結婚歴4年、40歳のHさん。不妊治療に通ってから3年。
Hクリニックで1年、AIHしながらステップアップして、徐々に卵が取れなくなり、子宮内膜が薄くなって来ることに不安を抱いてのご来店でした。
周期調節法(周期療法〉のやり方で漢方薬を服用してから1年3ヵ月。Hクリニックをお休みしていただいて漢方薬だけを服用してもらい昨年の秋Aクリニックに今までの経過を説明して「低刺激」でのIVFをお願いしました。
今までは刺激療法でなかなか採卵まではいかず、反って卵巣に遺残卵胞を残していましたが、やっと自力で卵が育つようになり
①採卵できるようになり、次は胚盤胞になるまでの元気な受精卵を作ろうと励みにして
②やっと胚盤胞の卵を作ることができ、今度は薄かった子宮内膜を10mmにしようと処方を変え
③子宮内膜も11mmになり環境もよくなったので
④移植(ET)しました。そして判定。
「やっと陽性反応が出ました!」の言葉に今までの辛かった思いがこみ上げ、感無量の瞬間でした。「よかったです!」これはあくまでも第一歩。いくつかの関門をくぐらなければなりません。
「大量のホルモン剤を長期間繰り返し使っていると卵の質が落ちる」と加藤レディースクリニックの竹原先生もおっしゃっていましたが、不妊治療をされている方の中には「治療始めは良い卵が採れていたのに、最近は卵の質が落ちたようです」と訴える方が多く見られます。
Hさんのようにしばらくホルモン剤のシャワーから離れて、周期調節法〈周期療法)の体質改善が必要なのかもしれませんね。
とりあえず「おめでとう!」の言葉は「心拍確認」までお預けです。40歳のHさんのマタニティライフの始まりです。