逆流性食道炎と漢方

逆流性食道炎は、胃液や胃で消化される途中の食物が食道に逆流して、食道が炎症を起こし、胸やけや胸の痛みなどが生じる病気です。
西洋医学的なその原因は、食道部分の括約筋が弱くなったり、腹圧の上昇や、胃液の分泌が多くなると起こるとされています。
しかし、漢方では、そのほとんどがストレスや神経過敏など、精神的な要素が引き金になっていると考えます。
70歳のKさんは、胃もたれがひどく、胸焼けがし、胃酸を吐したこともあり、逆流性食道炎と診断されました。
そこで制酸剤などの西洋薬を使っておられましたが、なかなかスッキリせず、相談に来られました。
食後はいつも胃が重くなり、夜に横になると胃重で寝られないときもあるとのことでした。
そこで、<半夏瀉心湯>を用いたのでしたがあまり改善せず、次に<半夏厚朴湯>をお使いいただきました。
するとあの重さが軽減され、夜も楽になり、ゲップも減ったとのことでした。
<半夏厚朴湯>は、神経性の胃炎や咽のつまりなどに用いる漢方で、Kさんも大いに神経的な要素が関連しているようでした。
しばらく継続するともっと改善するものと思います。
 
 
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咽のつまりと漢方

56歳のYさんは昨年夏ごろから咽が痞える感じや、ゲップが多い、口が塩辛いなどの症状が気になりはじめました。
病院で食道や胃の検査を受けられましたが、特に異常はなく治療もされませんでした。
その後も症状は続き、漢方相談に来られました。

これらの症状が出たときのことをお尋ねすると、仕事のストレスがあったとのこと。
そこで最も代表的な理気降逆薬の<半夏厚朴湯>をお使いいただきました。
そして2週間後にお越しいただいた時は、咽のつまりや舌の違和感などが少し改善したとのことでしたので、
更に継続いただいています。

咽がつかえる、舌がピリピリする、ゲップが多いなどは、漢方でいう<気滞>、
すなわちストレスが原因となっているものがほとんどで、よく漢方薬が効を奏する症状です。

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咽がつまる

気が欝滞することによって咽がつまる事例です。

56歳男性Yさん、逆流性食道炎の傾向があり、胸焼けしやすく、咽の違和感があるとのことで相談を受けました。

そこで<半夏厚朴湯>エキス剤をお使いいただきましたところ、20日ほど経過して咽の違和感が消えたとの報告を受けました。その後は減量して予防薬として継続していただくことになりました。この方は20年以上前に不安神経症になった経験があるとのことで、神経を使いやすく、気がふさがりやすい体質が元々あったようです。

今回の改善例は早いほうで、通常は2~3ヶ月をめどに考えています。それでも改善しない場合は煎じ薬がお勧めです。

のどがつまる!

のどが詰まった感じがするという方はよくあります。一時的に起こるものや、ずっと続く場合、あるいは器質的に問題あるものと、検査で異常がないものとがあります。いずれも検査をしておいたほうが安心ですね。そして器質的異常がない場合は漢方の出番!

原因は・・・ストレスで気がつまるために起こる「梅核気」といわれるものや、咽が乾燥して通りにくいケースがほとんどです。

40歳男性、出張が多く忙しい。常にのどが重い感じ、時々ふさがる、ネクタイはしたくない、息苦しい、胃腸も調子悪いなどの症状で来店されました。そこで<半夏厚朴湯>を基本として2週間服用してもらい、かなり楽に。続けて1ヶ月でスッキリと改善しました。

今回の煎じ薬は<利膈湯>という処方も参考にしたのですが、この処方は私の尊敬する漢方の大先生が、食道ガンになられたときにご自身がお使いになっていたという、食道狭窄やポリープに応用される処方です。

いくつかの処方を合わせることで、食道狭窄、食道神経症、嚥下困難、逆流性食道炎などに対応する処方もあります。