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漢方で1日1善【by 漢方の健伸堂薬局】

漢方相談歴30年以上、国際中医師の古村学です。日常の漢方相談の中から、様々な症例とそれに対応する漢方の考え方や処方をたくさん記録して行くように努めています。漢方での疑問な事や知りたかったことなどの参考にしてください。

月別: 7月 2026

気虚の多汗症

2026年7月31日 by 健伸堂

漢方で気虚とは、体を動かす基本的な生命エネルギーが不足して疲れやすいようなタイプを言います。
そのような方は、汗腺の活動が活発になって発汗した後、その働きが止まるまでの時間がかかり、汗がいつまでもダラダラ出やすくなります。

この作用は自律神経のコントロール力に関係します。

25歳のYさん、以前から多汗症でお困りでした。
特に他人と話すときや、電車に乗った時などに無意識の緊張状態になり、頭や腋から汗が出ていました。

年々症状が酷くなり、気になり始めたので漢方薬を試してみようとお越しになりました。

体重は少なく、小柄でまじめな性格のようでした。
舌診では淡舌で血液不足傾向、歯痕(歯形)があり、やや胖大(大きい形)でしたので、漢方で<気血両虚と捉えました。

そこで漢方薬は、補血利水で水分の代謝を改善し、補気固表薬で汗を抑制することから始めました。

1か月後、汗は出るものの気にならない程度まで治まり、早い効果に喜んでいただきました。

最初は緊張による精神性発汗と考えましたが、結果は気虚体質による「汗の漏れ」体質がベースにあったと思われます。

この夏は酷暑で大変だと思いますが、少しでも改善すると気分も安定し、良い方向に循環するものと思われます。

汗のご相談はこちらからどうぞ

祇園祭の締めくくり 還幸祭にて

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漢方の健伸堂薬局  宇治本店・京都四条店
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カテゴリー: 多汗 タグ: 多汗症, 当帰芍薬散, 気虚, 益気固表, 精神性発汗, 衛益顆粒

脾胃は元気を保つ基本

2026年7月6日 by 健伸堂

先日「脾胃は後天の本」というブログ記事を書きましたが、再び他の方の症例を紹介します。

42歳の女性Aさん、のぼせによって顔が熱く、肌が乾燥して荒れやすいとの相談をお受けしました。特にフェイスラインに丘疹ができやすく、痒みもありました。

その他には、脚が冷える、口が渇く、身長が160cmあるのに体重は40㎏と少ない、生理は不順で、排卵時期には強い倦怠感が現れるとのこと。

そこでまずは症状の改善を目的に、冷えのぼせには桂枝茯苓丸を、原因となっているホルモンバランスに対しては加味逍遙散などをお使いいただきました。

2週間後、のぼせや痒み、肌荒れが治まってきたので、同じ漢方薬を1か月続けた後、根本治療を目的に、疎肝理気健脾薬をお使いいただきました。

この薬は、補気健脾薬の六君子湯に柴胡・芍薬を加えたもので、少しストレスを受けやすい方や、食欲が変動する方によく適します。

Aさんはその後半年以上、この漢方薬を継続されていて、お肌トラブルもなくなり、体重も増えて元気が増してきました。

すべての疾患に対して、最初は症状改善を中心に考えますが、不調の根本原因となっている脾胃(胃腸機能)を改善することを並行して行うのがとても大事なことです。

脾胃(胃腸機能)は元気の基本であり、健康長寿のポイントでもあります。

ムクゲの花が満開です

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カテゴリー: 胃痛・胸やけ・膨満感 タグ: 加味逍遥散, 柴芍六君子湯, 根本治療, 桂枝茯苓丸, 漢方の基本, 胃腸機能, 脾胃は後天の本

筆者 プロフィール

古村匡崇(薬剤師)
古村学(登録販売者・国際中医師)

漢方専門の薬局として、永年にわたり漢方相談を行ってきました。
日本漢方と中医学の両方の特徴を活かしながら、日々研鑽を積み重ねています。
少しでも多くの方に喜んでいただけることを目標に。

漢方の健伸堂薬局(京都)

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