ヨモギの話

昨日のヨモギの話を補足しておきます。

ヨモギは野山や土手、道端や空き地など至る所に群生している馴染みの草です。

草全体に独特の香りがあり、春先の若葉は草もちの材料として知られ、若葉や若芽は天ぷらにしても少し苦味があって美味しいものです。

ヨモギの主成分のタンニンには消炎作用や止血の収斂作用があり、切り傷の時には生の葉を揉んで貼っておくと効果があります。これは手負いの熊もヨモギの生葉を使って傷口の手当をしているといわれます!

その他、生葉を浴剤として、神経痛や湿疹・肌荒れ・保温などに用いられます。乾燥したもの<艾葉・ガイヨウ>を煮出して、痒みがある皮膚トラブルに浴剤として使われます。今はヨモギが含まれる入浴剤<ご湯っくり>も出ています。

漢方薬では止血薬として有名、不正出血などに<きゅう帰膠艾湯>を用います。

なにかと利用価値の高い野草ですが、いくら刈り取っても所構わず地下茎でぐんぐん繁殖して行くので、人によっては嫌な野草の一つでもあります。