女性にとって大切なもの

「女性にとって大切なもの」、それは毎月来る生理のことです。

この1週間のうちに、「生理が来ないのです」という相談で来店された方が4人続きました。

2人は妊娠をご希望されている方ですが、病院でホルモン治療にて、生理を起こさせているけれども、自力では来ないという方です。

独身の方であれば、早いうちに漢方を始め、自力で生理が再開することも望めますが、結婚してからでは気持ちがあせり、自力で起こさせるように体質改善をするのは大変かと思われます。

生理が来なくなる原因で多いのは2つです。

ひとつは急激なダイエットによるもの。

急激なダイエットにより、生理を起させるだけの力と血が不足するとともに、ホルモン状態が変調を来たすのです。漢方ではそれを「気血不足」といいます。

もうひとつは、過度なストレスによるもの。

新たに就職した時、引越しをした時、などの環境の変化が原因で、身体に過度のストレスが掛かってしまった時に、ホルモンバランスを崩してしまった場合です。漢方では「肝腎不足」や「気滞血お」などといいます。

女性にとって、生理はとても「大切なもの」です。「来なくなる」、もしくは「不順になる」といった場合は、何らかのストレスが掛かっているものです。

「来ないのは楽でよい」とは決して思わずに、自分の体に「何がストレスとなっているのか」、ちゃんと聞いてあげてください。一度崩したリズムは、長くそのままにしたおけばおくほど、戻りにくいものです。

「女性にとって大切なもの」の「リズムをきちんと整えること」が「きれい」の秘訣です。不順になっている方は是非早めに元のリズムに戻してください。

今から体質改善を

22歳のSさん。

高校在学中に様々なストレスにより、生理不順、そして、引きこもりに。

やっとのことで高校を卒業したもののそれから2年間家から出る事もできず、寝られない日続き。寝る事も食べる事も何をするのもしんどい毎日。少し改善されたと思って、バイトをしてみても続かない。生きている価値を見出せず、「死にたい」と思うことも。

そんな状態ですから、生理は来なくなっていました。

1年前の春から週1回のペースで鍼灸治療を始められました。途中気持ちに山あり、谷ありで、治療をサボることもありましたが、心の方も徐々に改善し、「大学」という目標を持つことができ、勉学に励み、1年後の春に晴れて大学生に。

生理も40日周期くらいの少し長めですが来るようになり、改善しました。

今は大学1回生。バイトも始め、少しお金に余裕ができたので、鍼灸治療に併せて、今月より漢方も始めました。

今日も鍼灸治療にて来店。今週末が高温期の予定。いつも高温期が安定しないために生理が遅れがちに。今週末に高温期になれば、調度よい周期になるのです。今回は鍼灸と漢方のダブルの治療効果を期待しつつ週末を迎える事に。

漢方は始めたばかりですので、3周期は様子をみないといけませんが、心の面も昨年に比べてかなり安定しているので調度良い周期になるもの早いのではないでしょうか。

Sさんは、若いうちから体質改善をして、不妊予防をされている例です。

本人曰く、「更年期障害も予防されていますよね。」