子宮内膜が薄いのに妊娠 

Hさん35歳、結婚してから17年。18歳で結婚したので11年間避妊していました。もうそろそろ赤ちゃんが欲しいと思ってもなかなか出来ないので6年前に不妊治療を始めました。

クロミッド、hMGの注射、黄体ホルモン補充と2年間続けていた矢先、「クモ膜下出血」をひきおこし、治療を中断、体調を整える日々でした。

1年後に治療を再開しホルモン療法を1年間してきました。余りにも長期に渡るホルモン療法に不安を感じ、2006年に当店に相談に来られたのでした。周期療法を進めながら、「クモ膜下出血」の再発防止も考慮しながら時折、卵胞チェック、子宮内膜チェックをしてもらいました。

今年の夏「もう(漢方治療が)2年過ぎちゃった。いまさらホルモン治療やIVFなど受けたくないし、このままでいい!」と言ってくれ、「今年は何とかしなくては!」と思っていたところ、「高温期が続いている。検査したら陽性反応がでたんです。何を飲んだら良いの~!」と連絡有り、正直驚きました。

Hさんの毎回の卵胞チェックではCD12日目で16から18mmありおよそ20mmで排卵しているだろうと予測していました。ところが子宮内膜が6mm、7mmしかなく、いつも「子宮内膜が厚くなればね~」と話していたのでした。約2年半漢方薬を飲み続け「どうして出来ないのだろう?」、以前卵管造影の時余りの痛さに失神した苦い経験があるところから、「卵管が詰まっていそうなのでもう一度卵管の検査して」と提案。年末までに妊娠しなったら「気が乗らないけどいきます」と約束してくれたのでした。2年半も一生懸命漢方薬を飲み続けてくれたHさん。何とか願いが叶いますようにと祈らざるを得ませんでした。その願いが叶い何と妊娠したのでした。

毎回毎回生理が始まると好きなお酒にピッチが上がります。今回ばかりは「お酒飲んではダメよ」。「飲んでません」との会話にうれしさがこみ上げてきました。よかったです!

愛犬をなくして泣き止まなっかった日々。涙も枯れてきた頃の妊娠判明。難病を抱えてのうれしい妊娠。優しいご主人に漢方薬をお勧めし「夫婦同治」、結果をもたらしてくれたのでした。

これから、心拍確認。10ヶ月の妊婦生活がまっています。長かったママへの道のり、やっとスタートラインに立てましたね。