先日第三子を懐妊されたTさんから連絡が入りました。
第二子の時にも絨毛膜下血腫で大量出血のため入院し、
その後漢方薬を服用して、「丈夫な賢い子」を無事出産したのでした。
2人目の時と同じように今回も9週で絨毛膜下血腫ができ、大きさも6cmを超える大きさといいます。
2人目の時は大量出血、入院を経験しただけに、心配でたまりません。
漢方薬に救いを求めてきました。
絨毛膜下血腫は絨毛膜と子宮内膜の間にできた血腫で、受精卵が子宮内膜に付着すると
絨毛組織を内膜に伸ばして胎盤を作り始めます。
その時子宮内膜の血管が壊されるので、出血が起き、血腫ができることがあるのです。
血の塊が大きいと流産することもありますが、一般には13週頃までには自然吸収されるようですが、
やはり出血で度肝を抜かれないように漢方薬でお助けしようと、漢方薬をお勧めしました。
1) 血腫がこれ以上大きくならないこと
2) 大量出血を予防すること
3) 早く自然吸収できること
Tさんには3種類の漢方薬をお勧めしました。
赤ちゃんは今のところ順調に育っているようですので、
無事自然吸収できるまで、そして元気な赤ちゃん誕生まで、漢方薬でフォローしていきたいと思います。
※本文と写真は無関係です。
受精卵が子宮内膜に根を伸ばしていくときの出血です
絨毛膜と子宮内膜の間にできた血腫(血の塊)で、妊娠初期によく見られます。
超音波検査の画面では、子宮の卵膜下に黒く見えます。
受精卵は子宮内膜に付着すると、絨毛組織を内膜に伸ばして、胎盤をつくり始めます。
そのとき、子宮内膜の血管が壊されるので、出血が起き、血腫ができることがあります。
その血が子宮の外に出てくるとママにもわかり、出血したときに出るプロスタグランジンという物質が
おなかの張りや腹痛を起こします。
血の塊が大きいと流産する恐れがありますが、自然に吸収されれば、妊娠は継続していきます。
妊娠初期から中期にかけて、胎盤が出来上がるまでの間は、しばしば出血が認められることがありますが、
赤ちゃんの心拍が確認されていれば、多くの場合無事に育っていきます。
薬を処方されたらきちんと服用し、安静に過ごしましょう。
投稿者:古村 滋子
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