先日来られたKさん。まだお若く33歳です。
結婚されて1年でまだ不妊とは言われない結婚歴です。お話を伺うと、咽のつまり、不安感、不眠、胃腸機能の弱さを訴えられます。何か悩み事でも有るのかと思うくらい多岐にわたる症状をお持ちです。
その原因がわかりました。同じ年33歳のご主人の事で悩んでいたのです。
「紫斑病、C型肝炎、慢性骨髄性白血病」
挙げてくれた病名に私もいささかたじろぎました。中でも慢性骨髄性白血病は結婚されてから打ち明けられたそうで、聞いた時のショックが3ヶ月経っても治まらないというのです。
「お子さんが欲しいですか?」の問いに「わからない!」と応えてきました。
「強いお薬の影響で障害児になるかもしれない」
「(子供が生まれても)一人で育てられるだろうか?」
「片親で大丈夫かな?」
「経済的な保障も無い」
など心配事がドンドン出てきます。ただ、15年もお付き合いしてきた方だけに「『子供はいらない』といったら突き放すようでかわいそう!」とやさしいKさんは思いがまとまらないようで、悶々としている様子が伝わってきます。
「先生ならどうしますか?」と質問され、考え込んでしまいました。子供を育ててきた経験のある者からの意見、まだ子育ての経験の無いものの意見には大きな違いがあるかも知れません。
一つの命の誕生に多くの迷い不安戸惑いが交叉した複雑な心境のKさん。皆さんならどう判断しますか?
私も慢性骨髄白血病の患者、女性です。
病気だと結婚前に告げるべきだったでしょう、と、同じ病気の方に言いたくなりましした。
病気であることが結婚生活や、社会生活に及ぼす影響は、本人分かっているんでしょうから。
この病気になったからといって、就職等で差別を受けるのは私も嫌です、理不尽です、社会的抹殺に他なりません。個人的な経験から、この点には怒りを覚えています。
けれど、愛する女性のためならば、結婚前に病名を告げなかったことはいささか身勝手としか言えません。
しかし、慢性骨髄性白血病の治療薬がグリベックである場合、男性が患者であれば、妊娠は可能、子どもへの影響も少ないと聞いています。
国内でも複数、患者の男性のお子さんが生まれてらっしゃったはずです。
是非、専門家の方や、体験者の方の意見を聞いてみられてください。
また、慢性骨髄性白血病ほど、現在治癒に向けての研究が盛んな病気は無いといっていいほど、次々に新薬が発売され、根治に向けても研究が進んでいます。
こちらの女性の方には、どうかあまり思いつめられないように、仰ってください。
misa さん
コメントありがとうございます。
同じ疾患で頑張っていられるのですね。
やはり医学的な正しい知識が大切ですね。
担当医師がきちんと説明しなければいけませんね。
病状、今後の治療方針(予後も含めた)、そして家族計画に付いて、きちんとした説明をしてあげることですね。
ご本人は「たいした問題は無い」で済ますのではなく、きちんと奥様にお話をすることが、夫としての勤めと思いますね。
> こちらの女性の方には、どうかあまり思いつめられないように、仰ってください
とても心丈夫なご意見、ありがとうございます。
彼女に伝えます。
ありがとうございます。
misa さんも「キットよくなる!」ことを信じてこれからも頑張ってください。