不妊治療の続け方

病院での不妊治療は様々な治療方法があります。

ただ病院での不妊治療を受けて、どこまですべきなのか、いつまで続けるべきなのか、わからいまま10年、20年と続け、止めた途端に閉経し、更年期の症状が現れたのでまたホルモン治療を続けている、という話を聞きます。

初めに病院へ行くのは、不妊の原因を調べてもらうためでしょう。その結果、その原因を治すために「排卵誘発」「卵管手術・通水」「人工受精」などの治療法を選択していくわけですが、その治療をしたからといってなかなか成功しないのが現実です。

それらの一般不妊治療を「2年間」続けても成功しない場合、「体外受精」や「顕微授精」などの「生殖補助技術」の治療に移るのが良い、とされているようです。

しかし、もし年齢が40歳までであり時間的に余裕があれば「生殖補助技術」の治療に移る前に、体質改善の漢方薬をおススメします。体質改善をある程度されてからだと良い卵ができますので、そこで「生殖補助技術」に頼れば成功率が高くなります。

できれば2年間も一般の不妊治療を続ける前に、または続けながらでも漢方薬と出会って欲しいと思います。

2年間も「排卵誘発剤」のクロミッドなどに頼っていると、様々な弊害が出てきているはずです。是非、「少し立ち止まる期間」をお持ちください。

人間が人間らしくあるために

本日、5人の方に文化勲章が贈られました。

その中に94歳になる医師の日野原重明先生がおられました。日本で一番忙しい90歳代、と言われるほど朝から晩までの過密なスケジュールを毎日こなされています。昼食もおやつと言ってもよいくらいとても簡単なもの。

それでも元気に仕事をこなされています。

こんな元気なお姿を見ていると、いつまでも元気で居られるようにするためには「夜は早く寝ること」「バランスの取れた食事をすること」・・・などといったアドバイスをしていることに少し躊躇いを感じたりします。

しかし、「日野原先生は特別」ということで、皆様は決して真似をしないようにお気をつけください。やっぱり元気でいるためには、生活習慣を正すことが一番です!

そんな多忙な日野原先生がずっと訴え続けておられること。

「患者自身が自分の健康を守る患者参加型医療の重要性」です。

近代医学が日々進んでいく科学の力を過信し過ぎて、人間の体の構造や仕組み、遺伝子などばかりを見て、人間の生命全体を見ることを忘れてしまっている医療に疑問を抱き続けて来られました。

近代医療の意のままになってしまい受身の姿勢になっている患者を、医療の場へ参加させ、最後まで人間らしく生きるために生命の質の向上を目指すために共に実践と啓発を重ねても来られました。

だんだん「患者が医師や受ける医療を選ぶ時代がやってきた」といえども、まだまだ現実は「受身の医療」と感じることが多いものです。

今進化しつつある高度医療の中でも「不妊治療」の分野は、特にその進化は目まぐるしいものです。だからこそ、患者側が本当に自分達が望んでいる医療をしっかりと選んでほしいものです。

風邪ひくことは学習である

今日は第3回目の「ひよこママの会」でした。

参加くださったのは、6ヶ月から11ヶ月までのお子様達とそのママとパパ達でした。

6ヶ月のお子様は、まだ「赤ちゃん」という感じでしたが、11ヶ月になるともう「子供」という感じで、5ヶ月でこれほどまでにも印象が違うことに、子供の成長の早さを改めて感じました。

本日もベテランの小児科の橋本加津代先生と看護師の青山ミワさんが、新米のママとパパの悩みに答えてくれました。

そんな中で、これからの「風邪の季節」にぴったりのお話を紹介します。

産まれてから6ヶ月まではお母さんの母乳から免疫力をもらっているので、風邪はひかないのですが、6ヶ月~3歳までは何度も何度も風邪をひく時期になります。

特に「保育所」や「幼稚園」に行くようになったその1年間は、「風邪ばかりひいている」といった状態になります。

しかし、これは風邪をひくことによりその都度免疫力が高まり、強い子になっていくための過程なのです。「風邪をひくことで、学習している」と思って、風邪ばかりひいている我が子をあまり心配しないようにしてください。

熱に関しても、41度を超えるような熱は下げないといけませんが、39度くらいの熱であれば、その熱が出ることでどんどん免疫力が高まり強くなっていきますので、すぐに「熱さまし」のお薬を飲ますようなことはしないでください。

40度以下の熱で脳がどうにかなることは、まずありません。熱が出たことがきっかけで脳に何らかの障害が出た場合は、それは遺伝的に初めからその原因が脳にあったからだと言われます。

後に我が子が元気に育ってくれるためには、ポイントだけ押さえてあまり過保護にしないようにすることが大切ですね。

体調崩した2年間

34歳Tさん。何に対しても一所懸命になってしまうタイプ。

2年半前にかなりの期待をかけられて、責任ある仕事を任されました。Tさんは張り切って、自分のことは犠牲にしても朝から晩まで寝ている間も仕事のことばかり考えて、仕事に没頭していました。

結果としてTさんの任されたプロジェクトは1年で軌道に乗り、売り上げも確実に上がってきていました。

ところが気がつくとTさん自身は、生理が飛ぶ月があったり、生理が月2回来ることもあるような体になっていました。今となってはその仕事はTさんにとって、「生きがい」のようになってしまっているために、その仕事があるとがんばってしまう、しかしがんばりすぎると体調がどんどん崩れていく・・・という筋書きができあがってしまっていました。

仕事が軌道に乗った33歳くらいから「子供」のことを考え始めたのですが、こんな状態で恵まれるはずもなく時は過ぎていきました。

「仕事が軌道になったからそのうち体調も良くなるだろう」と思っていたのが、「がんばりすぎてしまう」筋書きから抜け出せず、基礎体温も波状型で全体的に高めになってきました。

「全体的に高め」というのは、つまり「陰虚」がどんどん進んでいるという証拠です。

心身ともに「先天の気」を使いすぎたために「陰虚」が進んでしまったのです。

「2年間」という年月は、体調を崩すには十分すぎました。

Tさんは崩した体調を取りもどすために、半年前よりそのプロジェクトから外れました。そして2ヶ月前より「瀉火補腎丸」と「杞菊地黄丸」の漢方薬を服用されています。

「2年間」かけて崩した体調は、同じだけの時間をかけないと取り戻せません。しかし、漢方薬や鍼灸治療により、その取り戻す時間は短くすることは可能でしょう。きっと2年もかからずに良い結果が得られることでしょう。

冠元顆粒の作用

現代人には『「冷え性」で困っている』と言われる方が多くいらっしゃいます。

原因は人により様々ですが、

 ☆夏に暖かい「陽気」を養うはずの時期に「クーラーの効き過ぎた室内で過ごす時間が半日以上ある」

 ☆適度な運動を毎日行っていない(つまりは運動不足)

 ☆季節に外れた食べ物を採る

 ☆バランスの良い食事が出来ていない

などが主な原因でしょう。

そのような人は、特に「抹消の血流」が悪く、滞っているために「冷え性」という症状が出ていることが多くあります。この場合には、「婦宝当帰膠」と「冠元顆粒」をセットでお勧めします。

これらの組み合わせはとても相性が良く、相乗効果で「冷え性」を改善してくれます。生理不順で生理が来ないような人にもこの処方は使われます。

ただこれらを紹介したときに、「婦宝当帰膠」の商品の説明は「貧血・冷え症 / 生理不順」となっているので良いのですが、「冠元顆粒」に関しては「高血圧・動悸・息切れ」となっているために、

「私は高血圧でもないのに、こんな薬は必要なのでしょうか」

といったことをよく聞かれます。

ある商品の説明に関して、様々な症状に対しての万能の記述をすることはできません。従って「冠元顆粒」のように「冷え性」には全く関係ない症状が記述されているものは多くあります。「冠元顆粒」はその他の症状として、「月経期」や「排卵期」にも使用されますが、ますます関係ないお薬のように思えるでしょう。

このように症状の記述とご自分の症状を比べられると、首を傾げたくなるものは多くあることでしょう。決して間違った処方をしているわけでもなく、記述が間違っているわけでもありません。疑問を感じられたら、どうぞお尋ねください。

環境ホルモンの影響

「環境ホルモン」つまり「内分泌撹乱物質」は、知らず知らずのうちに私達の体に悪影響を及ぼすものです。

「知らず知らず」というのが一番恐ろしく、気がついたときにはそれにより体が侵されていて、何らかの障害として現れている、といったことになりかねないものです。

今、世の中は様々な「内分泌撹乱物質」に溢れています。代表的なものとしては「ダイオキシン」がそれに当たります。女性ホルモンである「エストロゲン」に似た作用や拮抗する作用と示すと言われています。

最近若い女性に多い「子宮内膜症」。これは、子宮内膜と呼ばれる組織が子宮内膣以外の部位に発生し増殖する病気です。

子宮内膜は、「エストロゲン」の作用で増殖するものですが、

『今の世の中で撹乱している「内分泌撹乱物質」による影響で、子宮内膜症が増えているのではないか?!』

いう見方もあるようですが、これほど化学や医学が発達したこの世の中でも「知らず知らず」の現象に対してはまだまだ確信には至らずにあるのです。

しかし、確信に至らずとも、明らかに可能性の大きい「危険」に対しては、避けられるものであれば避けていきたいものです。

命を授かったお顔

今日は月1回行っている「不妊相談会の日」です。

今日も昼の1時から5時までの時間帯で、26人の方が当店を訪れました。

妊娠されたFさんは、今月で6ヶ月目に入り順調であるとのこと。他人から見てももう妊婦さんとわかるくらいお腹が出てきていましたし、お顔もだんだんと「やさしいお母さんの顔」になってきているのが見て取れました。

ほんとに嬉しい限りです。

Fさんは当店に来られる前は、ホルモンによる不妊治療をされ、「今度は体外受精にしましょう」とまで病院からは言われていましたので、来店された際にはどちらかと言うと「焦り」と「不安」でいっぱいのお顔をされていました。

それが今は「やさしいゆとりのあるお顔」にすっかり変わられたのです!

これが「命を授かったお顔なのだ」、と改めて感じました。

とても良いお顔です。

早く皆様にもこんな素敵な顔になってもらうために、日々私達は努めています。

他国での保育園事情

日本の保育園事情はどうなのでしょうか。もしかして保育園事情が悪いために、出生率が下がっているのではないでしょうか?

出生率が1番高いのは、「アイルランド」、その次に高いのは、「フランス」のようです。

その2番目の「フランス」の保育園事情について調べてみると、保育園が十分に整備され、出産後も女性が働き続ける環境が整っているため、実際に働き続ける女性が多いようです。

その結果、共働きで家計に余裕があるために、「出生率が高い」とも言われています。

「出生率が高い」ことは、それだけが要因ではないでしょうが、それも一理あるでしょう。

日本も女性が「気持ちよく働き続けられる環境作り」を早く確立してほしいものです。それができないと、少子化を食い止めることはできないかもしれません。

麻疹・風疹の予防接種

平成18年4月1日より「麻疹」「風疹」の予防接種の受け方が変わります。まだ接種していない乳幼児のお子様をお持ちのお母様は、お早めに接種に連れて行ってください。

変更される内容は以下のものです。

 ☆「麻疹」と「風疹」のワクチンが今まで別々でしたが、混合のワクチンに変わります。

 ☆対象年齢が第1期(生後、12ヶ月以上24ヶ月未満)と第2期(小学校就学前の1年間)に分かれ、各期に1回ずつ計2回の接種になります。(現在は生後12ヶ月以上7歳6ヶ月未満に「麻疹」と「風疹」を1回ずつ接種)

ただし、それまでに「麻疹」や「風疹」のどちらか1方でも接種したお子様は、混合ワクチンの対象とならないようです。

対象とならなかったお子様は、平成18年の4月1日より任意接種となりますので、平成18年の3月31日までに、現在の規定の予防接種を受けられることをおススメします。

にきびと脾経のお灸

33歳Yさん。青春時代に「にきび」で悩まされることがなかったのに、25歳を過ぎたくらいから顔全体に出る「にきび」に悩まされるようになりました。

出産後に体質が変わり、そのようになることがありますが、Yさんの場合は結婚前からのようですので、何らかのことがYさんの体質を変えてしまったことが原因のようです。(出産後に体質が変わった結果、出てきた症状は原因がわかりやすいですので、是非早めにご相談ください。)

ではその「何らかのこと」とは一体何だったのでしょうか?

Yさんには見覚えがないようですのではっきりとは言い難いのですが、東洋医学的に言えば、「脾経」の「運化作用」が衰えた結果、血の流れが悪くなり、悪いものが溜まりやすい体質になってしまったと考えられます。

また、五行の表に当てはめると、母である「脾経」が衰えると、その子である「肺経」も弱ってしまい、その「肺経」の症状の現れるところの「皮膚」に「にきび」という症状が出たのでしょう。

Yさんの「脾経」はペコペコして力がありません。Yさんの場合は、「にきび」をまず根本から治すには、「脾経」を強めることが大切です。ただ皮膚表面の「にきび」の部分は、「熱」を持っているので熱を冷まさないとなりません。

従って、Yさんに行った治療は2点です。

 ☆「黄柏」「黄連」などの入った煎じ薬を服用してもらうこと

 ☆「脾経」の「三陰交」に毎日お灸をしてもらうこと

以上の2点を行ってもらい2ヶ月目。

「脾経」に力が出てくると同時に、顔のお肌の赤みもなくなり、酷かったほっぺたの真ん中以外は「にきび」のない白い肌が見え始めてきました。

以前のようなツルツルのお肌を取り戻せる日は近いです!もう少し続けて行きましょう!