「着床前診断(PGT)」ZOOM講演会

2つ目の演題は、夢クリニックの遺伝診療部室長の杉本岳先生の「着床前診断(PGT)」のご講演でした。

最近よく「着床前診断」という言葉を耳にします。

また「着床前診断を受けてみようと思います」「先生はどのように考えますか」とか質問されることが多いので、大変興味深く伺いました。

★着床前診断:着床前遺伝学的検査の略で受精卵の様々な検査(染色体の数の検査)、(染色体構造異常の数の検査)、(遺伝性疾患の原因となるDNAの変化の検査)の総称で、まとめてPGTと呼ばれる。

現在は着床前診断というと、おもにGGT-A(着床前染色体異数性検査)をさし、胚移植前の胚が持つ染色体の数を調べる方法です。

人間はだれしも父(精子)から23本、母(卵子)から23本の染色体をもらい合計46本の染色体を受精卵として引き継ぎもっているのですが、うまく23本がもらえなく、過不足(47本とか45本)を生じると、染色体異数性ができてしまいます。

染色体の過不足は、着床しない原因や流産の原因になるといわれています。

★そこで、体外受精や顕微授精した胚を培養して胚盤胞まで成長した胚の細胞の一部を採取して検査するのです。

将来胎児になる部分は傷つけずに、胎盤や絨毛となる細胞を一部分採取して残った胚(胎児になる細胞は)胚盤胞の凍結に進みます。

検査の結果染色体に過不足がない胚をえらび採卵の次の周期に凍結胚を融解して移植するというものなのです。

★目的は

流産率を下げる

移植一回当たりの妊娠率を上げる

移植の回数を減らして妊娠までの期間を短くする

ことですが、子供への安全性?効果はどのくらい?結果は正しい?のか、

今後、これらの安全性、有効性が求められるものと思います。

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