またまた妊娠判明!

43歳のSさん、いつものように基礎体温表を見せてくれました。

「えっ、ほんとう!」高温期14日目で、体温は36,8~9度くらいを推移しています。いつもは12日目頃から体温の下降が見られるのに、今周期は下降する気配は見えません。「いい感じで続いているね、尿検査してみて」と妊娠検査紙を渡し調べていただきました。やはり出ました「陽性です!」とにっこり微笑んでくれました。当店に来られた後、周期療法で<婦宝当帰膠>や<参茸補血丸>、<帰脾錠>などを服用してもらい、10ヶ月目の快挙です。

Sさんは結婚して9年、今まで2回7週目で流産の経験があり、最後の流産から1年たちます。「もう流産はしたくありません。7週目がトラウマになっているのです」当然のことです。大事にして、この7週を乗り切らなくてはいけません。

もう1つの心配は、仕事が忙しくなってくるとのことで、「時間的に無理」と断っても「何とか。何とか」と仕事を頼み込まれるというのです。会社は男性社会なので女性のことはわからず、診断書書いてもらってください。」と頼まれる始末。赤ちゃんが出来たことのうれしさよりも、これから先の仕事と7週目のトラウマが先にやってきて、Sさんはもうパニック状態でした。

女性が社会に進出しても、女性だからと言って優遇されるわけでもないのが現状です。しかし、赤ちゃんが出来、流産しやすい体質であるとなると、母子保護の立場から少し配慮されてもいいのではないかと思ったり、労基法からも母子の健康が守られていいのではないでしょうか?

Sさんの妊娠判明で、今日の体制や女性の置かれている状況を考えさせられた1日でした。ともあれ、おめでとうございます。Sさん挙児を得るまで頑張りましょうね。

卵子提供について

先日第21回の不妊カウンセリング養成講座が東京でありました。

内容は「生殖医療の基礎知識」、「行政の取り組みの状況}、「カウンセリングの分野」、「明日の生殖医療を学ぶ」(胚培養の分野から)と多方面からの講座で充実した時間を過ごしました。

その中で、ロサンゼルスでアメリカの法律によって「卵子提供エージェンシー」を立ち上げている日本人の方が発表されていました。

実は、私のところにもご高齢のカップルが来られ「卵子の提供を受けたいのですが」と悩みを打ち明けられたことがありました。日本では合法化されてなく、どのようなすべがあるのかも知らずに何のお役にも立てず、気になっていました。つい最近も、閉経間近い方が「卵子の提供」を希望されて相談にこられたり、30代後半で両側大部分の卵巣切除で卵巣機能が著しく低下した方が、やはり「卵子提供」を望まれていたこともあり、タイムリーにお話を聞かせてもらいました。

具体的に、渡米する費用や滞在費用、治療費を含めての値段もお聞きしました。いまや、生殖医療は目覚しく進歩し、われわれの時代には考えられないことがたくさん事例としておきています。

生殖は神の手から離れ神秘の世界のベールがはがされつつあります。「自分の子がほしい!」と願う人々の思いはとても大きいものなのです! 倫理の問題、法律の問題を越えてアメリカで卵子提供を受ける日本人は3桁にも昇るそうです。

自然派の漢方をしている私にとっては、高度生殖医療(ART)、卵子提供、AID、代理母など科学の進歩についていけない、そんな気分で患者様の気持ちを汲みながら、複雑な心境で卵子提供エージェンシーの話を聞いていました。

うれしいご報告

今日はうれしい報告を受けました。

もうすぐ32歳になるSさん、原因不明の不妊で5年間、東京から関西に転勤になりいち早く漢方を求めて来られました。結婚して4年、いろいろ検査をし、ホルモン検査、通水検査、フーナーテストが全て異常なしです。体温表では、低温期の体温が高めで高温期との差が少なく、高温への移行が少し緩慢で、高温期の日数が10日と少し短めでした。病院にいっても原因がわからなくタイミング指導を受けていました。

Sさんのように、赤ちゃんがほしいのになかなか授からない、これと言った原因もわからないという「原因不明の不妊」の方は不妊の10~15%にのぼり結構多くいられます。はっきりした原因があればそれは心配ですが、原因がわからないのも不安になります。

Sさんはそれ以来1年2ヶ月の間、周期療法で体調を整えてきました。酷かった月経痛、排卵期の刺痛、冷え症、寝つきが良くない、下痢をするなどの症状がすっかりとれ、基礎体温もきれいに整ってきました。それでも赤ちゃんが授からず、とうとうクリニックへ行きました。AIHをすること5回、ようやく待望の赤ちゃんが授かりました。

この1年2ヶ月の間、周期療法で全体の体調を整えながら、<婦宝当帰膠> <杞菊地黄丸> <爽月宝> <参苓白朮散>などを服用してきました。

今日、「先生、赤ちゃんができました!」 待ちに待ったSさんの報告に胸が熱くなりました。

オリモノの話

女性相談で問診するとき、必ず聞く項目に「月経」と「オリモノ」があります。月経については皆様よく答えてくださいますが、オリモノは意外と答えにくいことがわかりました。「オリモノはありますか?」と尋ねると「さぁ~!よくわかりません!」と答えるかたが多いのです。時には「オリモノって何ですか?」と聞かれる方もいます。

そこで、オリモノについて簡単に説明します。

☆オリモノとは?

婦人の性器(卵管、子宮体部、頸管、膣)から出てくる分泌物です。一般にオリモノといえば、子宮頸管からのオリモノと膣からのオリモノをさします。

☆オリモノの量は?

個人差があり、それぞれの年代によっても差があります。健康な婦人のオリモノの量は、膣の内部を湿らす程度で、出ても下着にわずかにつく程度です。平均1日量は0,3~1、0ml、排卵期周辺で2,5~3,0mlに増量します。

☆オリモノの色は?

一般に乳白色か透明です。水様性でトローンとした粘りのある(牽絲状)オリモノが増えてきたら排卵期です。

☆なぜ、排卵のときに増えるのですか?

透明な粘液性のオリモノは子宮頚管からの分泌物で頸管粘液といいます。(膣からのオリモノはクリーム状か白色の糊状です。)オリモノは月経周期による卵巣ホルモンの周期的な変化に一致しています。排卵期になると頸管粘液はどんどん増え無色透明になりねばねばしたものから、さらさらした感じの分泌物になります。これは,精子が頸管内を通過しやすいようにするためです。

☆オリモノの日数、3・5・7理論とは?

月経日数とほぼ一致しています。月経日数は人により3日、5日、7日というリズムの違いがあります。このリズムが3日の人はオリモノの日数も3日以上、5日なら3~5日、7日なら5~7日という具合に合致していれば卵胞の発育や排卵には大きな問題はないと、周期療法の権威・夏桂成教授の話です。

☆オリモノに使う漢方薬は?

オリモノの多い方には<瀉火利湿顆粒>や<星火温胆湯>など利湿剤を使います。
また、オリモノが少ない方には<婦宝当帰膠>や<当帰芍薬散>など、体質により使い分けます。

是非、ご自分の「オリモノ」を再確認してみてください!

子育てのポイントは原風景!

先日第11回目の「ひよこママの会」が行われました。

ひよこママの会記録 http://kanpou.cocolog-nifty.com/hiyoko/

今回は5人の赤ちゃんの登場で、お初にお目にかかる赤ちゃんもいます。みんな<婦宝当帰膠>にお世話になった赤ちゃんばかり。

初めてママとJRと地下鉄に乗って長旅をしてたどり着いてくれたYくん、もうすぐ8ヶ月になるRちゃん、Yくん、5ヶ月のHくん、4ヶ月のMちゃん。新米ママもしっかりお母さん顔になっています。8ヶ月のYちゃんとRくんはコロコロと身体を動かしては寝返り自由自在、しっかりとお母さん以外の顔を見つめています。5ヶ月のHくんは終始ニコニコ顔、うつ伏せの姿勢がお気に入り。腕を立ててしっかり顔を上げてみつめては微笑んでくれます。ついにはハイハイを始めて、皆さんから拍手をもらいました。4ヶ月のMちゃんとYくんは、月例が近い子と一緒にうつ伏せになり、負けじと顔を上げて自分をアピール!

子供を見ているだけで、幸せ気分になり、「今日は見ているだけで充分。話は要らないね!」と思うほどいい雰囲気でした。誰も泣かず、本当によく遊び、疲れたら一人で寝入ってしまう、落ち着いた赤ちゃん5人でした。お母さん方が普段から赤ちゃんたちをしっかり受け止めて楽しく子育てしていることが伺い知れ、とても感心しました。

この時、小児科医の橋本先生が「原風景」の話をしてくれました。

「原風景」とは「小さい頃の思い出」。それがその人のものの考え方に大きく影響されるとても大切なことで、これから起こるいろいろな困難を乗り越える力になるのだということです。「子供の頃の楽しい思い出、自然や家族、子供同士のかかわりの中で満足感を得るような思い出をたくさん作ってください!」「子育てのポイントです!」と、良いお話でした。

参加されたお母さんもきっと、「楽しい思い出を作ろう!」と心に湧いてきたことでしょう。帰るときは来たときより一段と輝いていました。

ライターが変わります

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

10月からはこのブログを私、古村滋子が引き続き書いていきます。従来からの不妊症の症例を中心とし、その他、学会報告、中国研修、国内研修内容など皆様のお役に立つ情報を発信していきますので、宜しくお願いいたします。

なお、もうひとつのブログ<笑顔の泉>は今回を以って停止しますが、妊娠の感動物語などを残していますのでご覧ください。そして今後は<ぷれぷれママ>にお客様の喜びの声を書いていきます。ぜひお読みください。

原発性無月経

高校生になっても初潮を迎えることがなかった17歳の夏、Nさんは母親に連れられて婦人科に行きました。

診断は原発性無月経。その頃のFSH値は50近く。

カウフマン療法にて月経を起こす日々。薬漬けになるのが嫌で止めた時期もありましたが、止めるとやはり月経が来ず、このまま結婚も出産もしないまま月経がなくなってしまうという恐怖から28歳になる今もカウフマン療法を続けています。

しかし17歳の時にはFSHが50近くもあったのが、今ではその数値も7になり、治療の効果は明らかです。数値から見れば正常になっているはずの体なのですが卵胞は育たず、結婚3年目のNさんにとっては、この腕に我が子を抱きたい思いは日々つのるばかりでした。

このまま今まで通りカウフマン療法のみを続けていても卵胞が育つことは期待できないように思えたNさん。自分でもその他にできることを探しもとめ、漢方の問い合わせをされたのでした。

2年前のこと。Nさんと同じように20歳初めからカウフマン療法にて月経を起こし、35歳を迎えたMさんが漢方薬の煎じ薬などを服用し、初めて妊娠されました。結局その後心拍確認までは至らなかったものの、妊娠できた喜びはMさんも私たちも今でも忘れることがありません。もう一度その感動を!そして次は挙児までいけるように!私達の取り組みは今も続いています。

NさんにもMさんと同じ感動を味わって欲しい!そして挙児まで辿り着けるように、手助けができればと願っています。

そんなNさんに出した漢方薬は「婦宝当帰膠」「冠元顆粒」「参茸補血丸」です。自力で周期が作れないNさんには、これらの漢方薬にて徐々に「腎精不足」を改善していくことが大切です。腎精が補えれば、卵胞が必ず育ちます。卵胞が育てばチャンスが巡ってきます!チャンスを確実なものとするためには、卵胞が育てば西洋医学の力も大いに借り、より成功率が高まるようにしていけば良いのです。

しかし今まで歩んできた道のりが長いため、その改善には3年ほどかかると思って気長に構えることが大切です。のんびり気長に楽しく過ごしていれば、意外と早くにチャンスが訪れるものです。焦れば焦るほどまた道のりが長くなります。

27歳の若さのNさんにとっては、まだまだ自分の体の改善を楽しく見守る余裕はあることでしょう。きっと良い方向に向かうことと信じています。

驚きの中で

まだまだ暑い日が続いていますが、暦のうえでは秋が訪れるという「立秋」の日に、秋風のように爽やかにある便りが届きました。

「おめでたですよ。」

「え?」

映し出されたエコーの映像には子宮内に2cmほどの小さな命が確かに存在することが見えたのです。

「ここが頭でこれが胎盤となるところ、ほらっ、ここに小さく拍動する心臓が見えるでしょう。心拍がちゃんと確認されましたよ。元気に育ってますよ。」

「ほんとですね・・・!赤ちゃんなんですね・・・。」

Tさんは今回もホルモン値がガタガタで、またピルにより生理を起こす治療を始めないとならないと暗い気持ちで受診をしたものですから、意外な結果に驚きが先にたち、まだ信じられない様子。

産婦人科の先生も思わぬ結果にびっくりしているご様子。

「全然実感ないでしょう、こんなもんですよ。ほんとに良かったですね!」

思い起こせば昨年春、同病院にて子宮筋腫の手術を受け、不妊の原因の1つを除去したその後はすぐにでも妊娠するかと期待に胸をふくらませていたものの、昨年秋から過度のストレスによるホルモンの崩れ。その崩れは坂を急速に駆け下りるように滑り落ちていくような状態でした。

婦宝当帰膠」「シベリア霊芝錠」「紅サージ」「冠元顆粒」「煎じ薬」「オリジン」・・・様々な漢方の力を借りてその修復を試みましたが、急降下の勢いを止めることはできず、結局ホルモン剤による治療に頼らざるを得なくなりました。

3周期ホルモン治療を行い、その後はまた漢方による「妊娠しやすい母体づくり」をしようと考えていたTさんでしたが、3周期後の血液検査が予期せぬ悪い値。秋の時点ほどの悪い数値ではありませんでしたが、決して「妊娠」という言葉につながるには良い状態ではありませんでした。

しかし「今周期はホルモン剤なしで少し様子をみたい」とのTさんの意向にて、今周期は漢方のみで調整することにしました。しかし予想通り低温期が続く日々。しかし根気よく「婦宝当帰膠」「杞菊地黄丸」「煎じパック」を飲み続けました。

基礎体温表は何ともいえない状態でしたので、生理がこないまま周期60日目を迎えた今日の日もまさかこんな驚きのことになるとは思っても見なかったことでした。

産婦人科の先生も今回もホルモン値を診るために血液検査をしようとされていた矢先でしたので、驚きと喜びを隠せないお顔で、

「教科書通りには行かないことはたくさんあるんですよ!ほんとに良かったです!」

とTさんと共に心から喜んでくださっているS先生にも感激です!

今どきこんな風に一緒に喜んでくださる医師がどれくらいいるでしょうか・・・?インフォームドコンセントが大切だと言われてから久しいのに、未だに治療内容もほとんど説明なしに質問をすると嫌な顔をし、溜息をつきながら簡単にしか説明しない医師はたくさんいます。忙しいことを理由にして説明を怠るのは賛成できないことです。

TさんはS先生に出会うまで、様々な病院を渡り歩いたと言います。でもここに来て、37歳にして、立派な心優しい先生に出会い、そして漢方でも素敵な先生に出会い、今まで自分を先生を信じ続けてきて良かった・・・!と言える日が来たことを幸せに感じ、感謝の気持ちを忘れずにいることでしょう。

今日でちょうど8週。小さな命の鼓動も確認でき、Tさんは何とも不思議な気持ちで帰路につきました。

まだ安定するまでには日にちがあります。もう少し漢方と共に過ごしていきましょうね。

ほんとに良かった!おめでとうございます!

器質的な問題でも

42歳Nさん。結婚は35歳の時。

その頃は仕事が楽しく、しばらく3年ほどは夫婦2人で楽しみ、その後子供を育てていく計画を立てていました。しかしそろそろと計画してから2年、兆しも見えないために40歳を目の前にして不妊検査に行きました。

検査結果では「高プロラクチン血症」という診断のみで、卵管も通っていることも確認され、その他の数値も正常範囲でした。しかし昨年、子宮腺筋と子宮筋腫が見つかったのです。子宮筋腫は子宮の外側に存在するために、妊娠には支障がないとのことだったので、今年に入り体外受精を行いました。

卵は受精もし分割もしたのですが、着床に至らず、残念な結果となりました。

そんなNさんが次に考えたのは、漢方薬を治療に取り入れる道でした。Nさんの症状よりその選んだ道は正解だと言えることでしょう。

もちろん年齢的なこともあるのですが、子宮腺筋症や子宮筋腫ができる体質やその子宮内環境は、決して着床しやすいものとは言えません。しかしだからと言って、Nさんにとってはそれらに対して西洋医学的には何も処置することがないのです。

それならその体質を改善し、子宮内の環境を良くするように漢方薬の力を借りるのが良い方法だと思えます。そして子宮内環境を整えながら、体外受精などに取り組めば分割した卵が着床しやすくなり、そのまま着床を維持し、妊娠が安定するようになることでしょう。

Nさんのように器質的な問題による不妊症の場合でも、諦めることはありません。「子宮内膜の改善」と「質の良い卵胞をつくること」ができるよう漢方薬の力を借りることで、我が子を手に抱くことに一歩一歩近づくことができるでしょう。

「子宮腺筋症」や「子宮筋腫」が体に存在するような体質は、「お血」「湿濁」が原因にあると捉えられます。またNさんの場合は全体的に体温が低いことより「腎陽虚」であることも伺えます。

そんなNさんに「妊娠しやすい母体づくり」のためにおすすめした漢方薬は、「婦宝当帰膠」「爽月宝」「水快宝」「参茸補血丸」「オリジン」です。

まだNさんは漢方薬を服用されることを検討中ですが、Nさんのように腺筋症を持ちながらこれらの漢方薬を服用して妊娠され、もうすぐ出産の日を迎えられるご夫婦がおられます。

Nさんにも是非同じ感動を味わってもらいたいです。

鬱と不安が

『「温胆湯」と「加味逍遥散」を1ヶ月間服用して、辛かった鬱と不安の症状が軽減しました!』

40歳Mさんからの嬉しいメールが届きました。

問い合わせをされた3ヶ月前、Mさんは半年以上前から生理が不順になると共に、不安・鬱・不眠・ほてり・耳鳴・めまいの症状が出始め、食欲も減退し動悸のような息苦しさを感じるようなこともありました。

しかしその症状が起こったきっかけや期間を考えると、少し漢方薬の力をかりれば早くに体調を取り戻せるような状態でした。ただこのまま何もせずに症状を持ちながら何年も経ったならば、体調はもう元のようには戻らなくなるかもしれません。

Mさんは早めに漢方薬に助けを求められたので、良かったのです!

Mさんの状態は、陰陽のバランスが崩れたために自律神経失調症のような症状が起こったり、脳からの卵巣への命令系が乱れてしまったことにより生理不順を引き起こすことになってしまったようです。

3ヶ月の期間で「温胆湯」「加味逍遥散」だけでなく、そのときの症状に合わせて「天王補心丹」「酸棗仁湯」「婦宝当帰膠」なども取り入れながらMさんの症状改善を計りました。

まずすぐに改善されたことは「生理の状態」です。生理の状態が良くなることにより、ホルモンのアンバランスにより起こっていた症状が改善され、精神的にも安定し自律神経の乱れも整うことが期待できます。2ヶ月の期間ではまだ自律神経の乱れが完全に整うまでには至らず、鬱や不安の症状や不眠などはありました。

そして3ヵ月をちょうど経った頃に、Mさんからの嬉しい便りが届いたのです。

完全に良い状態が安定するまではもう少し期間がかかるでしょうが、しばらく続けられると元気なMさんに戻ることができるでしょう。

40歳という年齢は、決して生理が不順になる年ではありません。ホルモンバランスが少し崩れたことによりまだ崩れてはいけない年齢のために、様々な症状が起きてしまいます。生理が不順になったな、と感じたらすぐに対処することをおすすめします。いつまでも美しく元気な女性であるために。