赤ちゃんが欲しいと願うプレママに流れる涙にはいろいろな想いがこめられています。
Tさん38歳は結婚してから12年経ちます。
「長男の嫁として跡継ぎをどうしても産まなくては」との思いが強く、また舅や姑さんからも常に「いつか~?まだか?」と期待され、仕方なく不妊クリニックに行きました。
そこではタイミング→AIH→IVF→ICSIとステップアップしてきました。
毎回排卵誘発の過剰刺激に耐え、卵も沢山採卵できて受精卵の質もよく、後しっかり着床してくれたらと祈る気持ちも10年も続き精神的に疲れて2年前、漢方薬との併用を望んでこられました。
こられた時は子宮内膜が薄いと指摘され(5mm)胚移植が出来ないとのご相談でした。
お話を伺うとIVFなどの費用は舅さんが出してくださっているとのこと。失敗するたびに「また失敗か!何度同じ事やっているのか!」と当たられるとの事。
思い出しては涙がこぼれ落ちてきます。
若者夫婦にはIVFの治療費は高額になり家計のやりくりが困難になってきます。舅さんや姑さんに経済的に援助を受けるのもありがたいですが、Tさんのような精神的な負担もかわいそうになってきます。ストレートな援助よりも心にかける負担を考えてもっと配慮した援助の方法を考えて欲しいですね。
Tさんは昨年無事出産しました。
本当に良かったです。