不定愁訴は多様で長く続く
医療機関で検査をしても病気や原因が見つからないが、様々な症状を訴える状態を不定愁訴と言います。
倦怠感。頭痛、めまい、動悸、イライラ感、不安感、などはよく知られていますが、ご本人にとって辛いのはやはり<痛み>や<痺れ>があります。
50歳のAさん、手の甲や足の指先が痺れる、歯茎が痛む、側頭部が神経痛のように痛むなど、様々な症状が出始めたので相談にお越しになりました。
もちろん病院で検査は受けられましたが、特に疾患は見当たらなく様子を見てくださいとのことでした。
これらの症状は2年前から出始め、症状が現れる時と消える時があるとのこと。
また、これ以外にも、皮膚がムズムズする、顔や手が痒いときがあり、日によっては気にならない時もあるとのことでした。
すべての症状が固定したものでなく、変動していることから、いわゆる不定愁訴と考えられました。
そこで原因となっているホルモンの変動を整えることが根本治療につながると考えました。
Aさんは舌診では淡舌、すなわち血虚体質のため、補気血薬と疎肝薬をお使いいただきました。
また、痛みには清上蠲痛湯や、めまいには釣藤散など、症状に合わせた漢方薬を頓服としてお使いいただきました。
ホルモンバランスが安定するまでには時間がかかりますので、気長な対応が必要となりますが、様々な症状の発生に対してAさんが不安にならないようにすることが一番必要なことと考えています。

梅雨のひととき
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