気虚の多汗症
漢方で気虚とは、体を動かす基本的な生命エネルギーが不足して疲れやすいようなタイプを言います。
そのような方は、汗腺の活動が活発になって発汗した後、その働きが止まるまでの時間がかかり、汗がいつまでもダラダラ出やすくなります。
この作用は自律神経のコントロール力に関係します。
25歳のYさん、以前から多汗症でお困りでした。
特に他人と話すときや、電車に乗った時などに無意識の緊張状態になり、頭や腋から汗が出ていました。
年々症状が酷くなり、気になり始めたので漢方薬を試してみようとお越しになりました。
体重は少なく、小柄でまじめな性格のようでした。
舌診では淡舌で血液不足傾向、歯痕(歯形)があり、やや胖大(大きい形)でしたので、漢方で<気血両虚と捉えました。
そこで漢方薬は、補血利水で水分の代謝を改善し、補気固表薬で汗を抑制することから始めました。
1か月後、汗は出るものの気にならない程度まで治まり、早い効果に喜んでいただきました。
最初は緊張による精神性発汗と考えましたが、結果は気虚体質による「汗の漏れ」体質がベースにあったと思われます。
この夏は酷暑で大変だと思いますが、少しでも改善すると気分も安定し、良い方向に循環するものと思われます。


祇園祭の締めくくり 還幸祭にて
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