うれしいご報告

今日はうれしい報告を受けました。

もうすぐ32歳になるSさん、原因不明の不妊で5年間、東京から関西に転勤になりいち早く漢方を求めて来られました。結婚して4年、いろいろ検査をし、ホルモン検査、通水検査、フーナーテストが全て異常なしです。体温表では、低温期の体温が高めで高温期との差が少なく、高温への移行が少し緩慢で、高温期の日数が10日と少し短めでした。病院にいっても原因がわからなくタイミング指導を受けていました。

Sさんのように、赤ちゃんがほしいのになかなか授からない、これと言った原因もわからないという「原因不明の不妊」の方は不妊の10~15%にのぼり結構多くいられます。はっきりした原因があればそれは心配ですが、原因がわからないのも不安になります。

Sさんはそれ以来1年2ヶ月の間、周期療法で体調を整えてきました。酷かった月経痛、排卵期の刺痛、冷え症、寝つきが良くない、下痢をするなどの症状がすっかりとれ、基礎体温もきれいに整ってきました。それでも赤ちゃんが授からず、とうとうクリニックへ行きました。AIHをすること5回、ようやく待望の赤ちゃんが授かりました。

この1年2ヶ月の間、周期療法で全体の体調を整えながら、<婦宝当帰膠> <杞菊地黄丸> <爽月宝> <参苓白朮散>などを服用してきました。

今日、「先生、赤ちゃんができました!」 待ちに待ったSさんの報告に胸が熱くなりました。

驚きの中で

まだまだ暑い日が続いていますが、暦のうえでは秋が訪れるという「立秋」の日に、秋風のように爽やかにある便りが届きました。

「おめでたですよ。」

「え?」

映し出されたエコーの映像には子宮内に2cmほどの小さな命が確かに存在することが見えたのです。

「ここが頭でこれが胎盤となるところ、ほらっ、ここに小さく拍動する心臓が見えるでしょう。心拍がちゃんと確認されましたよ。元気に育ってますよ。」

「ほんとですね・・・!赤ちゃんなんですね・・・。」

Tさんは今回もホルモン値がガタガタで、またピルにより生理を起こす治療を始めないとならないと暗い気持ちで受診をしたものですから、意外な結果に驚きが先にたち、まだ信じられない様子。

産婦人科の先生も思わぬ結果にびっくりしているご様子。

「全然実感ないでしょう、こんなもんですよ。ほんとに良かったですね!」

思い起こせば昨年春、同病院にて子宮筋腫の手術を受け、不妊の原因の1つを除去したその後はすぐにでも妊娠するかと期待に胸をふくらませていたものの、昨年秋から過度のストレスによるホルモンの崩れ。その崩れは坂を急速に駆け下りるように滑り落ちていくような状態でした。

婦宝当帰膠」「シベリア霊芝錠」「紅サージ」「冠元顆粒」「煎じ薬」「オリジン」・・・様々な漢方の力を借りてその修復を試みましたが、急降下の勢いを止めることはできず、結局ホルモン剤による治療に頼らざるを得なくなりました。

3周期ホルモン治療を行い、その後はまた漢方による「妊娠しやすい母体づくり」をしようと考えていたTさんでしたが、3周期後の血液検査が予期せぬ悪い値。秋の時点ほどの悪い数値ではありませんでしたが、決して「妊娠」という言葉につながるには良い状態ではありませんでした。

しかし「今周期はホルモン剤なしで少し様子をみたい」とのTさんの意向にて、今周期は漢方のみで調整することにしました。しかし予想通り低温期が続く日々。しかし根気よく「婦宝当帰膠」「杞菊地黄丸」「煎じパック」を飲み続けました。

基礎体温表は何ともいえない状態でしたので、生理がこないまま周期60日目を迎えた今日の日もまさかこんな驚きのことになるとは思っても見なかったことでした。

産婦人科の先生も今回もホルモン値を診るために血液検査をしようとされていた矢先でしたので、驚きと喜びを隠せないお顔で、

「教科書通りには行かないことはたくさんあるんですよ!ほんとに良かったです!」

とTさんと共に心から喜んでくださっているS先生にも感激です!

今どきこんな風に一緒に喜んでくださる医師がどれくらいいるでしょうか・・・?インフォームドコンセントが大切だと言われてから久しいのに、未だに治療内容もほとんど説明なしに質問をすると嫌な顔をし、溜息をつきながら簡単にしか説明しない医師はたくさんいます。忙しいことを理由にして説明を怠るのは賛成できないことです。

TさんはS先生に出会うまで、様々な病院を渡り歩いたと言います。でもここに来て、37歳にして、立派な心優しい先生に出会い、そして漢方でも素敵な先生に出会い、今まで自分を先生を信じ続けてきて良かった・・・!と言える日が来たことを幸せに感じ、感謝の気持ちを忘れずにいることでしょう。

今日でちょうど8週。小さな命の鼓動も確認でき、Tさんは何とも不思議な気持ちで帰路につきました。

まだ安定するまでには日にちがあります。もう少し漢方と共に過ごしていきましょうね。

ほんとに良かった!おめでとうございます!

卒業?!

35歳Aさん。4歳の女の子のママです。2人目が欲しくて欲しくてAIHやIVFを繰り返すもののなかなか望むようには至らず、困り果てて次の手段として漢方薬を取り入れることを決意されました。

特にホルモン数値ではこれといった問題はなく、強いて言えばPMSがあるくらい。後は胃腸が弱めのためにすぐに口内炎ができるという体質がありました。

遠方にもかかわらず、店にまで訪ねて来られ、じっくり話をし納得の上で漢方薬を手にされ服用を始められたのは今年の4月でした。

自然周期のもとで人工授精を行う方法をとり、今回4回目のトライでした。今回が駄目であれば、次回からは誘発剤を使用しての治療が行われる予定となっていました。

ところが今日、2人目の赤ちゃんを授かったとの嬉しい便りが届きました!不妊治療の婦人科を晴れて卒業することができたのです!

漢方薬を服用し始めてから3ヶ月、早い結果でした。

『先生の「まずは3ヶ月」というお言葉も半信半疑でしたが、毎月私の状態に合わせたお薬を遠方まで送って頂けて、「赤ちゃんはきっと出来る」と信じられるようになりました。そして、服用開始からちょうど3ヶ月、赤ちゃんを授かることが出来ました。本当にありがとうございました。』

とのAさんの喜びの声。私達もその言葉にとても勇気付けられ、口元が綻ばずにはいられませんでした。

良かった、ほんとに良かった・・・。

まずは何事も信頼してもらうことが大切です。信頼してもらえるように対応しサポートしていくのが私達の役割です。それがあっての漢方の効き目です。これからもAさんが信じてくださり喜んでもらえたように、お子様を希望する多くの人達に同じような喜びを手にし、共に微笑むことができるよう努めていきます。

遠く離れてお顔が見えないと、少しのくい違いで信頼を失ったりトラブルが発生することもあります。言葉の言い回しにより違った意味に伝わってしまったりすることもあるでしょう。返答内容に疑問を感じたりした場合は、すぐにお尋ねください。夢が叶うまで多くの人達の力になりたいですから・・・。

Aさんに宿る新しい命は、もう8週を過ぎ、心拍も確認されています。

自分のお腹の中で違う命の鼓動を感じる・・・。とっても素敵なことで、これは女性だけの特権ですよね。

これからはAさんには「婦宝当帰膠」「衛益顆粒」「双料参茸丸」などの安胎薬をおすすめします。今までもAさんの高温期の処方には「衛益顆粒」が受精した卵を大事に維持するために含まれていました。今から服用する「衛益顆粒」は鼓動を続ける小さな命を守るために必要となってくるものです。

不妊治療の婦人科は卒業されたけれども漢方薬はもう少しお付き合いくださいね。かけがえのない命のためにも自分のためにも・・・。

誕生月に

32歳Tさん。問い合わせをされたのは昨年の10月。その時で結婚2年目。独身の頃から生理痛が酷く、生理中は鎮痛剤は手放せない生活を送っていました。

その原因は子宮内膜症とチョコレート嚢腫によるもの。

しかし結婚後は土地が離れたこともあり、病院からも遠ざかってしまいました。

病院は離れても、毎月やってくる激しい生理痛からは離れることができません。

何とかそれを改善し快適な生活を送りたい、そして早く子供に恵まれたい!との思いで、ネットにて検索し当店に辿り着いたのでした。

Tさんの体質は、生理痛が酷く、月経血も粘っこく、おりものは黄色いことから「お血」や「炎症」によるものが見られます。またその他にも「冷え性」「むくみ」「肩こり」などから気血の巡りが悪いことが伺えました。

一番辛い症状の生理痛は、まさしく子宮内膜症によるもので、それによる癒着が進みつつある可能性を秘めています。独身の頃にそれが原因であることがわかっていたようですので、その時点で漢方薬にて治療をされていればここまで酷い症状を引きずって生活することにはならなかったことでしょう。

しかしまだ32歳。遅くはありません。

以前どちらかの卵管も癒着しているかもしれない、と診断されたようですが、それが進行すると自然妊娠が困難な不妊症になりかねません。

まずは漢方薬にてTさんの症状の根源となっている「お血」を中心に「活血化お」と「消腫」を目的として治療をすすめていくことになりました。

周期によりTさんの症状に合わせて徐々に漢方薬の組み合わせを変更しながら調整が行われました。使用したのは「婦宝当帰膠」「水快宝」「爽月宝」など。

そして徐々に毎月の生理痛は以前より軽減はしていきましたが、それも波があり酷い月もあったことから「田七人参」「ルミン」を加え内膜症を抑えるようにしていきました。

そしてその処方になって3周期目、生理が少し遅れていたので気になり、「もしかして・・・!」と妊娠チェッカーによりチェックしてみると、何と陽性反応が出たのです!

しかし「まさか」という疑いと不安の中でTさんから「このまま薬を続けてよいかどうか」の問い合わせのメールを受けたのです。

今Tさんが服用している薬は内膜症の改善のためのものですので、妊娠が発覚すると服用をお休みした方が良いものが含まれています。それよりも現在の目的である「妊娠継続」「流産防止」のためのお薬を服用してもらう方が良いですので、即その目的のお薬に切り替えてもらいました。また少しお腹の張り感もあるとのことですので、それを軽減する安全な漢方薬も加え調整されました。

これからしばらくTさんの力になってくれるのは「婦宝当帰膠」「田七人参」「参馬補腎丸」「芍薬甘草湯」です。
少し落ち着くまでゆっくり安静にして様子をみていきましょう。

今月はTさんの誕生月。

天からのとっても素敵なプレゼントが届けられました。これから大切に大切に育てていきましょうね!

ストレスは禁物!

34歳Tさん。BMIが16というとてもスリムな体形です。いくつになっても日本女性の憧れの「痩せていること」、しかしTさんのように太りたくても太れない体質の人は、それはそれなりに悩みなのです。

無理に太ろうとしても顔だけ変に太ったりするだけ。女性の美しさの1つでもある「肌肉がふっくらしている」という見かけには、なかなか近づけないのが現実です。しかも妊娠するための条件として、BMIは最低でも18はあってほしいものなのです。

どちらかと言うと、気を遣うタイプで神経が細やかな性格のTさん。今年のお正月に親戚が集まった際に「子供はまだ?」の問いかけに、気づかないうちに自分で自分を責め、1年ほど前からタイミング指導にて試みてはいるものの、なかなか恵まれないストレスが日に日に大きくなってきていたようです。

思い悩むうちに、睡眠も浅くなり、そのために疲れが取れきれずに体も頭も疲れ果てていました。疲れすぎると気血のめぐりが悪くなりますので、「むくみ」「冷え症」「生理痛」などの症状も出やすく、悪化します。

疲れ果てたTさんは、「体質改善」の近道はないものかとネットで検索し、結果、眼に飛び込んできたものが「漢方」の文字だったのです。

早速ネットの相談票にて問合せをされました。Tさんからのその問合せには、今Tさん自身が抱えている悩み、そしてこれから望む方向性など詳しく記されていました。

今の悶々としたストレスから脱するためには、何か一歩進みたい!その1つの方法として、漢方薬を試したい!との思いが伝わってきました。しかし「漢方」といえば「高い」イメージがあります。実際保険が適用されないものを使うために1ヶ月に2万~3万円ほどかかってしまいます。Tさんには限られた予算がありました。

しかし予算に合わないものを無理して1ヶ月続けても、その後続かず体質改善まで至らずに終わってしまうことの方が悲しいことです。なるべくTさんの要望に沿うように、しかし漢方薬の効き目が緩くなりすぎることのないように、予算を極力抑えての処方になりました。

婦宝当帰膠」「冠元顆粒」「加味逍遙散」「六君子湯」などを周期やTさんの症状に合わせて組み合わせ、続けて服用することで体質改善が出来るように処方されました。

そして1周期間が過ぎました。

Tさんから「イライラすることがなくなり、夜がぐっすり眠れるようになった」との報告を受けました。とても良い傾向です。その情緒の安定を物語るように、Tさんの基礎体温表はきれいに整い、とても良い状態になっていることがそれからも見て取れました。

そして2周期が過ぎ、3周期を迎えようとしていたとき、妊娠陽性反応の報告を受けたのです!

これはかなり早い改善です!

もともと神経過敏で不安をたくさん抱え、身体も精神も疲れ果て、ストレスだらけのTさんでしたので、漢方薬を服用することで、その働きの安神作用が効果を発揮し、ストレスを軽減してくれた結果、気血が巡り、これほどにも早い結果を得ることができたと言えるでしょう。

ストレスは禁物です!気血の巡りを悪くし、マイナス志向に陥りやすくなってしまいます。現代人は何らかのストレスを抱えて生活せざるを得ない状況にあることがほとんどですが、それを解消したり軽減する自分に合った「術」を身につけることが大切です。Tさんもこの術を身につけていれば、もっと早くに授かることができていたことでしょう。しかし今後のためにも「術」を見つけてくださいね。

嬉しいつわり

「ほんとびっくりしました!ありがとうございます!」

つわりの症状を軽減するための漢方薬と安胎薬をJさんの代わりに取りに来られた旦那様。結婚5年目で初めての妊娠反応に「びっくり!」の一言。

しかし旦那様は、妊娠の陽性反応が出てからどう対処していいのかわからず、オロオロしてばかり。なるべく力仕事はしないように、サポートはするものの仕事に行っている間は何もできないわけで、どうしたものか・・・。

そして喜んでいる余裕もなく、次にやってきたのは「つわり」でした。細くて華奢で身体の強い方ではないJさんですので、つわりの症状もやはり辛いものとなっているのです。もともと食の細いJさんが、つわりのためにもっと食が細くなり、旦那様も見ているのが辛く、しかし何もできずにまたオロオロ・・・。

そんな中、つわりを和らげる漢方薬を1日でも早くに飲ませてあげたい想いで、代わりにお薬を取りに来られたのです。

毎日がオロオロしていて、どうしていいのかわからないことばかりでしょうが、これも『妊娠』という第一歩がやってきたからで、このことでオロオロできる事実があるとことは、とても幸せなことですよね。

昨年の年明け、ご夫婦で漢方薬の扉を叩かれた時は、病院での治療をこのまま続けていくべきなのか、これからどうしたらよいのか、32歳の年齢は若くないのか、・・・といった悩みや不安をたくさん抱え、分かれ道の手前でオロオロされていました。

その頃のオロオロに比べたら、今のオロオロは次元の違うもので楽しい限りです。

多嚢胞性卵巣の症状を持ち、FSH値も高かったJさんにはいくつもの生薬を併せ調合した煎じ薬が処方されていました。煎じ薬は毎朝コトコトと1時間ほど煎じなければならず、手間も時間もかかり根気が必要です。

しかしそれを毎朝1年以上直向に、その効果を信じ、煎じ続けました。もちろんその時の症状や経過に合わせて処方される生薬も少しずつ異なったものとなっていましたが、「煎じ薬」はずっと処方されていましたので、毎日煎じるのは大変なことだったでしょう。

しかしその甲斐がありました!

今は心拍も確認され、一先ず安心です。しかし、赤ちゃんが育っている証拠の「つわり」の症状からは、しばらく解放されることはないでしょう。旦那様もまだオロオロの日々が続くでしょうが、今しばらく「つわり」を和らげる漢方薬にて乗り切ってくださいね。

もう8ヶ月

36歳Mさんから可愛いGくんの顔写真入りのお便りが届きました。

写真の画面にはおもちゃを握り締めたGくんの元気な姿が写っていました。写真はMさんの家のある一部分を切り取ったものですが、そこからは家全体に広がり包まれる明るさや、笑い、声が聞こえ、十分にMさんの幸せが伝わってくるものでした。

Mさんは25歳までは順調に月経が来ていたのが、25歳を過ぎた頃から徐々にその量が減り、周期も早まるようになってきました。3年前に体調を崩したことがきっかけで、月経が半年以上もない日が続き、その後は一定の周期で来朝することがなくなっていました。

Mさんが漢方の道を進み始めたのは一昨年の春。その年の2月からまた月経がない日々を過ごしていた時でした。その頃、病院からは黄体ホルモンの「ノアルテン」を処方され、月経周期の調整がなされていました。また多嚢胞性卵巣であることも診断されていました。

ノアルテンを服用している関係で基礎体温は高めであったために、良い卵胞が育ちにくい状態であったこと、育っても多嚢胞性卵巣のために排卵が難しいこと、などが問題点であることが見て取れました。また、「立ちくらみ」「腰痛」「口渇」があり、下は「胖大」「薄白」であることから「気虚」「腎虚」などもあることがわかりました。

一昨年春から本格的にMさんの漢方薬による体質改善が行われました。

まずは周期を整えること、基礎体温を低くすること、に重点を置き、周期療法ではなく、全周期を通して漢方薬を服用しつつ改善するのを見ていくことにしました。使ったのは「トウシャン」「六味丸」「桂枝茯苓丸」「シベリア霊芝錠」など。

そして夏ごろには月経周期が27日ほどになってきていました。その頃より、漢方の処方は周期療法に変え、「クロミッド」と併用しながら周期を整え、卵の質を良くするように計っていきました。

そしてその秋。Gくんが宿ったのです!

11月末にはGくんの心臓の音が確認され、それ以降その心臓は鼓動を止めることなくGくんはこの世に無事に誕生したのでした。

あれからもう8ヶ月。

育児を楽しみながらふっと一昨年の春のことを思い出されたMさん。

「その頃は『不妊』という現実を受け止められず、『どうしよう』と考えてばかりいました。『漢方だけは珍しく真面目に毎日飲んでたね』と主人に言われ、半年という短い期間で妊娠できたのは、やっぱり漢方のおかげだなぁ、と本当にそう思います。」

と元気いっぱいのGくんの写真にメッセージが添えられていました。

幸せいっぱいのMさん。これからも人生山あり谷ありですが、Gくんの笑顔に会う日までの高い山も乗り越えてきたのですから、これからやってくる山も難なく乗り越えることができることでしょう。

あれから3年

36歳Nさん。2000年のミレニアムに結婚し、7年が経ちます。

3年前に1人子供を出産してから体調が思わしくなく、最近は眠りが浅く、すぐに眼も疲れるようになり、左の肩こりも酷く、体が重たく感じる毎日を過ごしていました。

計画では、2歳離れてもう1人子供を望むつもりでしたが、人生計画通りには行かず、だんだんと年齢と共に、体力も衰えてきたように感じていました。月経に関して言えば、月経血量が少なくなってきて、排卵期のおりものも少なくなってきたように感じられました。

現在はイギリスに在住しているNさんですが、「体質改善」で思いつくのは「漢方」でしたので、日本の信用できそうな漢方の先生をネットで検索し、当店に辿りつかれたのです。

Nさんの改善には、まず体調不良の部分から調整することが大切です。「眠りが浅い」「眼の疲れ」「左肩こり」などの症状は、「腎虚」「お血」がある証拠です。それらを改善するために「血府逐お丸」「水快宝」「杞菊地黄丸」「参馬補腎丸」などを組み合わせて、周期ごとに調整していきました。

漢方を始めたのは昨年の11月。Nさんの自覚としては、あまり劇的に変化することはなかったようですが、徐々に身体の内部は漢方により改善がなされていたのでしょう。今年に入って、遠いイギリスにコウノトリが舞い降りたと言う知らせが届きました。

春の風に乗って、幸せが運ばれてきたようです。私達もその幸せを感じながら、ご出産までもう少し手助けを続けていきます。今のところ、何も問題なく小さな命は鼓動を続けているようですので、このまま何もなく出産されることでしょう。

お兄ちゃんになる予定のお子様には、もうその鼓動が聞こえているのでしょうか。ママのお腹に耳を当て、「お兄ちゃんだよ!」って話をしているようです。妹か弟になる小さな命には、お兄ちゃんの声は聞こえているはずです。とても微笑ましい光景に私達も心あたたまりとても嬉しく感じています。

浮腫を改善したくて

「浮腫」、「疲れやすい」、「冷え症」を改善したくて漢方を飲み始めた27歳Yさん。

水の巡りの悪いYさんは、ぽちゃぽちゃしているので、「浮腫」をなくしてついでにダイエットもできたらいいなと希望を持って、漢方薬を飲み始めました。また、ついでに子供も授かりたいな、と希望はどんどん膨らむばかり。

そんなYさんの願いを聞きいれようと、まずは気血をめぐらし体を温めてくれる「婦宝当帰膠」、湿の溜まりやすい体質を改善するために「温胆湯」「ササヘルス」を続けてもらいました。そして時には胃の調子を整えるために「香砂六君子錠」を加えながら巡りの改善を行ってきました。

そして5周期目、ダイエット効果に関しては体重や見かけではあまりなかったものの、体の中のダイエット効果はあり、体の中の巡りが良くなり、湿が取れてきたことにより、環境が良くなり、その結果、妊娠へと繋がったのです!

これは本人が一番驚きの出来事でした。

しかしこれは、当たり前のことで、今まで妊娠の邪魔をしていた「冷え症」や「痰湿」が改善されたことで、体内の動きが活発となり、妊娠できる体になったのです。

そしてYさんには喜ぶ間もなく、「悪阻」の症状が出始めました。

今までおいしかった「婦宝当帰膠」が飲めなくなり、匂いを嗅ぐのも辛くなってしまいました。しかし補腎する何かを飲んだ方が良いですので、味も匂いもない丸剤の「参馬補腎丸」にお薬を変更しました。またあまりにも「悪阻」の症状が強い場合は、生薬の「黄ごん」を煎じて飲んでもらうことにしました。

悪阻があるのは赤ちゃんがちゃんと育っている証拠です。望み続けていた我が子が今、お腹に宿っているのです。自分の存在をアピールするかのように訪れる「悪阻」の症状。しっかりそのことを受け止めて、「育っているのね」と確認してあげてくださいね。

驚きの瞬間

結婚15年目、41歳のYさん。

30代は「自然のままに・・・」と子供が授からないことをそれほど気にかけていませんでした。しかし40歳を過ぎてから、「1人くらいは子供が居てもいいのでは」と思い始め、婦人科に通い始めました。

そこでわかったことは、子宮筋腫とチョコレート嚢腫があることでした。またやや黄体ホルモン不足とFSHも高めであることから、婦人科からは黄体ホルモンを補充するセロフェン、プロラクチンを下げるためのテルグリドなどが処方されました。

即、婦人科からは人工授精をすすめられました。Yさんも言われるままに人工授精を行いましたが、思うような結果には繋がりませんでした。

その頃より、月経血が減少し始めたこともYさんにとっては気になるところでした。

このまま授からないうちに月経がなくなってしまうのでは・・・。という不安とともに、今できることを何でも試したい、という思いから、昨年12月に漢方の力を借りることを希望されたのです。

Yさんの体質は「冷え」「むくみ」などの症状があることから、めぐりが悪いことが伺えました。また高プロラクチン血症やFSHが高めのこと、子宮筋腫、チョコレート嚢腫のことも含めて、Yさんには「水快宝」「参馬補腎丸」「炒麦芽」「参茸補血丸」などを周期によって変えることで、それらの症状を改善するように計りました。

そして2周期目の1月末。誰もが驚く奇跡のようなことが起こったのです!

たった1周期の漢方薬を飲んだだけで、15年間授からなかったYさんのもとに小さな命の火が灯ったのです!!素晴らしい漢方の力です!もちろんそれに答えてくれたYさんの身体の力も素晴らしいものです!

Yさんの体に今初めて宿った灯火を決して消えることのないように、そっとそっと育てていきましょう。

これからは「衛益顆粒」「双料参茸丸」などの力を借りながら、丈夫で頭の良い子をこの世に無事に迎えることができるようにしていきます。

Yさんのご年齢を考えると、こんなに早い結果はなかなか得られるものではありません。しかしこのような驚きの瞬間は、それほど低い確率ではなく頻繁に、東洋医学の世界では起こることなのです。是非、東洋医学をお試しください。