中西医結合の情報交換会(症例検討会)その2

症例検討会では、不妊治療が長期に渡り、なかなか授からないOさんの例、長い不妊治療歴でも、なかなか卵胞が育ってきません。なんとか質の良い卵が出来てくれたらと、漢方薬を出すたびに願うのですが。
今年は一度でも採卵が出来る卵を育てたいと「卵胞の発育」の問題を話合いました。

また、黄体ホルモンが少ないHさん。胃腸機能が弱いのが問題です。
何とか胃腸を丈夫にし「ETを成功させないと」と。これは体質改善の範疇で漢方薬の出番です。胃腸機能を高め黄体ホルモン分泌を高めなくては高温が維持できないのです。Hさんのお手紙には「温かくなる4月には胚移植(ET)したいと思います」と書かれています。N先生は「Hさんの胚はとてもよいですよ!」と言われます。Hさんの想いが叶うよう漢方薬でET前の周期調整をして何とか成功に導けたらと意も新たにしました。

また「着床」に関する質問もたくさん出され、「着床の窓」時の子宮内膜の神秘的な状況も話し合われました。動物レベルでの実験はいろいろできても、人間での実験の難しさがあり、研究自体がそれ以上踏み込めないところまできているようです。「生命の神秘」はどこまで解明が進むのでしょうか。

いろいろなことを考えさせられる検討会ですが、私たちに出来ることから精一杯取り組んで、妊娠しやすい体質をつくり、一人でも多くの方々にコウノトリが舞い降りるようこれからも中西医結合で頑張ろうと意を決しました。