成先生が唱えている3-5-7の理論、治療について重要なお話を聞かせていただきました。

外来研修では地方からも多くの方が夏桂成先生の名声を聞きつけて受診され、いつもながらの混雑ぶりでした。

患者さんは以前はあまり見られなかった「PCOS]の方が多く、中国の食生活の変貌を垣間見た感じでした。

談勇先生の研修は、先生が 旭川で研修されていただけあって、通訳なしで日本語が通じます。

談勇先生の患者様はホルモン剤を投与されている方が多く、ホルモン剤との併用が多いようです。

「ホルモン剤を6ヶ月使うといろいろな副作用が出てくるが、漢方薬を服用すると3ヵ月くらいで効果が出てきて副作用も少ない」  「身体にはとても良い」と患者の診察の合間にいろいろ教えてくださいました。談勇先生の講義は「周期療法とPCOS]で、PCOSの特徴、診断、治療法を日本語用のスライドを沢山作って講義されました。

毎日診療や手術でご多忙な先生が我々のために睡眠時間を裂いて準備下さっていると伺い、恐縮、感謝でした。

南京研修3

中国の産婦人科学会でも有名な<談 勇>教授の「子宮筋腫」「卵巣嚢腫」の講義がありました。

談勇教授はかって旭川医科大学に6年間在籍されていただけに流暢な日本語での講義でした。私たちの講義のために午前3時までかかって資料を作ったそうです。

その意気込みは多くのスライドに現われ、手術で摘出された「子宮筋腫」、巨大な「卵巣嚢腫」、卵管内で育たなくなった胎児の「子宮外妊娠」、「子宮の奇形」の写真など、目で見る学習には「凄い!」と感嘆した内容でした。「子宮筋腫」の原因と治療、「筋腫を持ちながらの妊娠」など、漢方薬を使うポイントを丁寧に講義してくださいました。

談勇先生の祖父も有名な産婦人科の医者だったそうです。残されていたたくさんの資料をみて、「現代に応用できる事がたくさんあった」と熱く語り、中西医結合で多くの患者さんを助けている談勇先生。手術をしながら、体力回復に、体質改善に、積極的な治療にと、漢方薬を巧みに操る談勇先生の存在はとても大きく逞しく感じました.

南京研修2

夏 先生の診察室には診察を受ける患者、次の患者、次々の患者が入り、問診をする院生、教授の傍で処方を決める院生、その処方を最終的に夏先生がチェックする仕組みなっています。

そこに我々研修団の8人、通訳をされる中医師が入っての大人数。日本の診察風景とは随分違います。患者さんにとっても大変な迷惑化と思いますが、とても協力的で、基礎体温表(BBT)やカルテ、検査データーも快く提示してくれました。

不妊症の患者さんがとても多く、その原因はPCOS,子宮内膜症、無月経などが多かったです。皆さん、月経期、卵胞期、排卵期、高温期に分けてのお薬(すべて煎じ薬)を処方してもらっていました。

大体7日間の処方で経過を観察し、きめ細かく見ていかれます。私たち店頭では7日間単位の処方は難しいですが、これも今後の課題になりそうです。外来では、患者様へのアドバイスや症例のポイントなど、時間を割いての説明を受け、勉強になりました。

南京研修1

  11月20日から南京中医薬大学附属病院に、「周期療法」の研修に行ってきました。

 

   写真は南京中医薬大学の生殖医療センター 入り口

私が店頭で日頃行使している「周期療法」は、1960年頃に中国で考えられてきた新しい治療法です。女性の性周期ホルモンを西洋医学的な理論と漢方医学的な理論を組合わせた、いわば中西医結合の治療法です。

この理論を深く進め実践している「周期療法の第一人者」が南京中医薬大学婦人科教授、<夏 桂成>先生なのです。もうお年は70代。中国では老中医といわれ、診察は「名医堂」という別棟での特別室で行われています。勿論診察料も特別料金で、一般の方の3倍程度ですが、遠くから飛行機で来院されたり、泊りがけで来られて大勢の患者さんでいっぱいです。

左:夏桂成 先生  右:研修団同行の陳志清 先生

私は毎年11月のこの時期に夏教授のもとに研修に行かせてもらい、今回で4回目の研修になります。今回は朝8時から夕方6時までの集中講義「周期療法の基礎理論」を受けました。中医学は3000年もの歴史があり、古代からの「陰陽理論」「易経の理論」がありますが、その理論を充分理解していないと「周期療法」がうまく実践できないことがわかりました。奥深い理論です。

夏 桂成教授は「周期療法は進化し続ける」と言われていました。私も日頃の実践の中で1年目よりも2年目、昨年よりも今年と、確実にステップアップしていることに、嬉しさと自信を感じた4回目の研修でした。