房室ブロックによる徐脈の漢方
83歳のKさん、2年前に時々不整脈が生じ、心拍も40から70まで変動するので、ホルター心電図検査を受けられましたが、特に心臓の異常はなく高齢化に伴うものとの診断でした。
それでも心配になり、漢方相談にお越しになりました。
元々パーキンソン症候群の疑いがあり、胃弱、身体は冷えるタイプで、漢方では<心陽不振>と捉え、益気通陽・滋陰補血作用の<炙甘草湯>をお使いいただきました。
約1ヵ月後、朝の脈拍は60から80程度まで上がり、不整脈も軽減しました。
しかしその後血圧が高めになってきたため、炙甘草湯に含まれる成分の人参が血圧に影響している疑いがあり、中止されました。
それから1年半後、血圧がかなり高くなったため精密検査を受けられたところ、房室ブロックの診断がおりました。
房室ブロックは、心臓の電気信号の伝導がスムースでないために心拍が遅くなったり、不整脈を起こす疾患です。
今回は脈拍が40以下になることもあるので、心臓ペースメーカーも検討が必要となりました。
そこで以前にお使いいただきました<炙甘草湯>に加え、心気虚を改善するような補気薬を使い様子を見ています。
ただし、以前から時間も経過しているため<心陽虚>と<心気虚>はさらに進んでいるかと思われます。
回復する力がご本人にあるかが問われる状況です。

真っ白な紫陽花
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