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漢方で1日1善【by 漢方の健伸堂薬局】

漢方相談歴30年以上、国際中医師の古村学です。日常の漢方相談の中から、様々な症例とそれに対応する漢方の考え方や処方をたくさん記録して行くように努めています。漢方での疑問な事や知りたかったことなどの参考にしてください。

過敏性腸症候群で下痢

2023年1月30日 by 健伸堂

60歳のAさん、昔から下痢傾向が続いていましたが、5年前に病院で<過敏性腸症候群>との診断があり、止瀉薬や整腸剤などを服用されていました。
また元々自律神経トラブルがあり、安定剤も併用されていました。

しかし症状が改善しないので漢方薬を併用したいとお越しになりました。

症状は、水溶性の便が多い時は6回以上、おなかはゴロゴロと鳴っていました。
舌診では<紫舌・無苔>で脾胃陰虚と見られました。

そこでまずは代表的な薬<参苓白朮散>や<大建中湯>などをお使いいただきました。
1か月後、便が形になってきて、少し外に出かけられるようになったと、変化が見られました。

その後良否を繰り返していたのでお薬を変更し、<半夏瀉心湯>や<五苓散>などを使い、3か月後には排便が1日2回になり、生活も楽になってきました。

元々自律神経が関連している疾患ですので、少し気分をリラックスさせる漢方薬も使いながら、3年後には下痢はすっかり治まり、1日1回服用とされていました。

それでも下痢の心配が抜けないので、漢方薬を継続されています。

下痢の漢方薬はたくさんあり、体質と症状によっていくつかの薬を適宜組み合わせることで、完治も可能になります。

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投稿者:古村学

色鮮やかな南天実

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健康増進・男性の悩み・皮膚病などあらゆる漢方ジャンルをスタッフ
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取扱い商品・ブログ・コラム等コンテンツ盛りだくさんのHPは
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漢方の健伸堂薬局  宇治本店・京都四条店
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カテゴリー: 下腹痛, 便秘・下痢・軟便 タグ: 五苓散, 半夏厚朴湯, 半夏瀉心湯, 参苓白朮散, 大建中湯, 過敏性腸症候群

冠攣縮性狭心症の疑い

2023年1月28日 by 健伸堂

胸痛の原因は、心臓疾患以外にも神経痛や心因性によるものなどたくさんあります。
これらを見極めるために確認することが、日本呼吸器学会のページにわかりやすく記載されています。

1,どのような痛みか
2,どこが痛いか
3,どのくらい持続するか
4,どのような時に痛むか
5,ほかに症状があるか

などで、原因を推測するとのことです。

46歳のKさん、昨年秋の早朝に突然胸痛が出て救急搬送、検査の結果は冠攣縮性狭心症の疑いとの診断でした。
その後も時々胸痛が起き、ニトロペンを時々服用されていましたが、漢方で改善できないかと相談をお受けしました。

その他の症状は、息苦しい、咽がつまる、胸が熱くなる、夜に動悸がしやすい、不安感や緊張感がある、
そして発作のニトロペンが効きにくいとのことでしたので、血管の問題だけではなく、心因性も関連していると思われました。

そこで漢方薬は、更年期に用いる疎肝剤や丹参製剤などをお使いいただきました。
また、胸の熱くなる感じは漢方で<陰虚火旺>と捉え、滋陰降火剤を使いました。

1か月ほど経過し、胸の圧迫感や熱くなる感じは軽減、睡眠や動悸も減ってきました。

そこで、胸痛が不安、イライラの時に出やすいとのことでしたので、今回は安神薬を併用していただきました。

この事例では、不安感などの心因性で冠攣縮を起こしたと思われ、安神薬で完治するのではと考えています。

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投稿者:古村学

満開の蝋梅

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カテゴリー: 動悸, 狭心症・心臓のトラブル タグ: 冠元顆粒, 冠攣縮性狭心症, 心因性, 桂枝加龍骨牡蛎湯, 胸痛, 逍遥顆粒

更年期と頻尿

2023年1月24日 by 健伸堂

更年期の不定愁訴は字の通り様々な症状がみられますが、その一つに頻尿があります。

55歳のMさん、昨年から更年期に伴う自律神経失調と診断を受け、抗不安薬などを服用しておられましたが、症状が改善しないので相談に来られました。

現在の症状は、頻尿や吐き気などで、気分はザワザワして落ち着かないとのことでした。
舌診では<紅舌>で、気が上に上がっている状態でした。

そこでホルモンバランスを整え、更年期の様々な症状改善に使う<疎肝・理気薬>と、気逆で起きている吐き気を改善する<降気薬>、さらに頻尿に使う<清心連子飲>を併用しました。

その後すぐに頻尿が治まりましたが、吐き気は変わらないので、次に<半夏厚朴湯>を加えました。

すると吐き気も少し治まりましたが、しばらくするとこれらの症状が再び強くなり、今まで効果が合った漢方薬でも治まらなくなりました。

このような変動は更年期の方にはよく見られ、安定したと思えばまた不安定になる繰り返し状態になります。

しかし、基本薬を継続することでまた治まるケースが多く、少し気長に継続する必要があります。

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投稿者:古村学

寒い中、蝋梅が咲き始めました

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カテゴリー: 不定愁訴, 更年期障害, 頻尿・膀胱炎 タグ: 半夏厚朴湯, 吐き気, 更年期, 清心連子飲, 逍遥散, 頻尿, 香蘇散

手湿疹に漢方

2023年1月11日 by 健伸堂

手湿疹は主婦湿疹ともいわれるように、水を使う頻度が多い主婦や、美容師さん、調理師さんなどからご相談を受けますが、その他の職業の方にも見られます。

25歳のKさん、元々アトピー体質で、学生時代も少し発症していましたが、社会人になってから機械油に触れることが多くなり、手湿疹が悪化しました。

症状は、手の甲に発疹ができ、温まると痒みが増す、掻くと湿潤し、その後カサブタ状になる、元々が乾燥肌、春秋に悪化しやすいとのことでした。
その他、舌診や胃腸などには特徴的なことはみられませんでした。

そこで、漢方薬は夏の時期に清熱薬と、湿潤を予防するための利湿薬を使っていただきましたところ、1か月後には少しづつ症状が改善してきました。

その後秋になり、乾燥が気になりだしたので、滋陰清熱薬と、血流を良くして皮膚の保湿再生を目的に活血薬を併用しました。

季節による影響を軽減することで、良い状態を維持できています。

過去に美容師さんの対応をしたときは、仕事で洗剤や薬品を頻繁に使われるために、漢方薬で良くなってもすぐに悪化を繰り返すこともありましたが、手袋などを使って保護できる方の場合は、様々な対応が可能です。

投稿者:古村学

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伏見稲荷大社 千本鳥居にて

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カテゴリー: アトピー, 湿疹 タグ: 三物黄芩湯, 冠元顆粒, 手湿疹, 温清飲, 瀉火利湿顆粒, 黄連解毒湯

新年おめでとうございます。

2023年1月10日 by 健伸堂

昨年もペットの漢方相談をたくさんお受けしました。
そのすべての方が、ペットを家族として一生懸命世話されている気持ちが伝わってきます。

人間の平均寿命が延びたように、医療の発達とともにペットもますます長寿になるのではと思います。人もペットも、健康で長生きできるよう、漢方をお役立てください。

今年もコロナが収束する兆しが見えませんが、感染を予防することや、感染後の症状改善など、様々な対応もしております。

今年もお気軽にご相談ください。

京都ゑびす神社の初ゑびす 

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カテゴリー: ちょっと一息コラム タグ: コロナ, ペット

肝機能の改善

2022年12月27日 by 健伸堂

68歳のHさん、以前から肝機能異常があり、病院で様々な検査を受けてこられたのですが、原因不明のまま経過観察となっていました。

おおよそ2年前のデータでは、ASTとALTともに50以上、γーGTPは480以上と、かなり高値でした。

自覚症状としては疲れやすい以外の症状はなく、病院からは利胆剤などが出されていました。

そこで、原因不明のままで、肝臓トラブルにはよく使う健康食品を使ってみることにしました。

半年後、ASTやALTは40近くになり、γ-GTPは160まで下がりました。
1年後の今年9月には、AST24、ALT17と、正常範囲になり、γ=GTPは126まで下がりました。

どのような病態だったのかは不明で、元々の体質なのかわかりませんが、予想以上に効果が出て喜んでいただきました。

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大きな皇帝ダリア

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カテゴリー: 肝臓病 タグ: 田七人参, 肝機能

昼間の頻尿

2022年12月20日 by 健伸堂

頻尿のご相談もたくさんあります。

68歳のTさん、昼間の頻尿でお困りでした。

特に電車中ではトイレが気になり、中途下車をすることもありました。
また、会議中でトイレに行きづらい状況になると、かえって不安が増していました。

この時期、寒さも影響して頻繁になってきました。

そこで心因性の頻尿で、不安感が伴うものでしたので、重鎮安神・補腎渋精の薬をお使いいただきました。

その後1か月、頻尿が気にならなくなり、少しづつ落ち着いてきました。
もうしばらくすると、すっかり改善するものと思われます。

頻尿の漢方薬はたくさんあり、漢方からみた原因によって選択します。
膀胱炎など湿熱によるもの、冷えによるもの、心労や更年期に伴うものなど様々で、原因が正確に捉えられると効果は早く見られます。

投稿者:古村学

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木津川市・海住山寺にて

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カテゴリー: 自律神経失調症, 頻尿・膀胱炎 タグ: 心因性, 桂枝加龍骨牡蛎湯, 頻尿

子供の夜尿症

2022年12月17日 by 健伸堂

小学6年生のAくん、以前から冬になると夜尿症が連続し、夏は失敗の日や良い日を繰り返していました。

体質は、痩せ型、寒がり、鼻炎がある、おなかが弱く、食も細いタイプでした。
性格は比較的のんびりで、マイペース型でした。

そこで、心因性の夜尿症ではなく、痩せて冷えが強いための夜尿症と捉え、胃腸の働きを強め、身体を元気にする<黄耆建中湯>や、<腎陽を高める薬>をお使いいただきました。

その後漢方薬の効果が気になっていたのですが、今年12月に連絡をいただき、昨年の薬がとても良かったので、今年も使いたいとのことでした。

寒い時期だけの夜尿症は、胃腸や下半身を温める漢方薬で早い効果が見られます。
春になって暖かくなるまでにしっかり改善しておくことが大切ですね。

投稿:古村学

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紅が深まり

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カテゴリー: 夜尿, 小児・子ども タグ: 八味丸, 夜尿症, 黄耆建中湯

ほてりと不眠

2022年12月3日 by 健伸堂

寒くなってきたのに手足がほてって熱いケースがあります。
漢方では四肢煩熱と言い、多くは腎陰虚や肝陰虚が原因となります。

73歳のKさん、10月頃から睡眠が不調になり、寝つきは良いが、ちょうど4時間で目覚めてしまい、その後は寝られず、朝方にウトウトするような状況が続きました。

夢は多く、熟睡ができず、目覚めたときは心拍音が大きく聞こえました。
さらに手足がほてり、布団の冷たい部分を握ると落ち着くような状況でした。

そこでストレスが関係していると考え、<抑肝散>や<天王補心丹>を使いましたが改善しないので、次に麝香や沈香を含む、鎮静効果のある漢方薬を使いました。

その後は、中途覚醒の後の二度寝が少しできるようになりましたが充分ではなく、
次に<黄連阿膠湯>を使ったところ、手のほてりが軽減し、同時に睡眠も5時間以上寝られるようになりました。

56歳の女性Mさん、更年期障害によるほてり、熱感、不眠、めまい、イライラなどがあり、女神散や半夏白朮天麻湯などをお使いいただいていましたが、最近ほてりが強くなり、睡眠も悪くなってきたとのこと。

そこで眠前に<黄連阿膠湯>をお使いいただいたところ、熱感、ほてりが軽減し、睡眠も良くなってきました。

黄連阿膠湯は、「滋陰降火、安神徐煩」の作用があり、熱をさまし、気分を安定させる薬で、不眠やのぼせ、皮膚疾患、に使う薬です。
ただし、おなかが冷える方、冷え症の方には胃もたれが生じやすく、注意が必要です。

このような煩熱に伴う症状は、高齢者や更年期の時期の女性によく見られます。

投稿:古村学

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紅葉のじゅうたん 

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接触性皮膚炎の改善

2022年11月11日 by 健伸堂

皮膚の表面に刺激が加わると、赤い発疹や水泡ができ、痒みが現れる症状です。

65歳のTさん、20年以上も前から肩やベルトのあたりに時々発疹ができていました。

1年ほど前から症状が酷くなり、2週間毎に発症を繰り返すようになり、病院でステロイド軟膏をもらって使われていましたが、なかなか治まらないので漢方相談に来られました。

症状は、赤みがある発疹で風呂上りに悪化するが痒みは少ないようです。
舌診では、白苔でやや紫舌、血流がよくないタイプでした。

そこでまずは、風熱と考え消風散を、皮膚が弱いのでオウギ製剤を、過敏性もあるので柴胡剤などを使いました。

その後、発疹が引くのが早くなり、発症頻度も減ってきたのですが、完治はしませんでした。
次に、表虚に対応する桂枝加黄蓍湯をメインとする漢方薬に変更したところ、さらに頻度が減ったものの、完治しませんでした。

再度体質を見直したところ、胃腸が弱く、胃もたれしやすく、口内炎も時々あり、逆流性も少しあるとのこと。

そこで皮膚炎の原因が、表虚だけでなく、胃熱も影響していると考え、茵陳五苓散を使うことにしました。

結果、発疹は全くなくなり、1か月経過して減薬することになりました。

皮膚病は様々な原因が重なり合っていますので、多面的に捉えることが必要だと再認識する事例でした。

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燃えるような紅葉 

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カテゴリー: 湿疹, 蕁麻疹(じんましん) タグ: 桂枝加黄蓍湯, 消風散, 皮膚炎, 茵陳五苓散
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筆者 プロフィール

古村匡崇(薬剤師)
古村学(登録販売者・国際中医師)

漢方専門の薬局として、永年にわたり漢方相談を行ってきました。
日本漢方と中医学の両方の特徴を活かしながら、日々研鑽を積み重ねています。
少しでも多くの方に喜んでいただけることを目標に。

漢方の健伸堂薬局(京都)

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