月経期の働き

「月経期」は不要となったものを排泄する時期です。「生理」が来て、リフレッシュし、また新たに必要となるものを作っていくのです。

ところが、その「生理」により排泄されるはずの不必要な「内膜」や「血」が完全に排泄されずに体の中に残ってしまうと、「お血(おけつ)」という血が滞った状態で血の巡りが悪い状態が生じてしまいます。

「お血」は「生理痛」や「子宮内膜症」などさまざまな病気を引き起こす原因となるものです。さらに、その「お血」に「痰湿」が加わると、「カンジタ」などの「感染症」にかかりやすくなったりします。

そうならないためにも「月経期」には気血の巡りをよくするようにし、「お血」が生じないようにすることが大切です。

「子宮内膜症」と「酷い生理痛」「冷え性」があった36歳のIさん。ご結婚7年目。

もともと「不妊」の相談で来店されましたが、「気血の巡りの悪さ」による「酷い生理痛」と「冷え性」を改善しないことには「周期療法」のスタートに立てないために、まずはそれらの体質を改善するような漢方薬が始まりました。

婦宝当帰膠」、「参茸補血丸」、「冠元顆粒」、そして生理中には「田七人参」を服用することを中心に、周期ごとにその都度症状に合わせて少しずつ漢方薬も変えていきました。

そして3周期目には、生理中に今までなら痛み止めが離せなかったくらいだった「生理痛」から開放され、4周期目には今まで低温期が36度なかったのが36度を越すようにまで改善されたのです。

また、経血に血塊が混じっていたものが随分少なくなり、以前ほど冷えも感じなくなってきたのです。

「気血の巡り」が良くなり、体温も上がり、身体の底力もついてきたので、5周期目の今年より「周期療法」を始めています。

年が変わって始めた新しいこと。

何だか区切りが良くて、良い結果に結びつきそうです。