不妊セミナー報告 2

昨日に続き、もう一つの講演は・・・

中医師であり、日本カウンセリング学会の不妊カウンセラーとして、日夜大活躍しておられる<劉伶先生>のご講演は、大変興味ある「卵巣年令」とその対策とも言うべき「補腎補血」のお話でした。

先ず、「身体の生殖機能は腎の機能によって成熟し、衰退する」といい、五臓六腑の機能を話されました。そして、中医学の基本である「腎」の概念を女性の一生 (少女期~思春期~成熟期~更年期~老年期) を腎精の盛衰で話されました。40歳なると腎の衰えが始まり、山くだりのように機能が低下し、老化が始まってくる、従って卵巣年令は腎とのかかわりが重要で、腎が弱まってくると<腎虚>となり、血が不足すると<血虚>になって生殖能力が落ちてくると説明されました。

また、「排卵していない卵巣は血流が悪い」 「卵巣血行障害では卵子が自然消滅する」と重要な発言がなされました。したがって、補腎補血で腎虚を改善し、血液で充満した子宮にしていくことが治療になると指摘されました。

中でも<冠元顆粒>の薬理データーを示され、血行改善の素晴らしさを紹介されました。更に、中国でなされた、<婦宝当帰膠>の子宮内膜の対する実験を披露され、クロミッド服用後薄くなった子宮内膜に婦宝当帰膠を服用して回復したこと、去勢された雄鶏のとさかを補血剤で見事に修復されたことを、映像で説明されました。

卵巣年令を若く保つためには<補腎・補血がポイント>であることを話されました。

中山先生>からは西洋医学の最先端の技術や理論を、<劉伶先生>からは中医学的な立場から理論と実践的なことをお話いただき、まさしく東西合作医療が理想的であると確信したセミナーでした。