イカリソウの花

庭に目をやると紅紫色の花をつけたイカリソウが咲いています。地上では桜が満開になる頃、ひそやかにそっと咲いてくれる、可憐とは言い難いが、一度見ると忘れそうにもない名前と花です。

ここでちょっとご紹介・・・

イカリソウは生薬名を淫羊かく(インヨウカク)といい、古くから強壮強精薬として有名です。本草綱目と言う薬草の古文書には「四川の山奥に淫羊と言う動物がいて、1日に百回も交尾する。それは<カク>という草を食うからだ。そこで、この草を淫羊かくと名付けた」と書いているそうです。

昭和初期の某大学の動物実験によると、雄動物の精液量が増量したといわれています。当店にもイカリソウの生薬があります。時々強壮・強精のお茶として、あるいはホワイトリカーにつけて「淫羊かく酒」を作られる方もおられます。精液量が少なく悩んでおられる方にこんな道端の薬草が福音をもたらすかもしれませんね!