祇園祭の山鉾巡行も17日午前で終わり、それぞれの鉾町に帰っていきました。
当店の7階のサロンからも、『保昌山』が烏丸綾小路で辻回しし、南に帰っていくのが見られました。
やっと出来ました! 結婚して2年、なかなか授からないYさんご夫妻は2007年4月にご来店でした。
ご主人は精子の数も運動率も悪い「精子無力症」と診断されていました。まだ30歳台前半で、回復することを信じ、<イーパオ>や補腎薬を服用していただきました。
奥様は「黄体機能不全」と診断されていました。基礎体温表からは高温期が9日~11日と短く、卵胞の育ちも良くないことが伺えました。 Yさんご夫妻には「夫婦同治」の考えでお2人に服用していただきました。
漢方薬を服用して1年、体調は大分よくなりましたが、なかなか恵まれません。卵管造影、子宮鏡、精液検査、どうしてもその部分は検査しておかないと、自然妊娠の可能性の判断に影響してきます。受診の結果、体外受精を勧められ決心されました。
初めての採卵、胚移植で見事に着床しとても感動しました。今までは卵の成長が悪い、精子が良くないといわれていたのが、1回のIVFで成功するとはとても信じられないことでした。着床した喜びも、悪阻で苦しみ可愛そうでしたが、でも頑張って流産予防、安胎薬としての補腎健脾薬を服用してやっと出産にこぎつけました。
自然分娩で4時間の超スピード安産、可愛いY君が誕生したのです。先日初々しい若いおばあちゃまとママと3人で合いに来てくれました。一人娘のママがY君を生んで、おばあちゃまも大喜び。心配してずーっとママに付き添ってこられました。いや~幸せそうでこちらも幸せ気分になりました。
「漢方薬で助けられました。ありがとうございます」嬉しい言葉を掛けていただき、アドバイスを頂いた中医師 <劉先生>も一緒に記念写真を撮りました。
本当によかったです。幸せを運んでくれたY君ありがとう!
あなたのおかげで周りの方々も幸せになりました。健やかな成長を祈ります!
先日待望のあかちゃんを抱かれてご挨拶に来てくれたMさんご夫妻。とても嬉しそうに、ご主人が抱かれて「おかげさまで…!」とKちゃんと引き合わせてくださいました。
Mさんご夫妻は結婚されて5年目にして子宝に恵まれました。当店にこられたのは2007年4月でした。それまで他店で煎じ薬を服用したり、鍼灸治療に通われたりして、体調を整えてきました。しかしなかなかコウノトリは来なかったようです。
伺いますと、先天的な 「左の卵管欠損」、「高プロラクチン血証」、「黄体機能不全」で、ヒューナーテストは異常があり妊娠しにくい条件がたくさんありました。それでも何とか妊娠しやすい母体つくりを考えました。
問診していて気づいたこと、タバコでした。
「赤ちゃんが欲しい人はタバコを吸ってはいけません!」
「あかちゃんにとって不健康なところにコウノトリは近寄ってきませんよ!」
「必ず本日からやめてくださいね」
と強く話したことが思い出されます。
時々お休みしながらも、<婦宝当帰膠>や<杞菊地黄丸>を一年間服用していただきました。基礎体温表(BBT)もきれいに整いましたがなかなか妊娠に至りません。
一度クリニックに行って基本検査を受けていただくことにし、信頼しているA病院のN先生を紹介しました。そこで子宮鏡を受けられ、ポリープを切除、右卵管の完全閉塞がわかり、これでは体外受精しかないとIVFに進まれました。採卵、受精と順調に行き一回のIVFで妊娠されました。
その後は体調を整え、安産であるようにと、補腎健脾薬を服用し、無事出産されました。
なんと42週まで大事におなかの中に入っていたKちゃん。大きく育ってこの世に生まれてきました。Kちゃんのママは先天の「卵管欠損」そして「双角子宮」のおまけつきでした。本当に良くKちゃんが生まれてくれたこと、ご夫妻と一緒に感謝しました。
タバコの煙がない、きれいな空気の中でKちゃんも安心して成長することでしょう!
幸せな家族がまた誕生しました。
ご主人とにこやかに来店してくれたのはジャマイカ在住のYさん。
ご主人はもちろんジャマイカの方です。片言の日本語で「こんにちは!」 身長180cmはありそうなジャンボな体格で、圧倒されてしまいます。
結婚されて2年。まだあかちゃんが授かりません。日本でお仕事を探していられるようですが、このご時勢ですのでなかなか見つかりません。、日本人も、まして外国の方にはもっと厳しい就職難なのでしょう!お仕事が無ければジャマイカに帰られるようです。ジャマイカではタクシーの運転手として(主に観光ガイド)仕事をされるそうです。
Yさんは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)で関西でも有名な生殖医療センターに通院しながら、漢方薬を服用しています。
当店にも最近は多嚢胞性卵巣症候群の方が増えてきました。女性ホルモンと男性ホルモンのバランスがとれず卵巣の中で卵胞が大きくならないのが特徴ですが、漢方薬で体質を変えることにより、排卵がスムースに行なわれ妊娠される方も少なくありません。
仲の良いご夫婦に、早くコウノトリがあかちゃんを運んでくれたら良いのにと思いながら、ご主人の帰り際の「さようなら」の爽やかな言葉に、思わず「頑張ってね」と応えていました。
外国で活躍している日本人女性って多いですね。みんな幸せになって欲しいですね!
エジプトで活躍しているTさんも一時帰国されました。
Tさんはあかちゃんが欲しいのですが子宮内膜症や卵管の炎症があり、総合病院で検査をされ経過を追っています。
漢方薬代は1万円までがご希望でしたが、でもなかなか1万円までのお薬ではTさんに合う処方ができません。お聞きするとエジプトでは1ヶ月のお給料は2000円で食費は200円くらいで生活できるとのこと、日本では考えられない事情に驚きながら、1万円のお薬代はとても厳しいことがわかりました。お国によって生活水準がちがうのは当たり前ですが、1万円の漢方薬代を頂くのにとっても心が痛みました。
飛行機代、漢方薬代、多額の費用をかけて帰国するTさん。本当に良く頑張っています。
早くよくなって願いが叶うといいですね!
先日はワルシャワ(ポーランド)から里帰りされる途中に当店に来てくださったYさん。
相談が終わると、飛行機を乗り継いで関空から実家に帰られました。日本に滞在する少ない日数の貴重な時間を使い相談にこられると、シッカリ相談して、何らかの解決策を見出せないと申し訳ない気持ちでお話をさせていただきました。
Yさんは10年もワルシャワに住んでいられるとか。日本とは違う医療事情で、なかなか検査もスムースに行かず、お薬も勝手が違うようです。日本滞在中に医療機関で検査をしようと思っても、保険に加入していないため自費になり、負担も大きく思うように検査も出来ないと話されます。
本当に大変ですね!
「ワルシャワは北海道の気候に似ているので住み易いです」とにこやかに話されていました。時間があれば行ってみたいですね。
海外で活躍している日本女性はたくさんおられますが、当店にも海外で不妊治療に心を悩ませていられる方が相談に来られます。
そしてなぜか、海外からのお客様が「ご懐妊」される率が高いのです。
当店には、シンガポール、香港、中国、タイ、フランス、ドイツ、ノルウェー、イギリス、サフランシスコ、ケンタッキー、サンディエゴ、カルフォルニア、フロリダ、ノースカロナイ、イリノイ、ニューヨーク、ジャマイカ、エジプト、ポーランド、イタリア、スイス、オーストラリア、などからお便りが届いています。
それにしてもたくさんの国で日本人が活躍していることに驚くと同時に、誇らしく思いながら「何とかしてあげたい!」と思いは強くなります。
夜の紫陽花
今日もたくさんのお客様の中に「可愛い~」お客様が入ってこられました。
「おかげさまで…」K君とはじめての対面です。4ヶ月になったK君。しっかりと首も据わり愛くるしい笑顔を振りまいてくれます。
K君のパパとママは素敵なカップルで、いつもにこやかに相談され、心からK君の誕生を待っていました。パパの方が疲れていたのか、精子のデータが良くなかったので、元気になるお薬と、全身症状改善のお薬を服用してもらいました。
2ヵ月後めでたくご懐妊。
お仕事を持っているママは休むことなく、しかも学会発表の大きな仕事があり、毎日緊張と睡眠不足にふらふらになり、周りもハラハラしながら無事を祈ってました。でも限界だったのでしょう。K君もおなかの中で辛かったのでしょうか、SOSを発信。ママも耐え切れずお仕事を休むことに。
その後順調に経過して、今年1月にこの世に生まれてきました。今日はこれからおじいちゃん、おばあちゃんが待っている故郷にお帰りです。パパは寂しくお留守番。ママは里帰りでK君とゆっくり過ごすのでしょう!
どこに行っても主役はK君!
みんなに幸せを運んでくれたみんなの宝ですね。
素敵なパパ、ママに大事に育てられるのでしょうね!
お幸せに~。
前回の続きです
3)「染色体異常は珍しくない不妊における意義」と題して笠島道子先生が講演されました。
お客様の中にも染色体異常で流産をされたかたは多くいられます。「何故流産したのでしょう?」「染色体異常だからあまり心配しないで」など良く耳にします。難しいですがとても興味あるお話でした。
4)「卵管鏡下卵管形成術」水戸赤十字病院 板垣智昭先生の講演も大変興味深い内容でした。
お客様の中にも卵管形成術(FT)をされている方がいます。腹腔鏡下での卵管鏡下卵管形成術を動画を用いてリアルに話されました。腹腔鏡下で内膜症など癒着したのを剥離してFTをし、自然妊娠されたケースも紹介されていました。
不妊治療の最前線…本当に動画を見ながら唸っていました。 とにかくどんどん進んでいく生殖医療。今不妊治療はどのようになされているのか?生殖医療の最先端で活躍している有名な大学、著名な先生方の講義を聞き、自分の知識の向上(理論武装)のために参加しましたが、当店に来られるお客様と一緒に医療情報、知識を共有でき、お話が出来ることが嬉しいですね。
6月7日朝一番の新幹線で東京に向かいました。2日目の講座です。
毎年2回、不妊治療の最先端医療や、カウンセリングの重要性、日本各地 で取り組まれている各種の制度、社会的な背景と個々の疾患をいろいろな角度から見つめ、考える場として参加してきました。
今回も興味ある演題がたくさんでした。
1)「子宮筋腫」の話を聖路加病院女性総合診療部の佐藤孝道先生が講演なされました。
40歳を過ぎた女性の70%が子宮筋腫を持っていて無症状なのが特徴とのことですから気をつけなければなりませんね。子宮筋腫の種類、病因、再発の問題、筋腫を持ちながらの妊娠、そして分娩不妊との関係など、更に腺筋症と肉腫ついてなど、多くのパワーポイントを使っての講演でとても勉強になりました。
2)「子宮内膜症の薬物療法」東京大学医学部産科婦人科学教室、百枝幹雄先生の講演。
当店でも相談が多く見られる「子宮内膜症」のお話、やはり25歳~34歳の年齢層に多い疾患で激しい疼痛の緩和、妊孕性の改善、悪性化の予防が治療に求められています。新しい治療薬が紹介されやがて病院から処方されるのであろうと聞いてきました。
佐藤孝道先生の講演